すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【プレミアリーグ 18/19 第4節】ワトフォード、堅守速攻で開幕4連勝 〜ワトフォード 2-1 トッテナム

2018-09-10 07:42:55 | イングランド・プレミアリーグ
2つのセットプレイをモノにし手堅く2点

 開幕3連勝同士の対決だ。昨季14位に終わったワトフォードはFKとCKで手堅く2点をあげ、ビッグ6のトッテナムを破った。ワトフォードは低い陣形から相手にボールを持たせてカウンターを狙うスタイル。いわゆる「弱者のサッカー」が奏功しリバプール、チェルシーと並び見事に開幕4連勝を飾った。

 ワトフォードのフォーメーションはベーシックな4-4-2だ。スタメンはGKがフォスター。最終ラインは右からヤンマート、キャスカート、カバセレ、ホレバス。中盤はドゥクレ、キャプエのセントラルMFに右SHがヒューズ、左SHがペレイラ。2トップはグレイとディーニーだ。

 一方、複数のフォーメーションを操るトッテナムは3-1-4-2で来た。スタメンはGKがフォルム。3バックは右からアルデルヴァイレルト、サンチェス、フェルトンゲン。中盤はアンカーがデンベレ、右インサイドハーフがエリクセン、左インサイドハーフがアリ。右WBはトリッピアー、左WBはデイビス。2トップはケインとモウラだ。

 試合は前半10分すぎからワトフォードがラインを低く構えるようになり、必然的にトッテナムがボールを握った。ポゼッション率は7割近い。かたやワトフォードは堅守速攻。相手にボールを持たせて縦に速いカウンターを狙う。お互いゲームプラン通りだろう。

 トッテナムのビルドアップは3バックが大きく幅を取り両WBを押し出す。これでグラウンダーのパスとサイドチェンジを効果的に使う。足元のパスを正確につなぎポゼッションする。時おり混ぜるロングフィードも武器だ。

 一方、ワトフォードは緻密にビルドアップするというより、ボールを奪ったら早めにライン裏を狙うダイレクト攻撃をする。ボールを失うとリトリートして自陣に4-4のブロックを作り、途中まではボールを持たせるが最後はハードワークでシュートまで行かせない。フィジカルを生かした球際の強さが光る。特にセントラルMFのドゥクレは、しなやかな動きでバネの効いたプレーをするいい選手だ。

ワトフォードは台風の目になるか?

 さて前半はほぼトッテナムのポゼッション・ショーで終わり、後半8分。トッテナムが後方からのロングフィードのこぼれ球をエリクセンが拾いパス・アンド・ゴー。最後は右からの折り返しをワトフォードのドゥクレが胸トラップしたボールがそのまま入ってオウンゴール。トッテナムが先制した。

 これで流れがトッテナムに行くかと思いきや、さにあらず。後半24分。ワトフォードが右45度からのフリーキックにFWディーニーが頭できれいに合わせ同点とする。

 追いついたホームのワトフォードは一転してラインを上げ、猛攻をかける。それまで守備的にプレイしていたSBが上がるようになり、幅の取れた攻撃になる。

 そして後半31分。ワトフォードが左からのコーナーキックにキャスカートがヘディングで左スミに叩き込み、2-1とする。決勝点だ。リードされたトッテナムは3バックを4バック(2バック)に変えて激しく攻めたが届かず。そのまま押し切られた。

 ワトフォードは背伸びしない堅守速攻とハードワーク、またセットプレイを確実にモノにする手堅い試合運びで絵に描いたように開幕4連勝をもぎ取った。戦力を考えればこのまま勝ち続ける可能性は高くないかもしれないが、台風の目にはなりそう。一方のトッテナムは勝利の女神に見放されたがチーム状態はよく、最終的には優勝戦線にからんできそうだ。

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