レギュラー陣と控え組の力の差がモロに出た
現地時間11月11日にラ・リーガ第13節が行われ、アウェイのレアル・ソシエダはアルメリアに3対1で勝利した。この試合、久保健英はターンオーバーで後半からの出場になった。
というのも、レアル・ソシエダは欧州チャンピオンズリーグのグループD・第4節のベンフィカ戦を終えて中2日しか経ってなかったからだ。
ゆえにこの日のスタメンはミケル・メリーノやブライス・メンデスらが並ぶいつものメンバーとは違い、ベニャト・トゥリエンテスやアルセン・ザハリャン、ウマル・サディクらがスタートから出場していた。
そのためラ・レアルは例によってレギュラー陣と控え組の力の差が大きくあらわになり、控えメンバーが出た前半はまるでいいところがなくノーゴールでハーフタイムを迎えていた。
久保のいる右サイドが犠牲になった
そして後半になって、久保は左インサイドハーフのミケル・メリーノとともに頭から途中出場した。だが久保はわずかにセットプレイで得点に絡んだだけで、ほとんど輝けなかった。
それはなぜか?
いつもは久保と右サイドでコンビを組む右インサイドハーフのブライス・メンデスがこの日は欠場し、ベンチ入りさえしてなかったからだ。代わりに右インサイドハーフはトゥリエンテスが務めていた。
だがそのトゥリエンテスは、レギュラー組のブライス・メンデスとは段違いに力が劣る。で、必然的にボールは久保のいる右サイドではなく、左インサイドハーフのミケル・メリーノを軸に左サイドで回ることになった。
そのため右サイドの久保はボールタッチ自体が非常に少なく、ほとんど試合に入れなかった。これは久保がダメだったのではなく、組み合わせの問題だ。
ラ・レアル名物の、スタメン組と控え組の力の差が如実に出る現象のおかげで、久保のいる右サイドが犠牲になったのである。
果たして彼らは今季を無事に終えられるのか?
この試合は3ゴールを奪ってひとまず勝ったものの、ソシエダの選手層の薄さは本当に深刻だ。ラ・リーガとチャンピオンズリーグを掛け持ちする地獄の今シーズン、果たして彼らは良い成績を収められるのだろうか?
いまのところはなんとか健闘しているが、これが長く続くとはとても思えない。
過密日程で今後もローテーションを組むことが必至になるだけに、この試合で起こったような変調はまた何度も起こる可能性がある。彼らの行く末が心配される。
とりあえずは現ラインナップで凌いだとしても、しかるべき時期にしかるべき新戦力を補強しない限り、同じことは必ずまた起こるだろう。
しかもただでさえ、ブライス・メンデスやミケル・メリーノら主力組には移籍のウワサが絶えないのだ。もし彼らがビッグクラブに引き抜かれでもすれば、ラ・レアルはまさに一巻の終わり。泥船化して万事休すだ。
久保はプレミアリーグ上位へ行くべきだ
とすれば久保は早晩、もっと選手層の厚い上位クラブに移籍せざるを得なくなるだろう。ならば個人的には、ウワサされているレアル・マドリーなどではなく、プレミアリーグの上位クラブへ行くことをおすすめしておく。
スペイン語が通じる居心地のいいマドリーへ行ってナアナアで「井の中の蛙」になるのではなく、世界中から「化け物たち」が集まりしのぎを削る世界一のプレミアリーグで切磋琢磨したほうが若い久保のためになる。
これだけはまちがいない。
要は「スペイン一」をめざすのか? それとも「世界一」をめざすのか? の違いだ。
ややもすればストイックさに欠け慢心してしまいがちな久保は、環境を厳しくして自分であえてハードルを上げたほうが努力するようになる。
マドリーへ行きそれで満足してしまうのではなく、後者を選んで難関に挑み「自分にはまだまだ足りないところがある」と自覚して自己改革を続けたほうが、まだまだ伸びしろのある久保にはふさわしい。後者を選べば、彼はまだグンと成長する。うけあいだ。
現地時間11月11日にラ・リーガ第13節が行われ、アウェイのレアル・ソシエダはアルメリアに3対1で勝利した。この試合、久保健英はターンオーバーで後半からの出場になった。
というのも、レアル・ソシエダは欧州チャンピオンズリーグのグループD・第4節のベンフィカ戦を終えて中2日しか経ってなかったからだ。
ゆえにこの日のスタメンはミケル・メリーノやブライス・メンデスらが並ぶいつものメンバーとは違い、ベニャト・トゥリエンテスやアルセン・ザハリャン、ウマル・サディクらがスタートから出場していた。
そのためラ・レアルは例によってレギュラー陣と控え組の力の差が大きくあらわになり、控えメンバーが出た前半はまるでいいところがなくノーゴールでハーフタイムを迎えていた。
久保のいる右サイドが犠牲になった
そして後半になって、久保は左インサイドハーフのミケル・メリーノとともに頭から途中出場した。だが久保はわずかにセットプレイで得点に絡んだだけで、ほとんど輝けなかった。
それはなぜか?
