会社のエアコンにファンがついた。
これが、そのファン。
ゆっくりと回り、冷風を部屋の隅までおくる。
以前は、吹き出し口に段ボールをはりつけて、風の直撃を避けたりもしたが、うまくいかなかった。
席替えをする一昨年までは、私の席はエアコンの風が直撃する位置だった。
なにしろ、書類が風ではたはたとはためくくらいだから。
さむいのなんのって。
ひざ掛けにカーディガンは必須。
キーボードをたたく手も冷たくなっていく。
そしてある日、鏡を見て驚いた。
目元から額にかけて小じわが!!!
それも細かいのが縦横無尽に碁盤の目のようにできているではないか。
ああ、一気に老けたのか・・・・。
とがっかりしたが、ふと気づいた。
もしかして、エアコンの風で肌が乾燥した?
あわてて化粧品売り場で相談をし、敏感肌用の化粧水を購入。
毎晩コットンパックをして水分補給をした。
そのころは、どの化粧品を使っても、肌にしみてしまい、ずっとノーメークだった。
なんて恐ろしい・・・。
ケアのおかげで、ようやく皺がなくなった。
その後席替えをしたので直撃はなくなったが、オフィス全体には風はいきわたらない。
寒い場所と暑い場所がでてくる。
そしてようやく今年、社長の一声でファンがついたのだ。
静かに回るファン。
冷風は緩やかに部屋を流れる。
快適快適。
仕事ももっと頑張れる。