昨日はとても寒く、ついに夕方頃から雪が降ってきた。
春の雪・・・
とそんなロマンチックなものでもなく車のフロントガラスにはペタッペタッと吸い付いてくるようだった。
家につき街灯ごしに梅の木をみると、黒い枝には白いかたまりがふんわりとのっている。
梅の花なのか、雪の花なのか・・・。
「夜の梅」というお菓子を思い出した。
宮内庁御用達のとらやを代表する銘菓、小豆の入った羊羹だ。
その切り口の小豆が、夜の闇にほの白く咲く梅をあらわしているとか。
もうひとつ思い出した。
昔勤めていた事務所で、営業のおじさんが、翌朝早くにお客さんのところに行かなければならなくなった。
もう時間は遅く、おじさんは手土産を調達するのに焦っていた。
そしておもむろに電話を
「もしもしっ! お宅にようかんおいてますかっ?」
電話先は銀座のとらや。
羊羹屋に羊羹おいてますか、というなんて。
よっぽど焦っていたのだろうとは思うけれど、たぶん電話の先でもこちら側と同じように笑っていたと思う。
もう10年以上も経つ話だけれど、今もその会社で語り継がれてもいなければ、都市伝説にもなったとも聞いていない。
春の雪・・・
とそんなロマンチックなものでもなく車のフロントガラスにはペタッペタッと吸い付いてくるようだった。
家につき街灯ごしに梅の木をみると、黒い枝には白いかたまりがふんわりとのっている。
梅の花なのか、雪の花なのか・・・。
「夜の梅」というお菓子を思い出した。
宮内庁御用達のとらやを代表する銘菓、小豆の入った羊羹だ。
その切り口の小豆が、夜の闇にほの白く咲く梅をあらわしているとか。
もうひとつ思い出した。
昔勤めていた事務所で、営業のおじさんが、翌朝早くにお客さんのところに行かなければならなくなった。
もう時間は遅く、おじさんは手土産を調達するのに焦っていた。
そしておもむろに電話を
「もしもしっ! お宅にようかんおいてますかっ?」
電話先は銀座のとらや。
羊羹屋に羊羹おいてますか、というなんて。
よっぽど焦っていたのだろうとは思うけれど、たぶん電話の先でもこちら側と同じように笑っていたと思う。
もう10年以上も経つ話だけれど、今もその会社で語り継がれてもいなければ、都市伝説にもなったとも聞いていない。