いつもは久保と右サイドでコンビを組む右インサイドハーフのブライス・メンデスがこの日は欠場し、ベンチ入りさえしてなかったからだ。代わりに右インサイドハーフはトゥリエンテスが務めていた。
だがそのトゥリエンテスは、レギュラー組のブライス・メンデスとは段違いに力が劣る。で、必然的にボールは久保のいる右サイドではなく、左インサイドハーフのミケル・メリーノを軸に左サイドで回ることになった。
そのため右サイドの久保はボールタッチ自体が非常に少なく、ほとんど試合に入れなかった。これは久保がダメだったのではなく、組み合わせの問題だ。
ラ・レアル名物の、スタメン組と控え組の力の差が如実に出る現象のおかげで、久保のいる右サイドが犠牲になったのである。
果たして彼らは今季を無事に終えられるのか?
この試合は3ゴールを奪ってひとまず勝ったものの、ソシエダの選手層の薄さは本当に深刻だ。ラ・リーガとチャンピオンズリーグを掛け持ちする地獄の今シーズン、果たして彼らは良い成績を収められるのだろうか?
いまのところはなんとか健闘しているが、これが長く続くとはとても思えない。
過密日程で今後もローテーションを組むことが必至になるだけに、この試合で起こったような変調はまた何度も起こる可能性がある。彼らの行く末が心配される。
とりあえずは現ラインナップで凌いだとしても、しかるべき時期にしかるべき新戦力を補強しない限り、同じことは必ずまた起こるだろう。
しかもただでさえ、ブライス・メンデスやミケル・メリーノら主力組には移籍のウワサが絶えないのだ。もし彼らがビッグクラブに引き抜かれでもすれば、ラ・レアルはまさに一巻の終わり。泥船化して万事休すだ。
久保はプレミアリーグ上位へ行くべきだ
とすれば久保は早晩、もっと選手層の厚い上位クラブに移籍せざるを得なくなるだろう。ならば個人的には、ウワサされているレアル・マドリーなどではなく、プレミアリーグの上位クラブへ行くことをおすすめしておく。
スペイン語が通じる居心地のいいマドリーへ行ってナアナアで「井の中の蛙」になるのではなく、世界中から「化け物たち」が集まりしのぎを削る世界一のプレミアリーグで切磋琢磨したほうが若い久保のためになる。
これだけはまちがいない。
要は「スペイン一」をめざすのか? それとも「世界一」をめざすのか? の違いだ。
ややもすればストイックさに欠け慢心してしまいがちな久保は、環境を厳しくして自分であえてハードルを上げたほうが努力するようになる。
マドリーへ行きそれで満足してしまうのではなく、後者を選んで難関に挑み「自分にはまだまだ足りないところがある」と自覚して自己改革を続けたほうが、まだまだ伸びしろのある久保にはふさわしい。後者を選べば、彼はまだグンと成長する。うけあいだ。