築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

やっぱり捕りすぎ!?

2015-06-25 10:38:51 | Weblog
休み前となる火曜日の朝、セリ開始前に
『休み明けは切れるかもしんねーぞ』
なんて言っていたセリ人もおりましたが、実際
蓋を開けてみれば三陸の塩釜産の旋網天然本マグロが山!!
日本海の境港はあまり見かけませんでしたが(あったのかな??)
塩釜はかなりの本数でありました!
しかも今日はオーストラリアやニュージーランドの南半球の天然インドも
そこそこ数が多く、セリ場が全体的に本マグロ、インドマグロで
埋め尽くされておりました。
旋網、インド以外では日本海の定置網も少し、見かけましたが
日本海の定置網、そろそろヤケが出てきておりますね~。。
もちろん、境港の旋網にもヤケが出ているのは聞いておりますが、
定置ももう・・・危険ですね~(><)
日本海側、水温上がってきているんでしょうね。
脂も抜け始めるかな?(ToT)

たいする三陸、塩釜産はヤケはあまり聞きませんが、
とにかく脂が薄でのものが多いです。。
そして旋網は水っぽい・・・
味はたしかに美味しいのですが、水気の多い魚というのはどうしても
色の持ちがよくはないですよね~
週初めの境港産はまだ身の質のいい魚がありましたので色持ちが良いもの、
ありましたが、火曜日、そして今日あたりの塩釜はちょっと・・・微妙ですね。

それにしても今日も感じたのは、明らかに需要よりも供給の方が多く
品物(マグロ)が『ダブついている』ということ。。
しかも正直言いましてあまり良い品物でないマグロが大量にセリ残っている様をみると
『捕りすぎなんじゃないか??』
と思ってしまいます。
マグロでしたら秋~冬まで待てば・・・もっと水温が低い時期にとれば
品物の価値も上がりますし、いいと思うんですけどね~
ただ、その時期に漁をして捕れるとも限らないですし、
またその頃には自分たちが漁をする海域からは移動してしまっているだろうというのは
わからなくはないですが、この産卵期の脂の無い時期にあんな大量に網で揚げなくても・・
という気持ちは私の中には少なからずあります。
なにもこれはマグロだけに限ったことではなく、火曜日などは
カツオがキロ単価でなんと250円だったとか・・・!?
『大漁!』
は喜ばしいことなのかもしれませんが、流通の供給以上にたくさん捕って
結局日持ちしないカツオなどは残ってはならないということで叩き売られる。。
仕事の量を増やして、バカみたいな(言葉が悪くてスミマセン)安い値段で叩き売り。。

世界中から「魚捕りすぎ」的な目で見られている我が国として
あまり世界に知られたくないことなのでは??と個人的には思います。
あくまで私の個人的な感情ですが・・・(汗)

今、品物も値段もしっかり出ているのはこの南半球の天然インドだけ!?ですかね~



とにかくインドのセリ時となると人がグッと増えます(^^;;)
今日も1本、物凄い高値が付いたインドがありましたね。
冬の大間産くらいの値段が・・・(><;)

明日も天然インドはあるみたいです。

しっかし、インドをあの値段で買って売れるもんなんですね~
すげー(;;)