大迫依存から南野依存へ
カタールW杯アジア2次予選、タジキスタン戦。大迫を欠いたこの試合、南野の2ゴールを含む獅子奮迅の活躍で日本は勝利した。だが一部でささやかれ始めたのは、「大迫依存から脱したと思ったら、今度は南野依存か」という声だ。
いったい森保ジャパンは、なぜこんなにも特定の選手に依存する傾向が続くのだろうか?
理由はいくつか考えられる。まずひとつには、森保ジャパンはチーム立ち上げ以降、もともと大迫と中島、南野、堂安とのカルテット頼りで来た点だ。
つまりカルテットの1人である大迫への依存が、同じくカルテットの1人である南野依存に変わっただけなのだ。結局、カルテット頼りなわけである。
チーム戦術を仕込まない個人能力まかせ
ではなぜカルテット頼りなどという現象が起こるのか? 理由はふたつ考えられる。まずひとつには、森保監督はゲームモデルやプレー原則など戦術を選手に仕込むのでなく、選手の個人能力まかせの方針でやってきている点だ。
つまり森保ジャパンはもともと完全なカルテット頼りであり、カルテット個人個人の調子がよければ試合に勝ち、悪ければ負ける、という、まるで計算できないチームなのである。
だから大迫が試合で欠けるとガタッとチーム状態が悪くなるし、大迫の代わりに南野が台頭すれば今度は南野依存になる。チーム戦術を仕込んでチームの総合力で勝つ戦い方をしてない以上、〇〇依存になるのは当然なのだ。まずこれが特定の選手依存が起こる戦術的要因である。
レギュラーの完全固定が依存を招く
第二には、森保監督がレギュラーメンバーを完全固定したチーム運営をしている点だ。カルテット頼りな上にスタメンを完全固定しているのだから、特定の選手への依存が起こるのは当然だ。
他方、試合によって臨機応変に選手を入れ替えて戦っていればどうか?
その都度、試合に出る選手はちがうのだから、もし一時的に依存が起きたとしても、それは「日替わりヒーロー」になる。ずっと継続して「大迫依存」などということにはなりようがない。
以上が、森保ジャパンに「〇〇依存」が起こる理由である。
2次予選ではスタメンを入れ替え選手層に厚みを作れ
で、私は過去に何度も記事で書いているが……日本よりはるか格下の相手ばかりのアジア2次予選では、控え選手や若手を織り交ぜながら戦うべきなのだ。
そうすれば特定の選手への依存など起こりようがないし、レギュラーメンバー以外の選手が活躍し定着すれば選手層の厚みもグンと増す。いいことづくめなのである。
あるいはスタメンを完全固定している森保監督は、すでにW杯本大会でのレギュラーメンバーを今から決め込んでおり、ゆえに2次予選の段階からそれらの選手だけを使っているのだろうか?
ただし百歩譲ってそうだとしても、もしレギュラーメンバーがケガをしたらいったい本大会はどうするのか? あるいはレギュラーメンバーの誰かの調子が落ち、もし試合で使えなくなったら?
仮に2次予選でいろんな選手をスタメンで試し選手層を厚くしておけば、どちらのケースが起きてもあわてることはない。しっかりと対応できる。何も心配はない。
ゆえに日本が負けようのないアジア2次予選を、森保監督がレギュラーメンバー完全固定で戦っているのが不思議でしかたないのだ。
森保監督はビビッているとしか考えられない
森保監督はどう考えても「もし2次予選で負けたらどうしよう?」とビビッた結果、大事を取ってスタメン完全固定になっているとしか考えられない。もしそうなら、何が起きるかわからないW杯本大会までずっと森保監督で戦うのは非常にリスキーである。
例えばGKのシュミット・ダニエルやDFの畠中槙之輔、安西幸輝、MFの原口元気らは、スタメンでも当然やれる。もちろん久保も十二分である。
別に「だから森保解任を」などと言うつもりもないが……スタメン完全固定はやめ、もっといろんな選手をスタメンで試してほしいものである。日本代表の未来のために。
カタールW杯アジア2次予選、タジキスタン戦。大迫を欠いたこの試合、南野の2ゴールを含む獅子奮迅の活躍で日本は勝利した。だが一部でささやかれ始めたのは、「大迫依存から脱したと思ったら、今度は南野依存か」という声だ。
いったい森保ジャパンは、なぜこんなにも特定の選手に依存する傾向が続くのだろうか?
