3/12-13-14-15 あれはいつだった? 第 52話
旭は再び刑事に質問された。
直子さんと最後のデイトにときに何か変わった点に気がつきませんでしたか?
変わった点ですか?
旭は考えてみた。
僕は渋谷にいて、周囲はかなりうるさかった。
直子の声がやっと聞こえるくらいで
でも直子の声は普通で、怒ってもいなかったし
・・・・・・・
直子さんとは喧嘩はしなかったのですか?
当日はしていません。
それは数年前の渋谷だった。
旭はそれが最後のデイトの約束の日でもあったかのように描写した。
直子は子供っぽい人だったので、突然怒りだしたり
泣き出したりはよくありましたが
馴れましたから。
そうですね、つきあった期間は2年くらいですかね。
もう少しかな?
直子からアプローチされましてね。
直子は大阪にいたんで、受付で出張のときに何度か会って
僕の出張がなくなってから、彼女が東京のオフィスに会いにきたんです。
なんでデイトに来なかったかはっきりわかりませんでした。
なんか言い訳していましたが、来れないことだけわかりました。
でもまあ、初めてではなかったし。
それでも嫌いになれませんでした。
なんでって・・・・
僕が惚れていたんでしょうね。
長々と聞かれたけど、警察にとって決定的なことはなかった。
それでも警察はネチネチと旭のマンションの住人にも質問してまわった。
でも旭にとって幸いなことは二人でいるときに
誰にもあったことはなかった。
防犯カメラにも2人が映っているところは見つからなかった。
それは旭が隠したというより、直子が隠れたというほうが適切だった。
直子は猫みたい人が来ると隠れる癖があった。
旭の友人を招くのもあまり好きではなかった。
それが結果として、直子を旭の家族に紹介するのを遅らせた。
それに旭と結婚したいはずだったのに、直子は偶然会った母を除いて
家族に挨拶に来てなんてことは一度も言わなかった。
直子は俺のこと本当に愛していたのかな?
と思う時が旭にあった。
あの直子が残したバックの中に手紙の下書き。
別れる話が書かれていた。
でも一緒にいて一度もそんな素振りはなかった。
旭は最後の夜を思い出していた。
直子の欲求が強く、旭は休みたいと思いつつ直子に
応えようとした。
でもあの目、もっと と言いながらうすく開けて旭を見た目、
それはチュー姉ちゃんを思いださせた。
直子が果てたあとも、旭は自身をコンプリートする気になれなかった。
そしてトイレに立って、戻ってきてそのまま直子を窓から落とした。
そうだ、あの目が旭を決心させた。
チュー姉ちゃんだけでないけど、3人の姉から受けた苦痛のすべて。
あの時は直子を殺せば仕返しができると感じた。
3/15 十両にいる英の海 急性胃腸炎とかで1日休場した
翔猿の兄さん。
急性胃腸炎って要するに食中毒。
食中毒って夏ばかりじゃないんだよね。
勘さま、十分に気をつけてください。
地方に行くと普段と食事も変わるし、
体調も知らないうちに無理して疲れているから
デリカートな人は水から気をつけないと。
私?
すごくそういう点では丈夫にできていて。
でも水なんか水道は避ける。
生ものは食べないとか。
翔猿の兄さん。
急性胃腸炎って要するに食中毒。
食中毒って夏ばかりじゃないんだよね。
勘さま、十分に気をつけてください。
地方に行くと普段と食事も変わるし、
体調も知らないうちに無理して疲れているから
デリカートな人は水から気をつけないと。
私?
すごくそういう点では丈夫にできていて。
でも水なんか水道は避ける。
生ものは食べないとか。