百合とオレンヂ城Ⅱ

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PS・大菩薩峠&買った本

2006-04-19 22:50:36 | 歴史小説
 買った本
 村上元三「佐々木小次郎」川口松太郎「女人武蔵」
 
 
 村上元三は最近四月四日に訃報を聞きました。
96歳でした。
村上元三先生は昨年の大河ドラマ義経で資料提供
でクレジットされていましたが、山岡荘八先生
の盟友でもあります。
 山岡荘八先生といえば「徳川家康」や渡辺謙の
大河ドラマ原作「伊達正宗」が有名ですが、
伊達正宗の一巻あとがきで村上元三先生は
山岡先生との思いでを語っております。
 「山岡くんが徳川家康を書き始めた時私は佐々木
小次郎を書き始めていた」
 「どちらかが先に逝ったら残った方が葬儀委員長を
やると約束していた」体が衰弱してきた山岡先生に

 「約束を守るのはイヤだよ」

 と村上先生は言いました。
二人の友情を感じたり、またこういう人がまだ生きて
いたんだなぁ、とか思いました。
 あの世でまた仲良くしてください。

村上先生の代表作は「次郎長三国志」「松平長七郎」
などがあります。
 TVでは「佐々木小次郎」が代表作と出ていたので
探したら案外はやく見つかりました。
 
>川口松太郎「女人武蔵」
 前は佐々木小次郎、こちらも偶然武蔵です。
 川口松太郎とは?
探検家川口ひろし氏の父上です。
 「女人武蔵」は秀次の遺児・由加と千加
二人の女性の数奇な運命を描いた作品
だそうです。
 解説を有吉佐和子先生が書いているのです
が少し共通点があります。
 川口松太郎先生も有吉佐和子先生も皇女和宮
を題材とした小説を書いています。
 それから有吉佐和子といえば最近
「出雲の阿国」がNHKでドラマ化され
ましたが、
村上元三「佐々木小次郎」
川口松太郎「女人武蔵」にも
出雲の阿国は重要な役で出るそうです。
 あと川口松太郎先生はミスユニバースの審査員
を務めた程の人だそうで、女性の書き方は上手
そうですね。
 (時代小説には稀有な女性が出てくるとか)
 
 
 あと解説に宮本武蔵は二人いたそうで、
「武蔵政名」と「武蔵玄信」の両名がいたそうです。
 五味康祐先生の「二人の武蔵」はこの説の線を採用
してるそうなんですが。
 ちなみに二人の武蔵は持ってます。
でもまだつん読状態ですw


>「大菩薩峠」で解説を書いた志茂田景樹
 大菩薩、一度読んだが二度目はまだない。
とばして読んだページもある。
 山が好き(マタギとか書きましたもんね)
 小さい時、多摩で育ったので近藤、土方は先輩
と思っていて、よく映画や小説も読んだ。
 豪放で陰険さがなく甘い芹沢鴨が好きで
絶対にないのだが机龍之助の立場で読んで、
芹沢鴨に死んでほしくない、とハラハラした。

 志茂田先生ってば、純情。
 


>林不忘(丹下左膳の作者)へのメッセージ

>松本清張
 ユニークな存在だろう

>石原慎太郎
林不忘、牧逸馬、林譲次の三つの名前を持つ
彼のセンスはポストモダニズムであり
真のエンターテイメントである

よくわかりませんが先を読んでる文章の
ような気がしますw

アーサー王宮廷物語

2006-04-19 21:42:00 | 歴史小説
 ひかわ玲子先生のサイト「ラヴェンダーガーデン」
でひかわ先生がアーサー王三部作について語りました。
 アーサー王伝説を書くきっかけとなったのは 
アーサー王研究の第一人者高宮利行先生
(キングアーサーにも寄稿した先生)との対談
だそうです。
 ところで高宮先生曰くですが
「日本人でアーサー王を書いたのは夏目漱石だけ」
 ええっ、マジですか?
 
 
 ひかわ先生は二十代の半ばに、最初にイングランド
に行き、アーサー王伝説に最初に登場する地──
コーンウォルのティンタジェル城址
 等等アーサー王伝説ゆかりの地を訪れたりしまし
た。リサーチも完璧です。


>印象に残った文章を引用
 円卓、というのは、不思議な象徴だな、と思います。今も、ヨーロッパで、仲裁者が入って和平のために同じテーブルについて話し合うことを、円卓会議、と呼んだりします。今の国連は必ず丸いテーブル、円卓について話し合われますし。アーサー王伝説には、邪悪で強大な敵、というものがありません。利害関係が対立しますが、皆、それぞれの立場において「正しい」人たちばかりです。そういう意味では、アーサー王宮廷キャメロットの状況は、すごく今日的状況だと言えます。そして、彼らは最後に滅びたわけですが、わたしたちはどうなるのでしょうか……?
 
