しかし食えない女ですねぇ(笑)
営業手腕抜群の河田部長を手玉にとる沢田さん!!
豊かな髪を撫でながら話を続けます。
「あの専務も若いときは上司に叱られっぱなしでね…」
「ノイローゼにはならなかったけど一時はかなり凹んだわよ」
「へ~」あの傍若無人の鬼塚さんがねぇ(笑)
加藤課長と河田部長は顔を見合わせてニンマリです。
沢田さんの話によると…
自棄を起こした鬼塚専務はスナックに入り浸っていました「もうこんな会社辞める」と
捨て鉢になっていた頃そのお店のママさんが宥めて立ち直らせたのでした。
さすがにかなりの年上だったらしくて恋愛にはなりませんでしたが、当時よくかかっていた曲があのサントワマミだったのです。
ママさんとよくデェットした思い出の一曲でありました。
だから鬼塚専務は悲しいときや辛いときこの歌を口ずさんで自分を鼓舞していました。
「だからね…専務があの歌を口ずさんでいるときは悲しいときなのよ」
「そうなのですか」
知らなかったなぁ
加藤課長はあのサントワマミが聞こえてきたらそれは専務の機嫌の良いときだ!と思っていました。
それは加藤に限らず社内の常識になっていましたから…
「そう!みんな間違っているのよ(笑)」
含み笑いを浮かべて沢田さんは河田部長を見ました。
「それがわかっただけでも有り難いですが…」
確かに専務の歌のいきさつはわかりました(笑)
けど それで…
河田部長は時計を気にしながら沢田さんに催促する顔で見つめます。
なるほど特効薬が知りたいわけね(笑)
「河田さんを見ていると若いときの鬼塚さんを思い出すわ」
「びぇ~」 (笑)
仰け反る河田部長に驚く加藤課長ですが、沢田さんは構わず話を続けました。
「専務が怒り出したら大変よね」
「ええ誰も止められませんよ」
「そうそう高辻さんでもダメですよねぇ」高辻役員は鬼塚専務と盟友と言っていいくらいの関係です。
鬼塚専務 に注進できる唯一無二の盟友でしたが、鬼塚火山が大爆発したときはさすがの高辻役員も顔色なし!でした。
ホホホッ♪口に手を当てて笑う沢田さん!!「ほんとはまじないがあるのよ」
意外な言葉が笑い終わった唇がらでました。
営業手腕抜群の河田部長を手玉にとる沢田さん!!
豊かな髪を撫でながら話を続けます。
「あの専務も若いときは上司に叱られっぱなしでね…」
「ノイローゼにはならなかったけど一時はかなり凹んだわよ」
「へ~」あの傍若無人の鬼塚さんがねぇ(笑)
加藤課長と河田部長は顔を見合わせてニンマリです。
沢田さんの話によると…
自棄を起こした鬼塚専務はスナックに入り浸っていました「もうこんな会社辞める」と
捨て鉢になっていた頃そのお店のママさんが宥めて立ち直らせたのでした。
さすがにかなりの年上だったらしくて恋愛にはなりませんでしたが、当時よくかかっていた曲があのサントワマミだったのです。
ママさんとよくデェットした思い出の一曲でありました。
だから鬼塚専務は悲しいときや辛いときこの歌を口ずさんで自分を鼓舞していました。
「だからね…専務があの歌を口ずさんでいるときは悲しいときなのよ」
「そうなのですか」
知らなかったなぁ
加藤課長はあのサントワマミが聞こえてきたらそれは専務の機嫌の良いときだ!と思っていました。
それは加藤に限らず社内の常識になっていましたから…
「そう!みんな間違っているのよ(笑)」
含み笑いを浮かべて沢田さんは河田部長を見ました。
「それがわかっただけでも有り難いですが…」
確かに専務の歌のいきさつはわかりました(笑)
けど それで…
河田部長は時計を気にしながら沢田さんに催促する顔で見つめます。
なるほど特効薬が知りたいわけね(笑)
「河田さんを見ていると若いときの鬼塚さんを思い出すわ」
「びぇ~」 (笑)
仰け反る河田部長に驚く加藤課長ですが、沢田さんは構わず話を続けました。
「専務が怒り出したら大変よね」
「ええ誰も止められませんよ」
「そうそう高辻さんでもダメですよねぇ」高辻役員は鬼塚専務と盟友と言っていいくらいの関係です。
鬼塚専務 に注進できる唯一無二の盟友でしたが、鬼塚火山が大爆発したときはさすがの高辻役員も顔色なし!でした。
ホホホッ♪口に手を当てて笑う沢田さん!!「ほんとはまじないがあるのよ」
意外な言葉が笑い終わった唇がらでました。