200兆円欲しい。ただ生活と乖離した金額なので、使い道が分からないのも確かである。暗い玄関で靴を探す際、1万円札を燃やして「どうだ明るくなっただろう」と言い放つ酔狂を敢行し、残りは定期預金に回す事となろう。米国がコロナ対策として投じる1.9兆ドル(200兆円)は、どんな使われ方をするのだろうか。ちなみに2020年の歳出は4.8兆ドルだったらしい。国家予算の約40%に当たるお金を費やそうと云うのだから、大層太っ腹である。同時に、ここまでやればインフレ起きるよなあ、とも思う。世界的にドルの価値が下がれば何が起きるのかは分からないが、少なくともスマホで株を購入する米国人だけは増えそうな気がする。あの国が真っ先に取り組まねばならないのは、「この政権でマシになった」と云う世論の醸成と分断の修復であり、コロナは格好の敵である。戦争であれば常軌を逸するのも厭わないのが米国らしいし、お零れの特需が回ってこないか期待するのである。