違和感が有るとも言えるし、そうかなとも思える。ブランド総合研究所が調査した「悩みの無い人が多い都道府県ランキング2020」で埼玉県がトップとなった。ネットアンケートである事に加え、「悩みが有りません!」と爽やかに答えた人の数ではなく、SDGsにちなんだ幾つかの調査項目全てに対し「今んとこ何とかなってます」と答えた人を、悩みが無い人と定義している様で、拡大解釈も甚だしいがそれはどうでもいい。並んでいるのは貧困、健康福祉、都市機能、雇用等、まあ確かに埼玉県ならまずまずに収まるよなと云う項目である。観光名所が無いのは有名だが、裏を返せば殆どの施設は「地元用」である。住めばテンション爆上がりする都心一等地には憧れるけど、諸々の事情でそれが叶わず、ここでいいやと云う心境で流れ着くのがさいたまである。それは満足と云うより諦観に近い。「悟りを開いた人が多い都道府県ランキング」に看板を掛け替えるべきだと思うのである。