「本当の非日常の話」1.

p188 

「だれだ。飛び込みやがった奴は！」…ショックだった。「人身事故」と聞いても、同情より舌打ちをしたくなるような心理状態に東京の人々がなっていることはわかっていた。けれども、それを言葉に出すことだけは、みんなかろうじて踏みとどまってきたのではないか。

p189

車の中でさっきの若者のことを思い出し、ふと考え直した。ひょっとして彼自身、電車に飛び込みたい気持ちを抱えているのではないか、…

どこで読んだかは忘れたが、だれかに非常に腹が立つときは、自分がやりたいのにできないでいることをその人がしているからだという。

p190

我慢強い人は、我慢しない人には我慢がならないのだ。

おかねもうけ

クーポンにしたり米10キロにしたり

予算をダイレクトに

ぜったい配らへんすごいよな

「加工賃」「手間賃」をわざわざかけて別の形ちして手渡そうとするのはなぜか。

おねがい、

説明してほしい。

せめて、納得させてほしい。

コロナ対策費用あまってるって？まじで？

無料のPCR検査場まだ近くにいっこもないんやけど。

病院満杯っていってたけど。

軍事費につかうの？まじで？？

トランスの人の権利を突然擁護しだしたのも、トランスのための手術したらその後ずっと医者に通わなきゃならないって、気づいたからやろ？ホル注も、定期的に打たなあかんのやろ？それ、知っててやってるんやろ？

なに？こんどは使わない子宮を「有効活用」しようって？人助けって？

むらがってる

むらがってる

フェムテックな

ブルーオーシャンみつけたってことだよね？生理用品の軽減税率もしてない、ピルも無料配布しない、掻爬法やめない、無痛分娩しない、それで、なにが、テクノロジーやって？は？

むらがってる

怒りが冷めやらず今日一日

「溺れそうな気持ち」

p186

「なんでできないの？」と「なんでできるの？」には深い溝がある。

虫

蛇は怖いな…

虫も怖かった。

子どもの頃、風呂場に「竈馬」別名便所コオロギがでた。結構大きくて、黒黒していて、触覚が長くて、まじ今思い出してもぞっとする。

いもうとたちと風呂に入ってる時に現れるたびに「おかーさーん、きゃーーー」と母を呼んだ。

母は殺虫剤とティッシュを持って駆けつけた。

ぴょんぴょん飛ぶので本当に怖かった。

母も

怖かった、と、私たちが大人になってから、私たちに言った。

気持ち悪いし怖かった、でも、子どもがもっと怖がってるからって。

自分がやるしかなかったからねって。

私も同じ経験をしてる。

娘の部屋にゴキブリがでた。

娘は怖がって、叫びながら私の後ろに隠れた。

私も逃げたかったが、この瞬間、突然、「怖くなくて、退治ができる人」の役割になった。私が叫んでいても、虫は消えないから

あの、世界が突然くるっと逆転する感覚は、親になって経験した。

今日一日

蛇

p168

わたしはすこし離れたところから、蛇を見張ることにした。蛇がいること自体こわいが、その蛇が家のなかのどこにいるかわからないのは、もっとこわい。

p170

家に蛇が現れるのは幸運の印なんだよと、この話をした誰もがいう。

…

父もあのとき、こわくてたまらなかったのだろうということだ。…父親なんだから、蛇なんてやっつけられるのは当然だと、思い込んでいたのだ。

p171

『多桑　A BORROWED LIFE 』(台湾の映画)