続けてはいかんことを、守るのも大変な事でんな。
私事なんですが、堺市からこの橋本市に道場を移して間もなく、
高野山で昵懇にして頂いている方のお店で会った尼さんでしたが。
しばらくして、当山に出入りする様に成りました。
この尼さんから、突然、借金の申し入れがあり事情を聞けば、
「どうしても、助けてあげなければいけない人が有り
私の方も今、手許不如意で助ける事が出来ないので
無理を聞いて貰えると有難いということで」、
大きな金額でなかったので、お貸しした。
それから、毎月のように、借りに来るようになった。
約三年間こんな関係が続いていたが。
いつも、買い物に行く店の店主の雰囲気がおかしいので、
わたしに、何か気に要らない事あるのか、と聞けば
ビックリ仰天するような、言葉が返ってきた。
店主曰く、あんた、あまさんの〇〇さんに借金をさしに、廻らしてんやてな。
「堺から橋本に来てお金に困ってるから助けてあげなあかんのや」て
恩を仇で返す、わたしは空いた口が塞がらない思いでした。
情けは人の為ならず。と言いますが、何事もほどほどに。
弘法大師の座右の銘
施しを受けては慎んで忘るる勿れ。
「恩を忘れるな」施しは物も心も同じです。
合掌