天才が生涯を費やしても成し得なかったのがエネルギーの超大統一理論である。何だか頭の悪い字面ではあるが、それだけややこしいものだとご理解頂きたい。4つの力の内の2つは核分裂とか核融合とかを日常的にやっていない限り縁は無いが、電磁力と重力（万有引力）は古典物理学の時代から「何とか一緒にならんもんか」と研究が続いていた。相互変換は容易であり、水力発電等で日常的にお世話にもなっている。質量と電磁エネルギーの等式を完成させたアインシュタインでなくても、「絶対にいける」と思ってしまうだろう。しかし彼ほどの天才であっても統一させられなかったのであるから、何とも神様はイケズな事をなさるものである。21世紀に入り四半世紀になろうとするが、電磁力と重力の相互作用の謎は未だ解き明かされていない。理論分野での苦闘は続くのだろうが、理屈は分からんがとにかく使えているからいいんじゃないの、と凡人は思ってしまうのである。