すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【カタールW杯2次予選】前半の日本は眠っていた ~タジキスタン0-3日本

2019-10-16 07:34:32 | サッカー日本代表
控え組の起用で層の厚いチーム作りを

 タジキスタンは過度に引いて守るわけでもなく、真っ向勝負を挑んできた。彼らは特にアタッキングサードで鋭く、日本のニアゾーンへのフリーランニングで好機を生んだ。おかげで日本は何度か危ないシーンを作られた。GK権田がファインセーブで防いだが、失点しなかったのはラッキーだった。

 特にタジキスタンはカウンターの形になるとチャンスを作った。彼らは俊敏性とアグレッシブさがある闘志豊かなチームで、日本は特に前半はむずかしかった。前半の日本は切り替えが遅く、集中力を欠いているかのようなぼんやりした戦いぶりだった。

 日本のフォーメーションは4-2-3-1。スタメンはGKが権田。最終ラインは右から酒井宏、植田、吉田、長友。セントラルMFは柴崎岳と橋本。2列目は右から堂安、南野、中島。ワントップは鎌田だ。

後半の日本はワイドな展開でスペースを作った

 前半、ペースをつかめなかった日本は、後半に修正してきた。後半の日本はワイドな展開を心がけ、敵を横に広げさせて攻めた。これでスペースができた。特に日本はダイアゴナルな長いサイドチェンジが利いており、日本にもやっとああいう大きな展開をするサッカーが定着したかと感じた。

 ワントップで試合に入った鎌田は、途中からトップ下の南野とポジションチェンジしてからお互いによさが出た。特に南野は後半に2ゴールし、ゴール前での嗅覚を見せつけた。南野の勝負強さは頼もしい。

 また一方の鎌田も下がり目になってボールをよく引き出してポイントを作るなど、明らかにトップ下のほうが特徴を生かせる感じだった。

 日本は前線でのポストワークでタメを作ってくれる大迫の控え探しが難しいが、鎌田に大迫の機能をそのまま求めるのは無理があるだろう。というわけでこの難題は課題としてまた持ち越しになった。

右SB酒井のクロスに目を見張る

 驚かされたのは右SBの酒井宏樹だ。後半11分には右サイドから彼が速いグラウンダーのクロスを入れ、南野の2ゴール目をアシストした。それだけでなく後半37分には今度は山なりのクロスをファーにいた途中出場の浅野拓磨に合わせた。この試合での酒井はクロスの質が傑出していた。

 選手交代に関しては、堂安があまりよくなかったので久保と早めに替えてもよかった。というか、久保にはもっと長い時間プレーさせるべきだろう。また後ろの選手ではGKシュミット・ダニエルと畠中槙之輔、安西幸輝がもっと見たい。

 以前から繰り返し書いているが、相手が弱いアジア2次予選はガチガチのメンバーで行く必要はない。控えの彼らを積極的に使い、層の厚いチーム作りをめざすべきだろう。

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