日本は敬語文化が発達した国であるというのは前に書きました。
敬語があまりにもなじみすぎて、
ふだん敬語として意識されなくなってしまっているような敬語があるので、
気をつけなくてはいけません。
「お父さん」「お母さん」 というのはリッパな敬語です。
「お」 も 「さん」 もついていますからね。
したがって、自分の両親に向かって 「お父さん」「お母さん」 と呼びかけるのは、
丁寧な正しい言葉遣いなのですが、
間違えがちなのは、第三者に対して自分の父親や母親の話をするときにも、
ついこの敬語を使ってしまう人が多いので気をつけなければいけません。
例えば、面接のときとかの次のようなやりとりです。
面接官 「あなたのお父様とお母様はどんなお仕事をされていますか?」
×本人 「私のお父さんは電力会社で働いています。私のお母さんは看護師です。」
このケースでは敬意を払うべきは面接官のほうですので、
その人に向かって自分の身内のことを敬語で表現するのは間違っているわけです。
この場合は次のように言わなければなりません。
○本人「私の父は電力会社に勤めております。私の母は看護師をやっております。」
まあ、これくらいは基本編ですので皆さんは大丈夫でしょうね。
次のやつは私が40年間まちがって使い続けていた意外な敬語です。
「お互い」
これも敬語なんだそうです。
たしかに 「お」 がついています。
相手に面と向かって使う場合は、敬語なので正しい使い方なんだそうです。
例えば、試合前に競技相手に向かってつぎのように言う場合。
○「お互いに全力を尽くしてがんばりましょう!」
ところが客観的な情景描写でこれを用いるとバツなんだそうです。
×「両チームはお互いに死力を尽くして闘った。」
この場合、敬語は用いずに次のように表現しなければなりません。
○「両チームは互いに死力を尽くして闘った。」
皆さんはご存知だったでしょうか。
私は敬語と意識しないまま、「互い」 よりも 「お互い」 のほうが語感がいいので、
論文とかでもけっこう使ってしまっていました。
知らないというのは恐ろしいことです。
卒論でもけっこう使う必要のある言葉だと思います。
卒論は客観的な描写しかないはずですから、敬語は不要です。
「お互いに」 ではなく 「互いに」 を使うようにしましょう。
敬語があまりにもなじみすぎて、
ふだん敬語として意識されなくなってしまっているような敬語があるので、
気をつけなくてはいけません。
「お父さん」「お母さん」 というのはリッパな敬語です。
「お」 も 「さん」 もついていますからね。
したがって、自分の両親に向かって 「お父さん」「お母さん」 と呼びかけるのは、
丁寧な正しい言葉遣いなのですが、
間違えがちなのは、第三者に対して自分の父親や母親の話をするときにも、
ついこの敬語を使ってしまう人が多いので気をつけなければいけません。
例えば、面接のときとかの次のようなやりとりです。
面接官 「あなたのお父様とお母様はどんなお仕事をされていますか?」
×本人 「私のお父さんは電力会社で働いています。私のお母さんは看護師です。」
このケースでは敬意を払うべきは面接官のほうですので、
その人に向かって自分の身内のことを敬語で表現するのは間違っているわけです。
この場合は次のように言わなければなりません。
○本人「私の父は電力会社に勤めております。私の母は看護師をやっております。」
まあ、これくらいは基本編ですので皆さんは大丈夫でしょうね。
次のやつは私が40年間まちがって使い続けていた意外な敬語です。
「お互い」
これも敬語なんだそうです。
たしかに 「お」 がついています。
相手に面と向かって使う場合は、敬語なので正しい使い方なんだそうです。
例えば、試合前に競技相手に向かってつぎのように言う場合。
○「お互いに全力を尽くしてがんばりましょう!」
ところが客観的な情景描写でこれを用いるとバツなんだそうです。
×「両チームはお互いに死力を尽くして闘った。」
この場合、敬語は用いずに次のように表現しなければなりません。
○「両チームは互いに死力を尽くして闘った。」
皆さんはご存知だったでしょうか。
私は敬語と意識しないまま、「互い」 よりも 「お互い」 のほうが語感がいいので、
論文とかでもけっこう使ってしまっていました。
知らないというのは恐ろしいことです。
卒論でもけっこう使う必要のある言葉だと思います。
卒論は客観的な描写しかないはずですから、敬語は不要です。
「お互いに」 ではなく 「互いに」 を使うようにしましょう。