 
 滅びたくはないですが、神話にはその国独自の
価値観が色濃くでますよね。
 円卓においての話合いは素晴らしいシステムです
円卓の騎士には序列とかない、のでしょうか?
中国だと水滸伝とかで席順の譲り合いとかよく
していますね。
 日本だと神様がわらわらと八百万w
 国によっていろいろです。
 確かに巨大な敵はいません。それぞれの正しい
立場の者同士が話あったり対立(?)をしたり
しています。
 白か黒かではなく灰色のグレーゾーンで
ストーリーが進むのが自分的には好きです。



>更に素晴らしいのでまた引用します
>私のモルガン・ル・フェイではなくル・フェなんですね
の質問に対する先生の答。

モーゲン・ル・フェが、フェイ、でないかどうか、ということですが、この「フェ」は、Fey、と英語だと表記されます。なので、英語で読めば、「フェイ」なのですが、この言葉はフランス語起源なのです。フランス語読みすると、フランス語では最後のyは子音でサイレント(発音しない語)になり、フェ、になります。イギリスの物語なので、フェイ、と読んでも構わないのですが、一般的には、フェ、と呼ばれるようです。アーサー王伝説には、この、モーゲン・ル・フェと同じように、湖の貴婦人、ダム・ド・ラックとか、喜びの砦、ジョイアス・ガードのように、フランス語の名前が多く出てきます。それは、中世後期になるまで、イギリスでの公用語にはフランス語が使われていた関係とか、かつてのさまざまな伝説が、イギリスの対岸であるフランス語圏と文化圏を同じにしてともに語られてきたりした事情があります。アーサー王伝説の主要人物であるサー・ランスロットの国、ベニック(Benwich)も、フランスにある国ですしね。ハドリアヌスの城壁は、今回の、わたしの「アーサー王宮廷物語」の地図には記載されませんが、第三巻の主要な舞台となる、伝説の中でのカーライルとジョイアス・ガード(喜びの砦)の位置というのは、ハドリアヌスの城壁と綿密な関係を持っていたとされ、カーライル城は、ハドリアヌス城壁のほぼ西端、ジョイアス・ガードはハドリアヌスの城壁の、ほぼ東端にあります。

 引用すいませんあと長いです。 

スピリット 主演ジェット・リー

2006-04-13 20:57:32 | 映画
 この映画見る前は聖人君子・霍元甲
(フォー・ユエンジャ)が西欧列強の代表の武術家を
倒し中国人の威信を守った、みたいなのを想像して
いました。
 
 すいません全然違いました。
 この映画はジェット・リーの求道映画です。
 教えであり精神論でもあります。
 中国では自殺者が年間28万人もいるそう
でジェット・リーは 「若者よがんばれ」
なメッセージを込めてこの映画を作ったそうです。

 霍元甲はブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」
でも有名な実在の人物で、霍元甲の仇をとる為に
ブルース・リーが日本の武術家と戦います。

 
 冒頭は主人公・霍元甲(ジェット・リー)が
異種格闘技戦で四人の西洋格闘家、
ボクサー、槍使い、サーベル剣士を次々に倒し
最後に日本の田中安野(中村獅童)と戦うという
ところで回想に入ります。

 ところは天津。
霍元甲の幼少時代、彼の父親は、強いのですが試合
で相手にとどめをささなかったりする(それで
霍元甲は馬鹿にされたりする)のを内心よく思って
いませんでした。
 小さい時の霍元甲は厳しい父親に文の写生をしろ
と言われても親友の農剄孫に代筆をさせるような
ちゃっかり屋さんで隠れて武術の練習をしてもい
ます。
 このころはまだまだ聖人君子とはほど遠いです。
 
 そして青年時代、強くなった霍元甲には娘もでき
強敵を次々と倒し自分の名声を高めていきます。
 ハイスピードで天津の武術家たちを倒していく
アクションシーンは見ていて楽しい事は楽しいです
 戦い方が相手の指をへし折ったりとややダーティ
ですが。

中国の映画や小説では武術の試合があっても嫁さん
を手に入れる、とか優秀な人材を手に入れるとか
ばかりです。
 金庸も、
「武術で相手を倒すというのには興味がない」
と言ってました。
 もしかして優勝して「一番」てのに興味ない?
 このスピリットの試合も相手を倒して自分が
有名になるのが目的ではないのです。
 ちょっと最近のジャンプで見習った方が良い
考えかもしれません。

