宇宙人からの電報

お前は誰か。
お前は何処から来たのか。
お前のようなものを、これまで見たことがない。
創造主ラペンは人間を見てそう言った。
そして、この見慣れない新しい生物が、
自分自身にあまりによく似ているのでびっくりした。

他の文明との間に一方通行の通信回路を開くことは
極めて大きな喜びだったに違いない。
何千年もの間に沈黙を守ってきた文化に
その歴史、魔術、医術、宗教、政治、
哲学などを語らせることができたのである。

私たちは、数多くの可能性を積み上げてここまで来たのだが、
もしそのような可能性がたまたま間違っていたり、
私たちの仮定と逆だったりしたら、
基礎の悪い建物と同じように全てが壊れてしまうだろう。

然し.....私たちが考えたように地球も惑星の一つであり、
他の惑星と同じく威厳と名誉を持つものだと考える人はいるだろう。
自然のオペラを見るための特等席というのは何処にもない。
私たちだけが、その自然のオペラの奥深い秘密と知識を知り得たというのだろうか。

クリスチアヌス・ホイヘンス『惑星世界とその住人』

私たちの現状は私たち存在の夜明けであり、初めであり、
もっと進歩するための準備期間、見習い期間に過ぎないと
当然考えなければならなくなる。

コリン・マックローン

大切なことは「証拠と言われるものの質」である。
その証拠が厳しく、疑いの目を持って精密に調べられたかである。
もっともらしいということだけでは駄目である。

「エジプト人は古代の中国から来た移民だ」「いやエジプト人が中国へ行ったのだ」
という結論を出した学者が居たり、偽物の翻訳書がたくさん出版された。
急いで解読すれば、
長い時間をかけて考える際に必ず起こってくる組織的な誤りを避けることが出来る。
考えすぎない方が、より良い結果が得られるともシャンポリオンは言った。

恒星間宇宙のロゼッタ石といったようなものが、何があるだろうか。
発達し始めたばかりの文明人に理解してもらおうと考えて書かれた
恒星間宇宙の電報はたやすく解読できるはずである！？　

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