技術の使い道としては案外正しいのかも知れない。新しもの好きの間で話題の音声SNS「ClubHouse」である。登録には電話番号が必須等、ポリシーは実名制のFacebookに近い。迂闊にツイッター連携して垢バレ爆死する人柱が林立している様なので、取扱説明書を読まないタイプの方は注意して頂きたい。ネットサロンやウェビナー界隈の人達が挙って移動しており、それはそれで真っ当な使い道だとは思うが、その一方で「黙々と作業する部屋」と云う禅問答の様なルームを開設する人も居る。誰も喋っておらず、何かガサゴソしたりキーボードを叩いたりする音だけがシェアされているそうである。どうやら私達は、そう云う「何となく傍に居る人の雰囲気」を求めてしまうらしく、それが音だけでも精神的安定に役立つみたいである。セミナー講師の様な立て板に水のトークは出来ないが、「新宿駅のザワザワを流すだけの部屋」の様な方向性であれば、私でもお役に立てそうな気もするのである。