お気に入りの喫茶店のココア。
時々甘いものが欲しくなるとココアを飲む。
ココアの香りにホッとなごむひととき。
でも時々、ちょっぴり哀しいココアを思い出すことがある。
私が小学生のころ、多分2~3年生だったと思う。
N君という友だちがいた。
彼の家は母子家庭だった。
友だち数人とN君の家に遊びに行ったことがある。
家の人はとてもよろこんで、お姉さんが私たちにココアをご馳走してくれた。
でもそのココアはとても薄い味だった。
子ども心にもなぜか薄い味のココアが哀しかった。
ココアを飲むとき、時々N君の顔を思い出す。
ちょっと困ったような泣きそうな顔。
そして私たちを歓待してくれたお姉さんの嬉しそうな顔も。
大人になったN君はココアを飲んでいるだろうか。
どんな味のココアを飲んでいるだろうか。
ほろ苦いココアには、ほろ苦い思い出がある。
時々甘いものが欲しくなるとココアを飲む。
ココアの香りにホッとなごむひととき。
でも時々、ちょっぴり哀しいココアを思い出すことがある。
私が小学生のころ、多分2~3年生だったと思う。
N君という友だちがいた。
彼の家は母子家庭だった。
友だち数人とN君の家に遊びに行ったことがある。
家の人はとてもよろこんで、お姉さんが私たちにココアをご馳走してくれた。
でもそのココアはとても薄い味だった。
子ども心にもなぜか薄い味のココアが哀しかった。
ココアを飲むとき、時々N君の顔を思い出す。
ちょっと困ったような泣きそうな顔。
そして私たちを歓待してくれたお姉さんの嬉しそうな顔も。
大人になったN君はココアを飲んでいるだろうか。
どんな味のココアを飲んでいるだろうか。
ほろ苦いココアには、ほろ苦い思い出がある。