理由はいくつか考えられる。まずひとつには、森保ジャパンはチーム立ち上げ以降、もともと大迫と中島、南野、堂安とのカルテット頼りで来た点だ。
つまりカルテットの1人である大迫への依存が、同じくカルテットの1人である南野依存に変わっただけなのだ。結局、カルテット頼りなわけである。
チーム戦術を仕込まない個人能力まかせ
ではなぜカルテット頼りなどという現象が起こるのか? 理由はふたつ考えられる。まずひとつには、森保監督はゲームモデルやプレー原則など戦術を選手に仕込むのでなく、選手の個人能力まかせの方針でやってきている点だ。
つまり森保ジャパンはもともと完全なカルテット頼りであり、カルテット個人個人の調子がよければ試合に勝ち、悪ければ負ける、という、まるで計算できないチームなのである。
だから大迫が試合で欠けるとガタッとチーム状態が悪くなるし、大迫の代わりに南野が台頭すれば今度は南野依存になる。チーム戦術を仕込んでチームの総合力で勝つ戦い方をしてない以上、〇〇依存になるのは当然なのだ。まずこれが特定の選手依存が起こる戦術的要因である。
レギュラーの完全固定が依存を招く
第二には、森保監督がレギュラーメンバーを完全固定したチーム運営をしている点だ。カルテット頼りな上にスタメンを完全固定しているのだから、特定の選手への依存が起こるのは当然だ。
他方、試合によって臨機応変に選手を入れ替えて戦っていればどうか?
その都度、試合に出る選手はちがうのだから、もし一時的に依存が起きたとしても、それは「日替わりヒーロー」になる。ずっと継続して「大迫依存」などということにはなりようがない。
以上が、森保ジャパンに「〇〇依存」が起こる理由である。
2次予選ではスタメンを入れ替え選手層に厚みを作れ
で、私は過去に何度も記事で書いているが……日本よりはるか格下の相手ばかりのアジア2次予選では、控え選手や若手を織り交ぜながら戦うべきなのだ。
そうすれば特定の選手への依存など起こりようがないし、レギュラーメンバー以外の選手が活躍し定着すれば選手層の厚みもグンと増す。いいことづくめなのである。
あるいはスタメンを完全固定している森保監督は、すでにW杯本大会でのレギュラーメンバーを今から決め込んでおり、ゆえに2次予選の段階からそれらの選手だけを使っているのだろうか?
ただし百歩譲ってそうだとしても、もしレギュラーメンバーがケガをしたらいったい本大会はどうするのか? あるいはレギュラーメンバーの誰かの調子が落ち、もし試合で使えなくなったら?
仮に2次予選でいろんな選手をスタメンで試し選手層を厚くしておけば、どちらのケースが起きてもあわてることはない。しっかりと対応できる。何も心配はない。
ゆえに日本が負けようのないアジア2次予選を、森保監督がレギュラーメンバー完全固定で戦っているのが不思議でしかたないのだ。
森保監督はビビッているとしか考えられない
森保監督はどう考えても「もし2次予選で負けたらどうしよう?」とビビッた結果、大事を取ってスタメン完全固定になっているとしか考えられない。もしそうなら、何が起きるかわからないW杯本大会までずっと森保監督で戦うのは非常にリスキーである。
例えばGKのシュミット・ダニエルやDFの畠中槙之輔、安西幸輝、MFの原口元気らは、スタメンでも当然やれる。もちろん久保も十二分である。
別に「だから森保解任を」などと言うつもりもないが……スタメン完全固定はやめ、もっといろんな選手をスタメンで試してほしいものである。日本代表の未来のために。