表記揺れはAIで解決を。そんなデジタル相の発言が失笑を誘っているが、日本の住所の名寄せの難しさは世界でも指折りだと思う。正式には「〇番〇号」なのだろうが、これは住居表示であり不動産登記は「〇番地〇号」である。そして両者が同じ番号とは限らないので、公的機関レベルでも一貫性が無い。そして番・号を「の」とか「ノ」とか「―」とか表記するのが通例である上に、建物名・棟番号等も記載されたり省略されたりしている。更にカタカナしかデータが無い場合も有るし、半角全角も当然絡んでくる。AIに頼りたくもなるだろう。無論未記載の情報をAIが補完してくれる筈も無いので、結局は人海戦術になるのだろうが、恐らく発生するであろうチェック漏れで袋叩きに遭うのは今の内に覚悟しておいた方が良い。個人的には番・号表記は半角英数字とハイフンに統一して欲しいのであるが、全角が大好きな行政機関を説き伏せるだけの根拠が無いのも確かなのである。