～風が好き～

　　　　　　　

　　何故か

　　風が好き

　　木洩れ日の光に誘われ

　　森の中で息をひそめて　吐息を待つ

　　揺すった流れに　風を感じて　一呼吸

　　流れる

　　流れていく

　　僅かな合間から　流れていく風

　　音もなく

　　静かに


　　
　　どこからか風の声

　　揺らして　まわして　落として

　　囁きながら　呟き　諭しながら　

　　存在感を見せつける

　　舞い上がる木の葉をみても

　　知らない素振り


　　聴こえるのか

　　聴いているのか


　　いつまでも　どこでも　どんなときも

　　吹いて　ざわめき　揺らして

　　いたずらして　好き勝手して　暴れる

　　わがまま　気まま　ひとりよがり　　　　　　　　　
　　
　　それでいて少しだけ　心を読めて

　　会いたかったら　受け止めてくれる

　　
　　風が好き

　　風の音を聴きながら　木立の合間を歩く
　　　　

　　　　　　







　　

～オレンジ色の朝～

　　　　　　
　　　朝焼けの空

　　　オレンジ色の雲が空を　分捕りながら

　　　流れるように

　　　流されるように

　　　浮かんでいる

　　　そっと静かに　静かに

　　　いつか見た　真っ赤ではないけど

　　　眺めて欲しくて

　　　風にたなびきたくて

　　　どこまでも飛んでいきたくて

　　　待っているのか

　　　
　　　「あっ太陽が　登り始めた」

　　　周りに大きく輝きを放ち

　　　雲を巻き込みながら　悠々とひかり

　　　存在感を見せつける


　　　何か　とてつもなく大きく

　　　それでいて　なかなか出会えない不思議な光景

　　　はじめて見たような

　　　はじめて会ったような　

　　　はじめての経験のような　

　　　感動と言う感情が．．．．．
　　


　　　今朝がはじまる

～ 風よ ～

　　～風よ～

　　　　　

　どこからか　

　風が吹いている

　
　どこまでも　いつでも　どんな時も

　思いどうりに　吹かせて　飛んで　まわって見せて　

　そよいで　なびいて　吹き抜けて　過ぎ去る

　いつも　思いのままで

　誰にも邪魔されない

　空でも　海でも　山里でも

　行きたいところへ飛んでいく

　大気とか　前線とか　お構いなしで

　雨と一緒になれば　時には牙をむき

　雲が一緒になれば　なおさらに　
　
　なだめても

　たしなめても

　好き勝手に行動して　誰の許しも得ない


　そうだ　

　そのままで　揺するがいい

　風の先　窓の向こう　果てしない

　どこからか　気儘に　我儘で

　動かしたい

　動かない

　
　こころ音にノックしたなら　

　そっと扉を開けて　吹いてみて

　風よ！　　


　　　　　　　　　　




　

～カラオケタイム～

　

　あなたが無理に誘うから
　「あまり乗り気じゃないよ」と言いながら
　マイク持ったら離さない　
　いつか流行った懐メロばかりで
　今時の曲なんて知らないし　わかろうとしてない　
　
　同じ年代　世代　時代の
　若い頃流行った流行歌　懐かしの歌謡曲
　演歌にフォーク　ムード歌謡
　思い出のメドレー　　
　アダモ　スサーナ　テレサ　陽水が大好きだけど
　何故か定番は「今日でお別れ」「再会」かな
　忘れされようとしている歌だなんて　言わないで
　
　テンポが速くては　ついていけない
　リズムはそこそこ　ノリノリ
　歌詞は覚えてなくても　大丈夫
　行きつけのカラオケボックスは
　いつでもお馴染みさん

　いつものことだけど　
　歌いだしたら止まらない
　二人が交互になんて　ルールはないから
　余計に多く歌ってしまう　
　歌好きで趣味がカラオケのあなたより
　いつも大目に歌うのは　わたし
　発声が悪いからボリュームあげて　エコーは最高で
　お昼から暗くなるまで　
　歌いっぱなしの　フリータイム
　アイス珈琲だけで盛り上がれる

　しばらくが、このまま続いたら
　「もう少しだけ」と何回か言って
　終わりにするかな　カラオケタイム

　ちょっとだけハマってる．．．．．　

　



　

～どこかでいつも～

　　　
　　　～どこかでいつも～
　　　　

　　 いつかどこかで

　　風の音を聴いていた

　　樹木の微かな隙間に　木漏れ日

　　手をかざしながら歩いて


　　いつかどこかで

　　雲に乗りたかった

　　空良を仰いだら　果てには

　　未知の夢舞台

　
　　いつかどこかで

　　雨と出逢った

　　川岸で野花を摘んで

　　戯れて泣いた日


　　いつかどこかで

　　おとぎの国か　海辺の街

　　わからぬまま出逢って　すれ違う

　　お話ししたくても　もういない


　　風に乗り　雲と遊ぶ

　　夢だろうか　夢ではなくて


　　いつかどこかで

　　いつも待っている

　

～あこがれ～

　　　　
　　～あこがれ～


　あこがれを並べたら

　何があるだろう

　これから訪れるであろう未来の景色に

　何かがたりなくて

　いつからか探していた

　
　夢とか希望　そんなものとっくに失せて

　季節や時間　どうにもならない

　だったら体のこと　今のとこ大丈夫

　机の上に並べた　憧れカード

　いくつも何枚も捨ててきたけど

　なにが残ったのだろう

　
　たわいもないお喋り

　少しだけのおご馳走

　贅沢にしたいのは　仲間との集い

　気の聴いた　ミュージック

　ゆっくりした時の流れに

　お花いっぱいの田舎暮らし

　孫がいれば最高だけど

　欲張りすぎると嫌われる　

　中途半端でひとつにできず

　趣味の固まりを崩せない

　場違いのブログで私になり

　私らしく生きる　いま
　
　やっと気がついた

　癒しの空間にあなたがいれば　それは　


　”あこがれ”

　

～いつもの朝～

　　　　　
　　

　 また朝がやってきた

　西空が輝くように光り　眩しいほどの陽射し

　遠くで　うすく灰色に塗りつぶしたような雲が

　すじをひいて　広がる

　ああ．．．．

　どこかで誰かを呼んでいるような

　誰かを待っているような
　
　澄んだ蒼さの中に追いかける

　
　漂う新鮮な空気

　レンガタイルに散在した陽の精

　いっこうに動かない風の舞い

　窓辺からみえる　茶や青色の屋根

　うるさいほどの蝉の声

　いつもの

　同じようで同じでない

　朝がはじまる

　
　珈琲を淹れながら

　お気に入りのカップをだしてみて

　あれこれ迷いながら

　朝日を迎える

　
　いい天気になりそうだ　


　　　　

～朝のはじまり～

　　
　　～朝のはじまり～
　

　窓を開けると

　「早く起きろ」と言わんばかりに

　蝉がやかましく　泣いて
　

　昨日のにわか雨が嘘のようで

　ひさしぶりの青空が遠くにみえる

　すじをひいて薄い雲がゆったりと流れ

　眩しく照りつけるだろう陽射しを

　風を呼んでも吹かない乾いた空気を

　いま　感じながら　

　お茶を飲む　ひととき　
　
　
　いつかの風で欅の葉が垂れ下がり

　木斛が小さな葉っぱを散らして

　もう紫陽花は終わって

　マーガレットかわからないけど

　緑葉が咲き始めている　花壇


　朝の光

　朝の風　

　朝の音


　もうすぐ聴こえてくるだろう　

　お喋りしながら通う　子供たちの声

　通勤の車や　玄関の戸が開く音

　みんながそろそろ動き出す時間が　来たかな
　　

　窓から

　朝のはじまりを受け止めて

　今日が始まっていく


　そう

　いつまでも泣き止まない　蝉の声

　　

～向日葵が咲いて～

　～向日葵が咲いて～
　　

　真夏の太陽を追いかけ

　痛いほどの陽射しにも負けないで

　田園を埋め尽くし咲いている

　向日葵の花
　

　黄色の衣か花びらは

　まるで絨毯　敷き詰めたように

　どこまでも染めて広がり

　何故か天を仰ぐ

　
　山並みは黙って見ていて

　風は雲さえ呼ばず

　雨は大地を濡らさなくとも
　
　実をつけた花弁はミドリ葉を守りながら

　仲間とともに育っていく

　
　季節外れのトンボが声をかけ
　
　畦道から野花が声かけても

　気にもかけないで　

　たくましい姿を見せつける

　
　いつか　

　涼風が吹く頃は

　畑には何も残らないけど

　ただ　ひと夏を輝いて終えた向日葵を

　人は忘れはしない

　

　

～明日から～

　

　　～明日から～
　　

　 今日はもうやめよう

　
　いくら描こうとしたって

　このスケッチブックは狭すぎて息苦しい

　とてつもなく分厚いのに無表情で

　それでいてみえない　つかめない

　あなたをさがしていて

　見えなくなった

　
　どこまでいくの

　どこにあるの

　白い空白のベージに

　言葉を　色を　夢を　風景を紡ぎながら

　形になかに押し込めようとして

　見失った　何か

　
　どこまで行っても

　どこまで描こうとしても

　画用紙にはおさまらないから

　今日はもうやめた

　
　広げた枠の中で　

　何かをさがして　見つけられるのか　

　それとも枠を外して　好きなように描いてみたら

　めぐり会えるのか

　
　明日から．．．．．




　　

＜粘土でお遊びしましょう。今朝のひとり言＞

　　　　　粘土細工のお話し

　　　　

　オハヨー

　皆さんの中に粘土細工が趣味、あるいは興味がある方

　いませんか?何度か声掛けしてみたのですが、いまだに

　出会いがありません。

　作品を通してお友達になりたいかな？

　ネットで見ると男性も作品を作っているようですが、

　見てみたい。（男性はどんなもの作るの？）

　写真投稿してみたりもしてますが、反応がいまひとつ。

　私は4～5年前からすこしづつ習っています。

　人形　お花　置物　雑貨など色々つくっていますが、お

　気に入りはピエロとか魔女人形、お城などで、お部屋は

　作品で随分いっぱいになってます。

　あっそうそう、かぐや姫とか和服人形の壁飾りなどもあ

　りますよ！　もう年齢も考えてこの辺で．．．とも思う

　のですが、やはりまだ止められません。

　沢山の作品に触れたいのです。

　あなたの作品見せて下さいね！

　ブログに訪問宜しく　

　
　

～夏祭り～

　　　 　
　　　　　
　何かを伝えたいのに．．．．．


　数十年の時が流れ

　刻んで　あまりにも遠くて長い歩幅は

　今は見えない

　ただ　あまりにも賑やかだったであろう祭囃子

　神社からは子供たちの笑い声が聴こえ

　真夏の照りつける陽射しと

　茹だるようなあつさに　喧しく泣いていた蝉の声

　
　人の往来もほとんどなかった踏切を

　警笛が鳴ったかどうか

　聴こえたかどうか　

　どんな思いで渡って行ったのだろうか

　誰にもわからない

　仕事帰りで　家路を急いでいただろう父は

　いつもの踏切を　いつものように渡っていただけで
　
　何もかもが空白に染まってしまった

　
　縁日を楽しみに待っていた私や兄弟

　母の手料理の待つ食卓に

　帰って来ることはなかった

　もういつのことだったか
　　
　思い出も埋もれてしまいそうで　


　今年もやって来る　夏祭り

　　

　

　

　

～明日になれば～

　strong>　　　～明日になれば～
　　　　　

　 ”明日になれば”
　　
　　誰かが呟いた　　
　　

　　風が吹いて雨の音を聴いても

　　蒼い空の雲の流れを見ても

　　野花が揺れて

　　早咲きのコスモスがまだ咲かなくても

　　何も変わりはしない

　
　　夢を見て

　　夢に憧れて

　　夢を追いかけて　
　　
　　夢に破れた　

　　　　
　　いつかきっと

　　いつかどこかで

　　いつかあなたと　　　


　　信じたい　信じられない

　　忘れたい　忘れられない
　　
　　想い出したくない　現実

　
　　ちいさな　ちいさな景色

　　描いて塗りつぶして

　　また違う色でも　重ねて塗って

　　新しく何かが　はじまるのか


　　拾い集めて
　　
　　確かめて　

　　ゆっくり待って．．．．と言うの

　　風がやんで　雨もあがったら　

　　明日がやってくる

　　明日になれば　何かが変わるのか
　　
　　　　
　　変わらなければいけないのは

　　変わらなかった　わたしで

　　待っているのも　わたしのこころ　　
　　
　
　　明日になれば
　　

～嵐が去って～

　　
　　～嵐が去って～　

　爆風雨をもたらし
　”嵐”と言う名の台風が
　思いっきり暴れて　通り過ぎてしまった後　　
　
　過ぎてしまえば
　いつものような穏やかな朝　
　少し肌寒いだろうか

　あれだけ風雨に打ちのめされた　樹木や草木たち
　いっぱいにかかった水を跳ね飛ばし
　息を吹き返したように
　さわやかにお目覚めか
　周りには小枝や葉っぱが散乱し
　傷ついたからだが
　早く片づけろと怒っているみたい
　
　太陽に向かって花芯が育っていた　ひまわり
　コンテナ栽培のミニコスモス
　あずき色　薄いピンク　ベージュがかった白
　色とりどりに早咲きの花は　
　可憐に咲いていたっけ
　まだしっかり踏ん張って咲いていた　紫陽花
　何も語らず姿を変えたけど
　
　どの花も
　折れて　萎れて　倒れて
　姿をかえてしまった
　
　家庭菜園で育てている　キュウリやトマト
　添え木ともに倒れたけどツルは
　巻きついたままで
　踏ん張っている
　まだあおく　でっかいトマトが
　飛ばされて落ちた
　ピーマンやカボチャ、なすは大丈夫！

　ホッとしながら
　悲しくなりながら
　今朝が始まる、、、、　

～風雨のあとに～

　　　＜今朝のひと言＞
　　　　

　昨日から四国全域が暴風雨に巻き込まれ
　洪水　波浪　高潮警報発令　
　まさに嵐のごとく突風と雨で吹き荒れた台風11号
　大きな被害をもたらし、いずれ日本海へをぬける見込みだ
　が、大型で強い台風は速度が遅く西日本を巻き込んで、
　現在も進んでいる。　
　テレビのニュースでは河川の氾濫　土砂崩れ　交通機関の
　マヒなどを伝えていて被害拡大が心配される。

　皆さんのところは、大丈夫ですか？
　讃岐は真夜中に上陸し、最接近と満潮時間が重なったの
　で避難指示が出たり交通機関は完全ストップ。
　何よりも風雨が強くて、不安な一夜を過ごしました。
　台風はいずれにしても迷惑ばかりで、有り難くないよ！
　　


　　～風雨のあとに～

　いつからか

　激しい雨風に負けて

　やっと花を咲かせた

　コンテナ栽培のひまわり

　鉢植えにした紫やピンクのコスモス

　庭にまだ紫陽花や洋花

　なにもかも押しつぶされたように倒れて泣いている

　欅や木斛　さざんかまで枝や葉が

　小さく折れて飛び散っている
　

　自然界の生き物は自然に生きて

　潤しもするけど害にもなり

　すべてが自然のうちに許される

　
　まだ厚い雲がどこまでも広がり

　いつやむかも知れない雨が

　どっしり瓦をたたき

　あたり一面　川のように流れていく

　ああ．．．．．

　いくらいつもの　夏の登場者でも

　多くの人への影響だけは

　少ないように

　気を使ってはくれまいか！