~向日葵~
2015-10-30 | 詩
太陽に抱かれ
眩しいほどの光が射しても
乾いた地に潤いがなくても
叩きつける風雨の勢いに 倒れそうでも
負けないで 青空を仰ぐ
濃い黄色の花びらと太葉の碧
花芯に埋もれた種の音が
風にそよぎ 揺すり 奏でて
畑いちめんを染めて彩り 香りを放つ
誰かを待っているような
誰かを呼んでいるような
仕種を 人には見せて
ひと夏だけ輝いたら
涼風の秋に誘うかのように 戯れ
枯れてしまえば役目を終えて
新たな季節に戻れるのか わからない
儚くもあり逞しくもある 大輪の花たち
想いをいっぱいに乗せて伝えて 生き抜き
今年も咲きほこれ 向日葵!
(向日葵が好きで、ブログにも同じような詩を多く
書いています。
この詩は某新聞に投稿し掲載されました)
今朝も
珈琲の香りにつられて
パソコンに向かう
何かを伝えたいのか
何かを知りたいのか
何かで分かり合いたいのか
とにかくまず書きはじめる
ブログと言う名の日記帳
面倒で 厄介で 何を書いたらいいのか
いまだにわからないけど
書くことが日課で宿題になってしまった
「何が面白くて書いてるの」と聞かれたら
「私にもわからない」と答えるだろう
だけど
書かないと ポッカリ穴が開いたみたいで
中途半端に思えるのは 何故
いつからか
”詩の世界”に迷い込み こころ音を表現して 発信
少しだけ意固地で 必死になって 自分を追い込んで
ブログは自分だけの世界 気持ちを表現出来る場所
とやかく言われても 言われなくても
期待も要求も何もない
自分が納得できればいい それだけ
わかっていながら
同じことを 言葉を 何度も言ってしまう
何かと格闘しながら いつも想いを乗せて
書いてしまう ブログ
(写真は粘土細工です。窓からのぞいている子供達を、
壁掛け風にしてみました)
いつだったか
遠い海の果て 夕日を眺めていた
沈む太陽が
別れを惜しむかのように
周りを取り込み
まるで油絵のようで
紅く 朱く 西空をまっ赤に染めた
雲は浮かんでは どんより広がり
眩しいほどに輝いた空に
わずかな ひととき 酔った
穏やかで 飛沫もない海
うす暗くなった浜辺には
もう誰もいない
灯台は光を放ち 魚船が波間に浮かび
波の音も 風も 警笛もなく
水平線に消えてしまった 夕日
何かしら
引き込まれて
二度と同じでは出会えない 瞬間
無くしてしまったもの
消えてしまったもの
僅かに興奮したもの
忘れかけていた 何かが
蘇えって.....
(写真は、粘土細工でスタンドを作りました。
本物の電気スタンドを粘土で飾ったものですが、
どうですかね?)
何故だか
コスモスに魅かれて
お気に入りの散歩道で ひと休み
風もないのに 風になびくように
揺れるしぐさで 咲いている
かぼそい花芯 すぐに折れてしまいそうで
かばいたくなるけど
葉っぱも 花も 花びらも
風に揺れても 踏ん張って魅せて
可愛いい姿で 香りを放つ
ピンクに白、黄色の花たち
飛んで広がり 野原を染めて
仲間と戯れ 涼しい顔で人も呼び
優しい花は 意外と強気
風や雨にも負けないで 分捕った勢いで
あたり一面に居座り いつの間にか花畑
ホッとする雰囲気
穏やかな 表情
奏でる 振る舞い
涼風から寒風に変わるころまで
たくましく咲いて 和ませて
いつまでも 眺めていたい
コスモスの花
ひらひらクルクル
落葉が舞っている
飛ばされながら
回されながら
踏みしめた足元に 絡んでもいて
濃い黄色に色づき 衣を変えたら
風を待ちながら
風に吹かれて 舞い落ちる
ざわざわカラカラ
砦のように高くそびえ 樹木に囲まれた公園
石のベンチのわき せせらぎが聴こえ
流れる小川に光が漏れて
風を呼んでいる
少しだけ ひと休み
落葉と戯れてみたい
秋風に乗って 舞い落ちた
落葉を拾い集め 踏みしめて
季節の訪れを 感じながら
風の小路を歩いている
~こころの雑記帳~
やはりシニア どう見てもシニア
鏡を見て ポツリ言ってみる
いつまでか 働けるのかわからない
衰えるのは身体よりも 思考力
ああ言えば こうなのよと
反論できない 頭のなかが
いつまでたっても 自分を見て
いつまでたっても 自己中心
置いてけぼりは いやだけど
老いてきたら 頼れない
若くても 若くなくても
趣味と好みは 変わらないかも
パソコンに 遊ばれ遊んで
肩こり 筋肉痛 視力低下まで
でもパソコン ブログに出逢い
趣味に生きて 友達とふれあえて
熱中し熱中できる 趣味があり
語れる友と 家族がいる
ささやかで ほんの小さな幸せに
気づいているのか いないのか
夢を見たいと 夢を探し
夢が持てないと 世間に愚痴って
いつかまた いつの日かは
近くて遠い出来事で 未知なる世界
いつからか いつだろうか
眼鏡に 補聴器 杖までも(嫌だよ~)
今はまだ まだまだ若いと
気力がいっぱい 体力には自信ないけど
ひとつひとつだけ 叶うなら
孫が欲しいと 欲張りで
何とも言えない 言葉を連ね
どうにもならずと 諦める
ときめきとか 憧れとか
まだ残っているから 救われて
好きではないと 言いながら
マイクを持ったら 歌い出し
カラオケは フリータイムがいい
マイク持ったら 夕方まで
面白い 何を言ってもここだけで
伝えたい人には 伝わらず
「泣いたらスッキリするよ」何て言うから
嘘と知りつつ 泣いてみた
泣いたらスッキリなんて 言わないで
泣いたら余計 忘れられないかも
このドアに すべての想い詰まっている
だから少しだけしか 開けられない
「あなただけ、あなただけよ」と言えたなら
喧嘩もせず分かり合える? 無理、無理!
いつまでか いつになったら黙っている
愚痴とわがまま 最後まで
この暮らし ”ほどほどだけど満足よ”
シニアになって 何よいまさら!
「これからは自分らしく生きる」 とか何とか
何度も答えて 直ぐに忘れて
不思議ね 不思議だけど
いつまでも喋っている そう、ここだけの内緒話
内緒 内緒話だけど 本音もありで
捨てに行くには もう遅い
いつかしら 諦めてない夢をいつか
お話ししたい時が来る 時を待っている
シニアのわたし
(これで3回目です、雑記帳として書いたのは。
くだらない気持ちが今朝突然、出はじめて、
想いつくままに.....
”だからどうしたの”と、笑い飛ばしてね。
何回か同じことを呟いているかも?
付き合ってくれて感謝!)
~山茶花~
2015-10-22 | 詩
いつだったか
風が木々を揺らして
微かに光が漏れる湖面を
山茶花の花びらが落ちていく
ひらひらクルクル舞いながら
木洩れ日に隠れたように咲いて
小さな花は碧風と戯れる
手を伸ばすと弾けて散って
薄紅色の花びらは 艶やかな緑葉を纏い
微かな淡い香りを放ってみせる
蕾は寒さに背くかのように
硬く閉じたまま息をひそめて
誰かを待っているのか
それとも
春の息吹を感じているのだろうか
鮮やかで素朴に咲いたら
風に吹かれ
雨に打たれ
雪が吹雪いて
浮かんで 廻って また落ちて
湖底に沈む
いつか
ざわめく風を追いかけてみたら
山茶花が好きだった あなたに
逢えるかも知れない
(この詩は、某新聞に投稿し掲載されました)
時に想ってしまう
幸せと不幸の間って 何だろう
中間がないと 決めにくくて
真ん中ってわかりずらい
だから
きっと あいだがいい
あいだがないと 何時も
いい事ばかり求めて 怖くなる
不幸って 何
こころ音 こころの片隅に潜んでいる
嫌な奴 それとも
いつもいい顔して本音を見せない
取あえず いい奴
じゃあ幸せって 何
”ふつう”の良さに 気づいて
多くを求めない 物差しを持たない
平凡な奴か
どうしたんだろう
落としどころのない 答えを
見つけられない答えを 投げかけて
どうするんだ!
ゴロゴロ つまずきながら歩いて
かき分けもせず 蹴飛ばしもせず
険しい山道も 谷間も 坂道も 歩き
ふと立ち止まった いま
小さく固まってしまい
あれこれ 言いながら
やっぱり 求めているものがあったのか
解からない 解かりたくない
きっと
あいだがいいんだ
あいだが向いている
穏やかで のんびり ひっそり
求めない 追わない 生かされない
それが きっと
我儘と言うものだが.....