英国でロックダウン解除の段階的行程が発表された。3月8日から学校を再開するのに始まり6月21日にほぼ全ての社会活動を許可すると云った、極めて慎重な計画である。感染拡大のピークを過ぎ、ワクチン接種が1800万回を超えたとは言え、日々の新規感染者が1万人近く出ている状況では、その位の余裕を見ておいた方が賢明だろう。我が国でもこう云う工程表を出せないものだろうか。見習うべきはその簡明さである。公私を問わず「2人以上で外出するな」「6人以上集まるな」「30人以上で集会するな」と各段階での上限が定められている。それが遵守されるとは思っていないが、夜の街やカラオケ喫茶と云った場所ではなく「人が集まる事」に重点が置かれている意義は大きい。尤も簡明であると云う事は、失敗した時の攻撃材料になり易いと云う事でもある。そこら辺を曖昧にしてたら何時の間にか収まってました、と云う我が国らしい決着になりそうな気もするのである。