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寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

猫に鈴をつけるのは誰か…7

2011年06月01日 08時27分39秒 | 日記
加藤課長が急いで6階に降りてきました。
息つく暇もなくドアを開けて腰を抜かすほど驚きましたよ(笑)
総務課には鬼塚専務が座っていました。そばには沢田さん…
二人はそれはもう和やかに談笑しています。
普通役員は休憩は役員専用室を使うのですが、この総務課は一般的な事務所の片隅にあります。
正に場違いな専務の姿を他の社員も恐る恐る遠巻きにしていました。
『あ…あの…』
加藤課長は何か言おうとしましたが言葉になりません。
事業部制を敷いているここでは専務となると言わば社長みたいなものですから(笑)
中小企業と違って超一流企業の専務などは平社員と言葉を交わすことなど考えられないのですよ~
『おう!加藤か…適当にやっているぜ』
いくら庶民的な鬼塚専務でもこれだけはないだろう…そんな姿でした。 恐らく本社では100%考えられないでしょう(笑)
いかにも蛸にもざっくばらんな専務ですね(笑)
(まったく人騒がせな人だね)加藤課長はお世辞笑いを浮かべて思いました(笑)
ただ機嫌よくしている姿を見てホッとしたのが正直なところてはないでしょうか(笑)
『でも専務休憩されるのでしたら役員室をお使い下さい』
しまった!言ってから加藤は後悔です。
沢田さんから目を離すと『俺が邪魔か!』
『いえいえとんでもございません』
あ~なんてことだ(苦笑)
『それよりたこ焼きないのかよ』
『はぁ…』
東京から来た加藤課長は面食らいました(笑)
『たこ焼きだよ!』
『専務さずかにこの辺りじゃあありませんよ』
沢田さんが笑いながらフォローを入れてくれました。 『そうなんだ』
『はい!木屋町まで行かないと売っていませんよ』
『京都は格好つけるからなぁ』
鬼塚専務は苦笑いしながらコーヒーを啜ります。
確かに専務のご指摘の通り京都は関西ではありますが、同じ関西でも大阪や神戸に対抗心をえらく持っていまして…それは気位(プライド)でしょうかね(笑)
大阪で人気あるたこ焼きはこの京都ではあまり扱っていません。
お好み焼きなんかもありませんから、同じ関西でも京都は別世界と思っていただいてもいいのではないでしょうか(笑)
これを文化の違いと片付けてしまうには多少無理がありますが、兎に角沢田さんの鬼塚専務に対する扱いに感服しました。

…感心した人がもう一人いました。河田部長です。
オフィスの隅で見ていて『そうか!』
大きくうなずきました。
コメント
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