昨日は２５日でクリスマスのせいかチビマルコもサザエさんもクリスマスの話。
おまけに珍しくパーティ。
目下はパーティどころか、ただの食事の集まりも無理だけど
昔は年末の集いと言ったら大騒ぎだった。
フランスはクリスマスは家族で集まるところが多い。
子供が大きくなってもクリスマスは親と一緒に過ごす。
雰囲気は年末に実家に正月を過ごしに行くといったところだ。
それに比べて大みそかの夜はドンチャン騒ぎがあちこちであった。
パリは１階が店などの造りのマンションが多い。
この時ばかりは下が店のマンションは気を使わなくていい。
持ちよりもあるけど、招待したほうが全部準備なんてこともある。
そういう時は土産にシャンパンを持って行くのが普通。
スパークリングワインでない本当のシャンパン。
食事の内容は様々。
フランスは大みそかには殻つきの牡蠣を食べる習慣がある。
当時私はドイツ語の先生と同じマンションにいた。
夕方ベルがなった。
先生のご主人だった。
私に「牡蠣を食べにおいで」と誘いに来たのだ。
先生はすでにドイツの実家だ。
電話をしたらドイツは牡蠣はあまり食べないと言われたのだそう。
ドイツとフランスはそれほど習慣が違う。
大みそかの習慣と言えば日付が変わるころにシャンゼリゼに行く。
当夜は無礼講で誰にキスすいてもいいのだ。
それを目当てにこの時期にパリの来る観光客もいるくらいだ。
私や私の友人たちは外出を避けた。
たいていの人はよっぱらっているので、
例え、ボーイフレンドのボディガードつきでも近寄らないほうがいい。
私はろくに料理もできないのに食事に友人を呼ぶのが好きだった。
テーブルを拡げれば１０人は座れる。
たいていあるのがお定まりのローストビーフ。
手間がかからず、比較的安価で豪華に見える。
白ワインのフルーツサラダ。
前菜にサラダ（チコリみたい葉）に鳥の砂肝のコンフィとか
焼いたソーセージをカットしたのとかの熱いサラダ。
もちろん買って加えるものもある。
ケーキとかアイスクリームは買うほうが手軽だ。
数日前から準備し始める。
友人たちが気にいった食事を出せたときはうれしいものだ。
帰国してから腰の重い母をくどいて、
子供たちの休みごとにうちで食事をした。
子供たちはまだ食べたことのないものが多いので
そこがたいへんだった。
当時嫌いと言って手も出さなかったもの、
例えばキリ。
今は大好物だそうでこういう変化が楽しいし、楽しみでもある。
成人したら（まだ未成年もいるので）、食後酒で６０度くらいある
シャルトゥーズベルトを飲ませたい。
もう成人した人、お試しあれ！
