すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【セリエA 18/19 第3節】ユーべ、圧倒のポゼッションで開幕3連勝 〜パルマ 1-2 ユベントス

2018-09-09 09:00:55 | その他の欧州サッカー
ロナウドは依然ノーゴール

 ユベントスが7割のポゼッション率で追いすがるパルマを振り切った。単独首位に立つ開幕3連勝だ。ユーべは試合開始早々の前半2分にマンジュキッチのゴールで先制。ところが前半33分にパルマのジェルヴィーニョが同点ゴールを叩き込み追撃する。だがユーべは終始ボール支配率を高める戦い方で試合をリードし、後半13分にマテュイディのビューティフルゴールでゲームを締めくくった。

 ユベントスのフォーメーションは4-1-2-3。スタメンはGKがシュチェスニー。最終ラインは右からクアドラード、ボヌッチ、キエッリーニ、アレックス・サンドロ。アンカーにはピャニッチを配し、右インサイドMFがケディラ、左インサイドMFがマテュイディ。3トップはベルナルデスキとクリスティアーノ・ロナウド、マンジュキッチだ。

 試合は冒頭、マンジュキッチのゴールで幕を開けた。前半2分だ。右サイドからクアドラードがゴール前にアーリークロスを入れ、マンジュキッチがなんと3人の守備者を相手に1人で競り勝ちセカンドボールを詰め切った。まさにゴールハンターの名にふさわしい堂々のゴールだ。攻撃的なクアドラードを右SBに起用したアッレグリ監督の采配が早くも当たった。

 ユベントスはラインを押し上げ、常に人数をかけて押し込む。これでゲームを支配するユーべがボールを失えばパルマがカウンターをかける、という試合展開である。

 ユーべはボールを失うとロナウドだけを残してディフェンディングサードまでリトリートし、4-5のブロック守備をする。そしてパルマのボールホルダーが少しでも背中を向けてボールキープするとすかさずラインを押し上げ、プレッシングしてボール奪取を図る。

 ユベントスはトランジェント志向でなく、ボールを奪うと必ずいったんポゼッションを確立しようとする。両SBを上げる台形のビルドアップをし、時おり前の選手が最終ラインに下りる。フィニッシュはサイドからのクロスが多い。

 エースのロナウドは適宜マンジュキッチとポジションチェンジし、時には左SBとCBの間に下りてビルドアップにも参加する。レアル時代と違い、唯我独尊でなくよりチームワークを重視したプレイスタイルだ。

マンジュキッチが攻守に貢献

 前半早々の先制ゴール以降、ユベントスは7割近いポゼッション率で試合を支配したが、前半33分にはパルマのカウンターが実を結ぶ。ジェルヴィーニョが左サイドからのクロスを巧妙に腿で押し込み同点弾。以後はユーべがボールを持ちながらも、チャンスになればパルマがカウンターを見舞う一進一退の攻防が続いた。

 ボールを保持しているのはユーべだが、おそらくどちらかといえばパルマのゲームプラン通りだろう。その膠着状態を打開しようとユーべのアッレグリ監督が先に動く。後半10分、ベルナルデスキに代えてドウグラス・コスタの投入だ。

 その積極策が奏功し、ユベントスは3分後の後半13分。左サイドから入ったグラウンダーのボールをマンジュキッチが後ろ向きのまま足の裏でマテュイディにパス。マテュイディは軽くワントラップしてボールをゴールに叩き込んだ。これでユーべが1点リードだ。

 するとパルマはすかさず後半15分。ルカ・リゴーニをアレッサンドロ・デイオラに、また同時にジェルヴィーニョをアレッシオ・ダ・クルズに交代させる、という2枚替えで追撃体勢に入る。これでパルマはラインを一気に押し上げて活性化し白熱した攻防が続いたが、最後はユーべが押し切った。

 ユベントスはマンジュキッチが先制ゴールに止まらず、前からのプレッシングやリトリートしての守備ブロックにも労を惜しまず参加する献身性を見せて開幕3連勝の首位。これでロナウドにゴールが出始めれば独走か? とも思わせる試合運びで勝ち切った。

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