・趣味の粘土細工、陶芸、パソコン画、
詩などの紹介をしたい
・友達づくり
この窓を開けたら
暗闇が広がり どこまで続くか
わからないほどなのに 空のどこからか
陽が昇るなんて とても
信じられない
ほら 何も見えなくて
風の揺する音も
小鳥の囁きも
新聞配達のバイク音も
朝一番の有線放送も
まだ だけど
どこからか ざわつき始めたら
外気を一変 させるような
不思議な感覚で 静かに
その時が やって来る
暗いしじまを 突き破り
微かな光が 少しずつ見え始め
やがて 雲の合い間から
幻想的な 夜明け
そう
もうすぐ 朝のめざめ
光に 包まれながら
待っている....
どこかで 誰かが
叫んでいるようで
風を呼んでみる
木立の合間を 吹き抜け
ふりそそぐ 光りの輪も
透きとおるような 木漏れ日も
季節を紡ぐ 碧空も
飛んでいく 薄雲も
包んでしまいそうな 勢いで
通り抜けて
冬野は
どこか 乾いて 冷たくて
留まることが出来ないのか
誰もが去ってしまう
風の調べを聴きながら
風を待ちたいけど
周ることも
引き返すこともなく
風音だけを残して 新たな波が
激しく寄せては返すようで
波間でもまれながら
消えてしまい 吹いても
風は 帰っては来ない
風を追いかけ
風を待ちながら
荒れ野では 届かないけど
風に吹かれて
風を呼んでいる
今朝の空
灰色の絵具を 思いっきり
塗りたくり ちょつとだけ靑を入れて
水でのばしたようで
どこまでも 広がって
どんより 雪雲が潜んでいるような
なのに 何故か
か細い糸雨も降って どうなるのか
わからない様相に 困ってしまうけど
四角い窓に 入り込む景色に
脅かされたり ひと息ついたりで
これから先をどうするか 決める
風はない
雲は飛ばない
山並みも 遥かに見えて
山茶花は 鮮やかなまま
雨の中 傘を差しながら
出かけるのも いいかも知れない
はく息は白く 待っている人はいないけど
何かが 洗われるようで....
風に吹かれて
水仙が揺れている
木立の合間 木漏れ日が
誘うから ちょっとだけ
躍っていたみたいだけど
どうも
強い風に 邪魔されて
ダンスにはならない
ゴォ~何て 激しく吹かないで
欲しいのに
ゆらゆら 揺らされて
きっと
ほのかな香りも
ベージュの花びらも
飛ばされる 勢いに
戸惑っている
土手は 散らばったり
固まったりで 咲いた
仲間で いっぱいだから
もうすぐ春 冷気はいらない
優しい風を届けてよ~
いつの間に
降り出したのか 今朝の雨
まだ
出窓は真っ暗なのに
密やかに
庭の 樹木を濡らしながら
窓の外で 泣いているような
啜る音が聴こえる
「どうしたの」
何故か
外灯の明かりに 照らされて
放射状に飛び散っている滴に
聴いてみる
何も言わないで雨は
ただ
シトシト しんしん シトシト
もうすぐ
明けてしまうけど
このまま 止まないで.....
どこからか
舞い落ちた 枯れ葉
風に乗り
空に舞い上がっても
地上に落ちても
行き場のない街の片隅で
蹲るように 固まってしまえば
もう
起き上がることも
転ばされることも
飛ばされることも
ないのか
黙って 風を待つ
街路樹が色づいて
大葉が赤く染まったとき
誰もが足を止めて 眺めていたけど
落ちてしまえば ただの枯れ葉で
踏みしめても 蹴飛ばしても
何も言わないで
ざわめきのなか
風が吹いたら どこへ行く?
しばらくぶりに
粘土で遊んでいる
まるで 子供に返ったようで
丸めて のばして 形作り
決りがないから 好き放題
空想と現実とドッキングさせて
野山の遊び場のイメージで
本物の木を使いながら 少しリヤルに
してみたい
自然を演出して
小鳥が飛んでくるように
巣箱も 止まり木も イスも作り
大きな2本の枝に登れるよう
つり梯子 階段 上がり紐もつけた
リスも上がれて お昼寝も出来そう
周りは公園のような雰囲気で
花壇やベンチ 芝生や石庭もみえて
だけど
どう見ても 大人気ない
いくらでも 何でも増やせて 夢が広がり
そのうち どうなることやら
わからない
人形も小動物も乗り物も飾って
どこまでも繋がるのが 粘土細工で
オリジナルな世界に拡大出来る
どこまでも 空想にさせない面白さがあり
自由で思いのまま~
ほのかな香りに包まれ
土手に続く小道は
散らばって 水仙が
今年も 咲いた
いつも
小さくて 薄いベージュの花は
ありったけの力で 踏ん張って
背伸びしたら
小首を傾げたような 仕種で
むかえてくれる
寒風にも
ちらつく雪にも 負けないで
素朴にだけど しっかり目立って
いつかは 埋め尽くしながら
どこででも 出会える
窓辺でも 花壇でも 公園でも
飾れたりもするから 得意顔
さあ
仲間を連れておいで
お喋りしょうか
季節にめぐり会えるのを
待っていた....
いま
気持ちを束ねて 整理したら
納得できるかと 自分に聴いている
ささやかで 地道に生きて
大きく健康を害することもなく
通り過ぎて来た ”人生”と言う名の道
振り返れば どこまでも細くて長く
曲がりくねっているけど
途絶えることもなく 続いていた
忘れようとして 忘れられない
出来事や想い
諦めたり 競ったり 我慢もして
いいことも 悪いことも
あって
辛いこと 苦しいこと
反対に
温もり 暖かさ 嬉しいことも
いっぱい いっぱい
老いてきて だからこそ
居場所があることが 何よりも
幸せに思える
いまがあることに感謝して
先にまだまだ 続くだろう小道を
どうにか 間違えないように
歩いて行けるだろうか
これからも....