ちょこっと本音

自分のこと、趣味のこと、ダイエットのこと・・・
心の声をちょこっと文字に。

医学の進歩と身体の進歩

2009年08月30日 | myself
確かに医学は進歩した。
今回私が受けた治療は、8年前に始まったばかりのものだった。
今はそれが主流。第一選択肢となっている。
そして手術後の入院期間も短いし、ほとんどの治療が外来で可能になってきている。

でも、人間の身体はその進歩についていっているのだろうか。
確かに、病院にいるよりも家にいる自由のほうが精神的にもいいし、好きなものも食べられる。

だけど本当は、身体は医学の進歩とは足並みをそろえてはいない。
退院したからって、すぐにいつもの生活ができるわけではない。
それを勘違いしてしまった私。
仕事を休んだ負い目や、できなかったことの悔しさ。
母を心配させまいとしての元気なふり。
そんなことがずっとずっと積み重なっていても、気づかなかった。

ただ気持ちとは裏腹に、身体だけはそのときがくるまでは元気にはならない。

朝、長年の習慣通りに家を出る。
今までと違うことは乗換駅で休むこと。
仕事中、疲れという波が時々襲う。
ても休憩室がないので休むのはトイレ。
夜、家に帰ってきて夕食ができているのは助かる。
でも食べるよりも横になりたい。

休日は天気がいいから洗濯をしたくても、身体がおきあがれない。
そろそろ部屋の片隅のほこりも気になるが、見ないふり。
好きな芝居のチケットさえも、友達に譲ることも多い。
そして横になればいつの間にか寝ている。

まだそんな生活が続いている。
少しずつは元気でいる時間はながいけど、本当に元のようになるのにはまだまだ遠い道のりのようだ。
また元気になるのを邪魔をする何かに出会ってしまうかもしれない。
そしたらせっかくの今までの道を逆戻りして、一歩ずつ歩き始めるところからスタートだ。

医学はどんどん進歩する。
でも身体も心も追いつけない。
一緒に進歩することもない。





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