「水に落ちた犬をボコボコ祭り」も佳境の様である。「九仞の功を一簣に虧く」を見事に体現した圧巻の幕切れであった。言っちゃいけない事を言っちゃいけない立場の人が言っちゃうとこうなると云う警告を公開処刑で民衆に知らしめるのは、恐怖政治では常套手段である。この手の粛清は欧米に遅れる事20年であったが、漸く追い付き始めた事を喜ばしく思う。清く正しく美しく自由で平等で多様性に溢れたハラショーな理想郷を目指し、懐古主義者を片っ端から社会的血祭りに挙げて欲しい。まずスポーツから男女の区分を撤廃してはどうか。生物学的男性のトランスジェンダーが女性枠として陸上種目で上位を席巻した結果、生物学的女性が選手としてのキャリアを断念せざるを得ないと云う事態が、米国で既に発生している。性別から体重別・筋量別の様なランク制に移行すべきだろう。現実的には難しいと弱音を吐くなら、理想を掲げて誰かをそれで殴る資格は無いのである。