午後からのお勤めの後のお楽しみ
白黒の模様はせんちゃん。名前の由来
産まれて間もなく猫捕りの鳥もちの罠に掛かり、捨てられ、
その上、カラスに左耳の頭の付け根を突かれ、ぱっくり穴があき膿んでいた。
早朝猫の鳴き声に起こされて、寺の玄関を見れば瀕死のせんちゃんが、
千円札と一緒に捨てて有った、しばらくして、えらく烏が騒ぎ出したので、
出て見れば烏がせんちゃんを狙っていたので追っ払い保護した。
兎に角まずは獣医さんの所に連れて行く事にした。
先生の診断ではかなり傷が深いので助かる確率は厳しいと言われた。
せんちゃんの、持参金千円です。残りの費用はお支払しますと言う事で、お願いし帰宅した。
無事手術も終わり、元気になって帰って来たが。先生は千円のみで、頑として受け取ってくれないので、
寳来寺の飼い猫として飼い、先生に末永くお世話になる事にしました。
先生に受けた御恩を忘れない為に「千」と名付けた、現在は元気いっぱいに暮らしています。
「せんちゃん」の横に居る猫は、まだらの模様で見かけが狸に似ているので家では「たぬちゃん」と呼んでいます。
たぬちゃんもまた瀕死の親がお礼に連れて来て置いて帰りました。たぬちゃんの母猫は「たま」と言います。
母猫のたまは妊賑中にガリガリに痩せ寳来寺の庭先に倒れて居ました。副住職の貞観尼が面倒を看て
快復させましたが、近所に団地が有り野良猫狩りの檻で捕られてしまったそうです。
たぬちゃんは、雌猫のため可哀相ですが避妊手術しました。
生き物は人間だけが尊いのでは有りません。
森羅万象の中に於いて自分と縁の無き者は絶対に廻り合うと言う事無いと
お釈迦様言って居られます。縁は大事にしたいものです。