クラウドは便利である。しかし弊害も無くは無い。米国でAWSの大規模障害が発生した際、ルンバのアプリに影響が出たそうである。掃除を適切に行う為に部屋の構造を3Dマッピングして記憶しているが、そのデータがどの程度クラウドに保存されているかは良く分からない。しかしローカル環境に問題は無いのに使えなくなると云う欠点は、スマート家電の普及に当たっては大きなマイナス要因である。障害を想定してある程度は独立して動作するのが望ましいが、だったら何でクラウドに繋げているのか分からなくなるのも確かである。やっぱり一家に一台サーバが欲しくなってくるのだが、そこで障害が発生した場合の復旧は未経験者には難しいだろう。妙案は思い付かないが、家庭用デバイスではクラウドに依存する部分を局所化する様な設計をする様、関係企業各位に提言したい。そして障害時に一部機能が利用不可になったら潔く諦める、と云う心構えも必要だと思うのである。