すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ラ・リーガ 18/19 第2節】乾はスタメンに定着できるか? 〜アラベス 0-0 ベティス

2018-08-27 08:22:30 | その他の欧州サッカー
スタメン出場も途中交代

 乾は左のシャドーでついにスタメン出場したが、デキはよかったものの後半16分に途中交代させられた。惜しむらくは前半29分にきたチャンスだ。

 右シャドーのカナーレスから乾に斜めのパスが出る。乾はダイアゴナルランしながらダイレクトでグラウンダーのシュートを打ったが、わずかにワクをそれた。もしあれが入ってそれで試合に勝っていれば、おそらく今ごろ乾に対する評価はいい意味で大炎上していただろう。なかなか厳しい世界である。

 ベティスのフォーメーションは3-4-2-1。1トップ2シャドーで、乾は左のシャドーでプレイした。前節とは打って変わって、周りの選手が乾を使っている。対戦したアラベスに攻撃力がないせいか、ベティスの守備は前節より改善しているように見える。

 ベティスのビルドアップは、特に左ウイングバックのジュニオル・フィルポから乾のラインを使う。またセントラルMF経由のパターンもあり2ルートだ。

 それに対しアラベスは、前後半の立ち上がりに関しては、前の3枚が高い位置からベティスの3バックにプレスをかけてビルドアップを制限していた。

 それ以外の時間帯では、アラベスは相手ボールになれば自陣までリトリートし、4-4-2のブロック守備をする。で、ボールを奪うと少ない人数でカウンター攻撃を仕掛ける。つまり守備的なチームだ。このやり方で前節はバルセロナを前半0点に抑え、てこずらせていた。

 かたやベティスは、守備に関してはアラベスのような凝った仕掛けはない。相手ボールの時に求められるタスクが少ない。

 例えばアラベスのビルドアップに対し、前から組織的にプレスをかけるわけでもない。かといってリトリートして自陣に5-4のブロックを作るわけでもなし。なんだか中途半端で、自分たちがボールを持ってない時のオーガナイズができてない感じだ。

 まあ攻撃的なチームなわけだが、それならもっと組織的なフィニッシュがほしい。現にこの日もベティスが攻撃にちょっと時間を使うと、すぐアラベスに4-4-2の自陣ブロックを作られてしまい、手を焼いていた。「なんとなく攻めている」というチームなのだ。せめて敵のビルドアップを制限する前からのプレッシングと、フィニッシュをもっと整備したい。

 そんなわけで乾のスタメン定着は「いつ点を取るか?」にかかっているかもしれない。彼はロシアW杯でクリーンシュートを決めた印象が強いのでハードルは高いが、がんばってほしい。

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