理想を追求する余り、たまにEUは無茶を言う。携帯可能なデジタルデバイスは容易にバッテリを交換出来る設計にすべし、と云う法案を欧州議会で可決したそうである。実際に各国が法整備を進めるのは暫く先の話であろうが、ワイヤレスイヤホンとかどう云う設計にしたらそんな要件を満たせるのか、各社の創意工夫を楽しみにしている。ガラケーだと交換を前提にした造りになっていたのが殆どだったが、へたって入れ替えるよりも前に新機種に乗り換えていた様に記憶している。それに最近はハードウェアよりも先にOSの賞味期限が切れる事が多く、規制の有効性に就いては疑問視している。5年も経たずに買い替えを強要されるのは確かに腹立たしいが、スマホの値段をバッテリ並みに安くすれば済む話である。ローエンドモデルの拡充を促すのが現実解だろう。エコに徹底的に拘るEUの理想は理解するが、スマホの薄さに馴染んだユーザの支持を得られるとは限らないのである。