 さてタイトルの「スピリット」は精神、そして
酒という意味もあります。
 ますます強くなり名声も上がった霍元甲
の元には連日おしかけ弟子がワラワラと来ます。
 霍元甲を心配してくれる親友・農剄孫
(小さい頃代筆してくれた子)
は酒場というか酒家楼を経営していて
霍元甲のツケが溜まりに溜まっていますが
「酒で親友を選ぶな」
と利益を度外視した助言をしてくれる本当の親友
です。でも霍元甲は聞く耳持ちません。
そして、その酒で選んだ弟子が問題を起こ
しました。
 その問題の相手は武道家・秦で彼を倒せば天津
ではもう相手はいない、というほどの達人です。

しかし秦を勢い誤って殺してしまい今度は
秦の息子に母親と娘を殺され霍元甲は家族を
失います。
 
 放心状態の霍元甲はさまよった末、ある村へ
辿りつきます。
 その村で四季を過ごし月慈という目の不自由
な女性と暮らしますが田植えなどを通して、
中国お得意の哲学的なもって回った言い方、
美しい自然と森羅万象と人は共にあるみたいな
キレイな映像が延々延延と続きます。
 霍元甲の心身の再生の話なのでしょう。


ある日新聞を見た霍元甲は中国人が外国の
レスラー(ネイサン・ジョーンズ)に連敗して
いるのを知りますが中国の威信を取り戻せ、
みたいな展開にはなりませんでした。
 相手のレスラーとは正々堂々戦い最後握手
までしますもん。
 時代背景はとりあえずこういう時代に生まれ
ました程度にしか描かれていないように
思えます。
 実際「世相の描写に深みがない」という意見
もありました。
 ジェット・リーは求道や道徳を教える事に
しか興味はないようです。
霍元甲は精武門を設立し多くの弟子を取り
「敵は己自身の中にいる。己に打ち克て」
「努力し自分を向上し武術を排外に用いるな」
「武術を使えば流派を越えて結ばれる」
「戦わずして勝つ」 
などの素晴らしい精神論を教えます。
 

 藤岡弘も「刀を使うことなく収めるすべを学べ」
「己の精神を鍛えろ」
なんて似たような事を言ってましたが、
 格闘家が極めると行きつく先は同じ論理なので
しょうか?


 再び冒頭に戻ります。
日本の格闘家・田中安野と正々堂々と戦い、
その戦いを見守る観客の中には親友・農剄孫
そして、その手にかけてしまった秦の家族が
いました。

 霍元甲は日本軍に毒殺されたという説があるそう
ですが実際は喀血病の悪化だそうです。映画の
スタッフは霍元甲は小さい頃から喘息持ち、
という設定にしているので真実はわかっている
とは思います。
 映画では日本人高官の三田が霍元甲に毒を盛るの
ですが、三田を演じるのは原田眞人氏で本人も
「ラストサムライの大村の延長みたいな役」
と言っており「またか~?」と思う事うけあい
です。
 田中安野が三田に「お前は日本人の恥だ」のセリフ
で日本人が悪いではなく、恐ろしいのは真剣勝負に
セコイ陰謀を持ちこむ悪党の精神性だ、と言いたい
のでしょう。たぶん。

 
 映画で霍元甲が設立する「精武門」ですが
ブルース・リーの怒りの鉄拳の原題でもあります。
 ブルース・リーもジャッキーもジェット・リーも
ドニー・イェンも全員「精武門」に出演したことが
あるそうです。
 
 谷垣健治さんがドニー・イェン版「精武門」に参加
している時とある日本人記者が谷垣さんに
「あなたは日本人ですが、中国人が日本人を倒す
映画をどう思いますか?」と質問をしました。
谷垣さんは「仕事ですから」と答え記者さんは
キョトンとしたそうです。
 
 谷垣さんは「あの人の頭には書く記事が決まってる
んだろう。もう少しカンフーの事が好きな人を送って
欲しい。互いにイヤな気分になるし、あの記者さん
だってかわいそうじゃないか」と。
 まったくです。その記者さんも
そういう人種的な議論はして結構ですが場所をわきま
えて欲しいものです。

 
 あなたのハートには何が残りましたか?

 ああっ今回あまりギャグがない!!

