みみっちい事はお家芸だと思っていた不明を恥じたい。ファイザー製ワクチンが来週にも接種開始の見込みであるが、想定よりも回数が減る事になりそうである。一瓶から6回と見積もられていたものが、注射器の関係で5回分しか取れないらしい。取り扱う人の技術次第じゃないのか、そもそも注射する量は変わらないのかと云う疑問が湧いたのだが、両方とも間違っていた。まず注射される量は0.3mlで変わらない。違いは注射器の構造だった。どんなに頑張っても針や注射器の中に薬液が残ってしまうのは避けられないが、それを極力少なくする特殊加工を施す事で注射器に充填する薬液が少なくて済み、結果として接種回数を増やせると云う事らしい。そんなクリティカルパスの調達にシクった点は厚労省に猛省してもらいたいが、現場の創意工夫で6回分として接種せよ、と云う方向に転ばなかった点は賞賛したい。今後の物資争奪戦で、失地をみみっちく回復して欲しいのである。