百合とオレンヂ城Ⅱ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

イノセンス

2011-04-20 14:58:00 | ジブリ 押井守 ハーモニー(伊藤計劃) サマーウォーズ フルメタルパニック

イノセンス

 お待たせしましたイノセンスのレヴューです。
最初に難しいことをかくと引いてしまいそうなので
まずはライトなお話から(#^.^#)ノ

 


 少佐(素子)が不在なのでトグサとバトーが
コンビを組んでいます。
 これが『リーサルウェポン』『あぶない刑事』
みたいなコンビものみたいになっています(笑)


 そして少しづつですがトグサやバトーの周囲にも
変化がおきています。
 例えばトグサの娘が大きくなっていたり
トグサが出世したりとか(笑)



 ヤクザの事務所にカチコミに行くのは…
おそらくプロデューサーの鈴木敏夫のシュミで
ああなったのではないかと思います。


 鈴木敏夫プロデューサーはヤクザ映画が好きそう
なので。


 「発砲はするなよ!」「話に行くだけだ」
と言いながらバトルになるのはお約束ですね(^-^;)


 カニサイボーグが出てきた時『銃夢』を
思い出してしまいました。


 『マトリックス』もですがサイバーパンクなSF
にはなぜかカンフーやアクションが合います☆


 バトーはただガムシャラに戦うのではなく姿を
消したりして戦います。

 
 後半、人形によって戦闘員があっさりやられる
のにバトーは人形と互角に戦い続けたのはバトーの
戦闘力の高さを証明しています・・・が
それでもバトーはコンビニ(?)でのっとられて
しまいますが(^-^;)



 バトーは強い・・・けれどやっぱり少佐(素子)が
いないと・・・なんでしょうね(^-^;)



 コンビニで少佐(素子)からさりげなく忠告を
もらっていますし(=^・^=)




 少佐(素子)は迷宮の時も少女の姿でゴーレムの助言を
していました
 義体が少女の姿で可愛いです




 さりげなくバトーを助けている少佐(素子)です



 義体が少女の姿なのは少佐(素子)のシュミなのか?
それともバトーがわかりやすいために?
でしょうか。





 バトーは少佐(素子)がいなくて寂しいのか
犬を飼っています。
 このバセットハウンド犬、『アヴァロン』や
『スカイクロラ』にも出てきますよね(笑)
(=^・^=)

 
 そもそも、あのコンビニに入ったのもドッグフードを
買うためでしたし。
 
 
 バトー、同僚のイシカワにも心配されてますよね?
コンビニでイシカワに助けられてるし(^-^;)


 どんなに身体を義体化して強くなったって
ご飯は食べますし心は人間のまんまなんですから
弱さとかは、そのまんまなんでしょう。




 次は『人形』とか作中での『鏡』の引用について
もう少し掘り下げて書きたいと思います(=^・^=)



 スピルバーグとトム・クルーズの『マイノリティ・リポート』
では『目』や『視線』がけっこう重要でしたが、
『イノセンス』でも『目』や『視線』がけっこう重要
ですよね。
 
 「見えないものが見えてくる」

 『イノセンス』で義体の目を通して見える世界が
あるわけですが、それだけが正しい訳ではない(?)
のかもしれません。


 だからコンビニでバトーはのっとられてしまうし
キム(竹中直人)の館でも何度もループしてしまう
のかもしれません







■人形


 下の太字の『』に押井守、または鈴木敏夫が
『イノセンス』で描きたかった事(?)を書こう
と思います。



 『どうして人形は怖いのか?
それは人と似ていながら全くちがう存在だからです。
 人形は人間と似ていますが無機質な存在であり魂は
なく生きてはいません。


 しかし『イノセンス』の作中に出てくる人形たちは
動いています。
 本当に、そこに魂はなく生きてはいないのでしょうか?
感情はないのでしょうか?
 
 そして人はシねば、ただの肉の塊です。

 人形と人のちがいは、どこにあるのでしょうか?
 魂はどこにあるのでしょうか?

 あの動いている人形たちに魂はあるのかないのか?』




 『イノセンス』では人間と人形は、どこがちがうのか?
というテーマもありますが、

 『人間と○○は、どう違うのか?』

ぶっちゃけSFではよくあるテーマです。



 例えば『ターミネーター4』、主人公のマーカスは
脳や心臓は残っていて心は人間ですがボディはほとんど
マシーンです。


『マーカスは人間かマシーンか?』
『マシーンと人間はどうちがうのか?』

 
 なテーマが『ターミネーター4』にはあります。



 『攻殻』のキャラも身体を義体化していて、
どこまでが人間で、どこまでが義体かわかりません。
 『攻殻』はSFなので、
『どこまでが人間で、どこまでが義体なのか?』
なテーマもあると思います。



 以上から『イノセンス』はSFのお約束なテーマを
再びあげたのだと思います。
 『エヴァンゲリオン』も『イノセンス』も宮崎駿も
SFのお約束をあげて、しかもわかりにくい
のが似ていますかね?
 
 そして、こういうテーマはなかなか答えが出ません(笑)
 
 難解な演出で観客をケムにまいて話題にしたい、
のかもしれません(?)

 難しいだけだとお客さんが付いてこなくなるから
ヤクザのカチコミとかアクションや萌えを入れる、
のかもしれませんね。




 私はアニメはアクションや萌え、
キレイな映像で見るタイプですよ☆

 文体からわかるかもしれませんが、
あの難解さは気どったようで、少し苦手です(^-^;)
 やりたいことはわかるんですがスタッフは難解な事を
描いてただ自己満足にひたっているようにも
見えるので(^-^;)





■ダーウィンが来た

 そして、もう1つ。『イノセンス』作中でも
キムの館等でふれていましたが、人間と動物の進化に
ついて話しています。


 押井守はダーウィンの進化論などを引用して
よく動物の進化について書いています。


 『BLOOD+』の翼手も進化した霊長類と
書いていますし。


 押井守は作中でよく動物を出します。
犬、鳥、魚、などなど。
 イノセンスでも動物が出てきますが
押井守は動物が好きなのでしょう。


 動物が好きな人なのでダーウィンの進化論
を引用して「人間が進化したらどうなるんだろう?」
とか考えるのかもしれません?


 『イノセンス』の人形も人間や動物の進化の
1つの例と見ているのかもしれませんね?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