学園天国パラドキシア

2006-04-11 20:17:00 | ノンジャンル
 雑誌「REX」の美川べるの先生の
「学園天国パラドキシア」が面白いです。
藤枝雅先生の百合マンガ
「ティンクルセイバーNOVA」も良いのですが
美川べるの先生のマジメなボケ具合が最高です。
 ギャグはね、マジに書いて誰かを傷つけては
いけないものです。
 そういえば、ティンクルセイバーNOVAは
今月号分で二巻でした。
 
 「女なんてー」
 「西洋甲冑の言う事がそれで良いのかー?」
 
 あ、このマンガ一応妖怪退治学園物(?)
ですがただ倒せば良いとは思っていません。
 変な妖怪が多いですがw
 主人公、マジメな坂神錬司くんは高校生退魔師です。
父親の頼みで豊葦原学園の大槻凛さんを悪霊から
守りに来たのですが、
 凛の事が気になる(パンツ見るし)女幽霊のQ子、
人体模型で内臓を投げたり超ボケだけど
気は良い聖くん。
 そして、何故かスク水着の花子さん。
 このメンバーで笑いと笑いと笑いの学園生活を
送ります。
学園ホラーチック・ラブギャグというジャンル
だそうです(?)
 
 「武装!」
 「良いのかこんな時代的なパロディをやって?」
 でダンボールとバッファローマンみたいな
変な鎧でしたw
 
 「そこのブリーフだけが動いていなかった!」
 「おっ、おのれ~!!」
 「えっ何これ、ここかっこいい、って思うシーン?」
 どんなシーンだか想像してくださいw
 
 「雑霊・袋詰め放題」
 
 「ごめんなさい、ボクのせいでバッチリ決めたいとこ
 鼻血ブーでごめんなさい」
 ボケてるけど聖くんは良い人です。
 
 「情けないねぇ」
 花子さん強いです。
 
 「(凛のパンツを見て)私今ほど幽霊で良いと思った
事はないわ」
 大人っぽいキレイなQ子さんですが凛さんが気になる
そうです。

メダリオン

2006-04-07 20:44:33 | 映画
 メダル物語、死んだ人をも不死身の超人として
復活させる、そのメダルを滅びの山へと捨てる、
ジャッキーと旅の仲間たち、
ではないですw
 でも元祖ロード・オブ・ザ・リングのギムリ役の
人が出ています。
 
 ストーリーは(たぶん)香港警察のジャッキーと
インターポールのワトソンは合同でスネークヘッド
という悪党を追っていた、が奴の入った謎の寺院
には不思議なメダルと子僧(ジャイ)が!? 

 ジャッキーが死ぬまで随分時間がかかりますが
香港と日本では間が違うのはいつもの事ですw
 場所がころころ変わるのも毎度の事です。
たぶん撮影してるスタッフも「このシーンどこに
使うんだ?」と思ってるでしょう。
 
 インターポールのワトソンやジャッキーの奥さん
のニコルとのコミカルなやりとりが続きます。
 いつもと違うのは少しイギリス風(?)の
ユーモアさが入っているところでしょうか?
 奥さん果物を切る意外はジャムとピーナツバター
のサンドイッチしか作れないのは笑いました。
 三度食べたというしそこへ死んだと思われた
ジャッキーが卒業の「エレーン」よろしく
表れます。
 死んで復活してもギャグになる、なまじ
スタイリッシュにしてもいつものジャッキー
節は健在です。
 舞台が森でも木の葉が舞ってもマイノリティ
リポートみたいな映像でもですw
 ボスのスネークヘッドもややアホです。
あの指輪(?)モータルコンバットであったような。
ていうか死んだら復活させるなよ、ジャイ少年。
エディの「ゴールデンチャイルド」みたいですが、
あの「メダルは死をもたらす事もできる」
でスネークヘッドの体から魚とヘビが出てくる
のはレイダースみたいに神秘的おごそかさがあります。
 人が簡単に甦る訳ですが目くじら立てないで
見て欲しいです。こういうのを娯楽と言うんです。
 実際妻のニコルが死んでジャッキーの悲しむ顔、
は真剣でしたしコミカルなシーンがあるから、
引き立つんです。
 そしてニコルが復活した時ロマンティックな
音楽を流しながら平手打ちw音楽もノイズるw
 最初再会したときと同じギャグを繰り返す
ので更におかしいのです。 
 ともあれ夫婦はマトリックスみたいに超パワー
を手に入れ飛んで行きました。
 めでたしめでたしw


「二週間後」のカフェのシーンの人はツインズ
エフェクトのヴァンパイア王子さま、ですよね?
 
 >さ来週の木曜洋画劇場
 その抗争(ケンカ)おれが買うっ!
黙って見る見るのはもうたくさんだ!
秘密番長は見た!国際社会の正体を!
薄汚ねぇやつらが裏でつるんでいやがる!
次週木曜洋画劇場ウェズリ-・スナイプス主演
「アート・オブ・ウォー」
 う~んのりにのっていますねw
スナイプーwブレイド2で香港つながりです。