おはようございます^^
8月の13日 火曜日です。昨日は 山の日の振替休日で三連休の方も大勢いらっしゃたようです。
私は先週末からお盆のお休みということで前後の土日を入れて9連休になっています。
長~いお休み…世間にはいろいろな職種があります。その中で私ら運転士という稼業は形態はサラリーマン、
実態は不規則な実務職なのであります。しかし実務でありながら体力は一切いらず、頭は取り合えずついているだけでいいし(^^)
服装はキチンとしていますからご近所さんの体裁は抜群でしょうな(笑)
私は表題にありますように十年余り前にこの業界に流れてきました。それまではごく普通のサラリーマンでした。
それが 構造改革(当時はやった言葉です)のし損(そこ)ないといいますか バブルの崩壊の影響などでろくも会社が倒産をしました。
45歳…この年齢で一から働くのって大変ですね。いえ、働くというその定義には今までのような待遇や給料を望むことが無理でした。
ハローワークに就職相談に行き 働けるところがないので困っています と愚痴っぽく相談をしますと相談員にこう言われました。
高村さん、こんなにたくさんの求人があるじゃぁないですか と求人の資料が厚く閉じられた冊子の山を指さしました。
この時代、求人の資料はもちろんパソコンで見られましたが、従来のバインダーで閉じたのもありました。
この若い相談員は目の前に積まれている求人の資料の多さを私に示したのですが、私もそれらすべてに目を通した
わけではありませんが、はっきり言ってロクな求人はありません。
年齢不問、マンションの営業… 基本給15万円+売上歩合…50万円
年齢不問、営業事務 基本給 12万円 年齢不問 看護師 基本給18万円+諸手当 寮完備
年齢不問 スーパー売り場担当 基本給12万円
この当時、男女雇用均等法が進んできて そこに又年齢の指定をしてはいけない となりました。
これはすべての差別をなくすため公平にするために法律で規制をかけてきたようなのですが、これが先ほどの
求人がいっぱい ありますよ、に繋がっているのです。
しかしみなさん、所帯盛りの男がスーパーのレジ打ちで一家を支えられますか!看護師や医師みたいな特殊な職業
がスーパーの求人(スーパーさん恨みはないのですゴメンナサイ)と並んで載ってあるのです。
ほかにコンビニの店員さんも同じように載っていますし、事務機の営業、自動車の生産ライン…等々多種に亘ってあるのですが
本当に年齢を問わないのは、コンビニの店員さん くらいだったでしょうか。他は 年齢を言うと面接の申し込みで断られます。
中には面接に出向いていったその場で あなたのお歳では無理です、と断られたこともあり 年齢は事前に言ってる
じゃないですか、と元気なら食って掛かかったでしょうが、すでに何十件と振られていたのでもう そんな気概
もありませんでしたね。ちょうどこの頃不景気になって失業者が大勢出てきて政府も躍起になっていたようで、不景気という悪い噂を
もみ消そうと その失業率を一桁、有効求人倍率を2倍以上にしようとしていました。この有効求人倍率とは一人に対して何社の求人が
あるかを示しています。つまり一人の求職者に0.8倍の有効求人倍率だと10人に対して8の求人しかないというこ
とで数字上では全員が職に就けないのですね。そしてこの倍率が低い(求人が少ない)ということは、それだけ
世の中が不況だという指針でもあるのです。実際 この時代は不況でした。といいますのが失業保険の給付の手続き
で普段のほほんとしていたハローワークの職員がかかりっきりになるほどでした。また失業保険の受給者が余りにも大勢いて支給金額が政府の補
助を得ないと支払えなくなっていました。ちょうど私も失業保険を貰ったころ受給資格や期間の短縮の説明をくどいほど聞きました。
それと早期就職者には一時金を支給する制度ができたのもこの頃だったと思います。
ですからハローワークは政府の指導の下に求人の要件を男女雇用均等法や年齢性別の差別の解消などを持ち出して
すべてを一緒にしてしまい有効求人倍率が高くなったように見せかけたのです。
実際、コンビニで小遣い稼ぎをしようと思っている高校生とその子を扶養している親とが同じ求人冊子をみているんですから…
数字のマジックとはまさにこのことなり~ですね^^
注釈)このお話は私の実体験でして そのほかの事はその時の体験などを基にした推測
であります^^
しかし世の中を恨んでも 何も変わらなくて…当たり前ですけどそれから私は色々な仕事
に就きました。収入の足しになる為に土日はアルバイトもやりました。
まぁそんな話を回想できる余裕が今はあります。これも 今の仕事があるから
ですが、それだって平坦ではありませんでした。今 振り返ってみて よくぞここまで…
と思いますね。今回は回想になりました(^^)