簡単に読めるインスタントブログ

ガチな内容やプチなネタまで幅広く載せるよ。HP開設前の準備的なブログだと思うよ。

3社3様のグットニュース

2015-04-29 22:46:43 | 経済
2014年にロックフェラー財団が化石燃料部門への投資から撤退した後、産油国の利権の
空きを巡る争いが水面下で火花が散らされていた模様。この凌ぎに勝利したのが日本の
国際石油開発帝石という一般人にはあまり聞きなれない企業であった。

日本はこれまで石油の安定供給を目指して嘗ては幾つかの石油関連の公団が存在した。
国は税金でこれを後押ししたものの買った油田の多くは採算の取れないものばかりで
01年の特殊法人の整理によって廃止された。

政府主導によるこの石油利権への獲得は結果に結びつかなかったが、今や帝石は外国資本に
株式の約40%を譲りながらもこのような念願の石油利権の獲得を為し得ている。

帝石は2010年にイラン油田の利権をロックフェラー系に明け渡すという苦渋の決断を
強いられた過去があるだけにその嬉しさも一入だと思う。

日本の企業には外資系とタッグを組んで成功するか政府からの資金援助によって成功するか
世界市場のシェアを獲得して一流企業になるかの3パターンあると思う。

帝石と同じくグットニュースなのが三菱UFJファイナンスは国内の銀行では国内初の利益1兆円超え。
こちらは帝石と同じく外国資本との提携型である。 外資系の強さが光る。

しかし三菱重工は政府の支援を得て今ホンダがけん引するジエット機エンジン部門で政府からの支援を
受けて開発を行い、ホンダに追いつこうとしてる。
ファイナンスでは外資だが、重工業では政府とのタッグを組んでいる。

話を戻してロックフェラー財団は化石燃料部門からの撤退を決めてエネルギー部門とジェットエンジン部門に
特化した企業を目指している。

帝石はロックフェラーの撤退によって競争が楽になったが、三菱重工のジェット機エンジン開発については
政府からの援助の後に大きくなって採算が取れるまでになれば、後々はロックフェラーに持ってかれそうな
気がする。

今の安倍政権の国内重工業を重視した政策には一目が置かれているが、果たしてこのように外資に食われる
ことが前提の企業に融通を図ることは今後少し意味が違ってくると思う。

もっと純日本企業の本田にジェットエンジンでは頑張って欲しいと思うのだが、米国でDCTの不具合で
届出を怠ったとしてペナルティーを科せられるホンダには何となくロックフェラー系の三菱を採用したい
米国の逆風を受けているようにも感じる。

要は政府からの援助で国内のロックフェラー系の企業にアドバンテージを与えること然ることながら
リコール問題で純日本企業が痛手を負うことにしばしば苦い思いをするのが不愉快に感じる時もある。


三菱UFJファイナンスの一兆円越え、帝石の石油利権の獲得、ホンダのジェット機の好調さ
この3つの会社のグットニュースは三社三様である。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする