心もよう

 ・趣味の粘土細工、陶芸、パソコン画、
  詩などの紹介をしたい
 ・友達づくり

~風に吹かれて~

2016-05-31 | 粘土細工

    

 風に吹かれて 飛んでいる

 
 とてつもないほど大きな 空は

 真青で 穏やかな海のしぶきににも似て

 飛び散るでもなく 交わりながら

 ゆったりと 波打つ

 あの 穏やかさのなかにある

 
 雲も 風もない空

 何処までも 広がって無限で

 邪魔するものは 何もないけど

 いつしか 一変する一瞬が

 やって来て 

 果てしない空間が 見たこともない色で

 塗り替わる

  
 自然の驚異 いいえ

 人の世界にも似て 

 避けられない壁だけど 共存もでき

 何かしらの可能性が詰まって

 掴んでみたくなる


 風に乗りながら

 風に遊ばれている

 飛んでみたって どうにも出来ない 

 わかっていても 風に吹かれて



>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ひとりの海~

2016-05-30 | 粘土細工

    

 瀬戸の海

 燃え立つほどに紅く染まった夕日を 

 隠すかように 蒼くなった薄雲が

 遠くまで なびいて重なり

 やがて 暮れようとしている

 
 もう 沈んでしまうのか  

 
 幾重にも眩しいほどの光を放ちながら 

 ゆっくりと地平線の彼方へ 落ちていき

 白の淡い光だけが 波に残されて消えた


 灯台も

 漁船も

 島並みも

 潮風も

 すべてを包み込んだままで
 
 浜辺の波音だけが響いて 

 聴こえる

 
 誰もいない海に ただひとり

 
 

 

 

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~朝の陽射しに~

2016-05-29 | 


    

 硝子越しに

 朝日が眩いほどの光を放ち

 部屋の隅まで射し込み

 木製の古いテーブルにまで 届いて

 僅かな時の流れの 贈り物だろうか
 
 
 窓を開けると もう太陽は見えず

 薄曇りの空が光っているだけで

 どこからか

 小鳥の声が聴こえて

 ざわめくのは 木立

 欅 木斛 樫の木が顔を揃え

 揺するわけどもなく

 ただ 花壇の芍薬に 

 声をかけているような 気もするが

 
 風は吹かない

 陽射しのさきで 過ぎ去る何かを

 待っているような 朝のひととき

 
 カセットの歌でも 聴いてみようか?

 

 

  
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~空の色~

2016-05-26 | 
   
          


 誰もいない窓辺

 いつからか

 眺めている 空の色

 青ではない 水色でもない

 白を飛ばしたように 蒼くて 

 薄い染め色で 太陽を隠し

 陽も射しはしない

 どんよりと

 雲が流れて 

 どこまで続くのか

 わからない

 

 ミドリの囁きも

 鳴いている小鳥の声も

 野花の小言も

 届かない調べのようで


 待つのも

 もう飽きた

 ただ

 もうすぐ 

 変わっていく何かを 見ていたい 


 空は いつも

 色で答えてくれるはず

 いまは.... 


 

  

 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~出窓に吹く風~

2016-05-07 | 

     


 出窓の向こう

 風が吹いて 

 満開のツツジの花びらを 微かに揺らす

 薄いピンクの花は 鮮やかに咲いて

 どこか誇らしげに見えるのに

 いまにも 散りそうで

 
 雲ひとつない 青空

 ただ風だけが やけに強くて 

 のびやかな草木も 樹木の若葉も

 揺らしながら吹いては 通り抜け

 ざわめき立てる

 
 どこへ向かうのか

 どこから来るのか

 
 少しの間 そっとして欲しけど

 お構いなしで 吹き荒れ

 風の音が聞こえ 木立を揺する音に

 揺さぶられながら 

 通り過ぎるまで 

 ひとり 待っている


 

  

  

 

 

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~言葉遊び~

2016-05-06 | 粘土細工


     

 いっぱい いっぱい

 言ってみても

 ちっとも 返さないから 

 投げかけた 言葉を

 返して欲しい


 だから

 だけど

 どうして

 なんて 言わさない

 
 ここまで

 これっきり

 だから

 もうおしまい

 
 何度 繰り返しただろう


 言葉遊び.......か?


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~いつからか~

2016-05-05 | 粘土細工

    


  いつからか
 
  壊れていたのか  

  いつからか

  気がつかず わからないで

  いつからか

  綻んで 破れていても

  いつからか 気がつかない


  いつから何て

  どうでもいいから

  
  もう 

  想ったように

  自分らしく..... 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ミドリの季節に~

2016-05-04 | 
      

 ほら 見てごらん 

 どこからか

 ミドリの風が吹いたから

 ツツジに彩られた野山が

 鮮やかな赤や白、ピンクで染まり
 
 薄い花びらが微かに 揺れて

 誰かを呼んでいるようだ

 
 甘い香りと

 風の流れ

 雲まで靡き

 山並みにも

 樹木にも声かけて

 広がっていく


 そう どこを見ても

 新緑が始まって

 ざわついて来たから 

 ミドリのなかを

 季節に誘われて 歩いて行こうか

 
 ほら 見てごらん 

 

 

 

  
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~タンポポ~

2016-05-03 | 粘土細工
     
       


  風のなか

 タンポポが泣いている

 
 揺すられて 折れてしまいそう

 雑草に紛れてしまい 踏まれそう

 蔓延って 摘まれそう

 綿毛の帽子が 

 戻って来てよと 叫んだのに 

 風に吹かれて 飛んでしまった


 でも 

 意外にしなやかなのに 強いのか
 
 
 風のなか 黄色の花びらは

 空を仰いで 夢もみて

 風が吹いても 雨になっても

 何処で咲いても ひとりじゃないと

 根を這って広がり 

 可愛いしぐさで 決して

 負けてはいない
 


 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~緑の風が~

2016-05-02 | 粘土細工
   


 青葉の梢を

 揺すりながら

 緑の風が吹いて

 もう野山は

 息吹で いっぱい

 
 枝を伸ばして若葉が 薄緑に光り

 空を見上げて 小鳥は囀る

 誰かを呼んでいるような

 誰かを待っているような

 不思議な雰囲気が漂い

 雲はふんわり 浮かんで 

 何かを伺っているようで

 ゆらゆら フアフア のんびりと


 陽だまりの 

 木々の合い間に咲いた

 野花が草木と蔓延りながら 広がり

 地中の虫たちも ざわめき始めた

 早くから咲いたツツジは 満開になり

 赤やピンク 白の花びらが華やかに

 あたり一面を 彩って


 いつの間にか 

 自然に生きるものが勢いづく 

 季節がやって来たようだ~



 


 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 ~風車~

2016-05-01 | 

     

 風に吹かれて 
 
 まわる風車

 母親におぶられた背中で 

 風を呼びながら

 くるくる クルリ くるりくる

 
 赤い羽根に星の飾り

 小さな手に握られ

 ときどき 風が止んだら

 ふっと 思い出したように

 息を吹きかけられ 

 またまわりだす

 
 カラフルな色合いが

 輪になって広がると 

 花が開いたようで

 泣いていた 幼子は

 いつの間にか

 笑顔に戻って

   


  
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする