
我家のハッピー君
(雑種 10歳 雄犬)
手術後 初めて面会したら
小さな病室に入れられて
激しく暴れて 吠えた
いままで おとなしくて
吠えたことなんて ほとんどないのに
会えて嬉しかったのか
手術が辛かったのか 痛いのか
何をされるか
分からないから 怖かったのだろう
必死でアピールして 何かを言いたいのか
吠えた 泣いた 叫んでいた
1週間は入院生活でが必要で
連れて帰れと言われても 出来ないなんて
分らないよね
食べれなくなって
お腹が張って パンパンになって
痩せてきた 受診したら
石が邪魔して尿道を塞いだみたい
結局 これで2回目の尿道結石で
手術するはめになった
昨年も同じ状況で結石は取ってしまって
もうしばらくはないと思っていたけど
駄目だった
何でいらないものが うちの子に
出来るのだろう それも2回目
まあいいか 手術で
元気を取り戻しのだから
あとは 体力の回復だけと言いたいけど
問題がまだ残っている
だけど 取あえず
しばらくは元に戻れて また
大好きな散歩ができるから
いいとしょう
ハッピー君 もうそろそろ
リードを強く引っ張るのは 止めにしてよ
ついて行けなくなるし もう
何回も転ばされたんだから!

いつもは めっちゃ元気なのに
2度目のダウンとなった 我が家のハッピー君
食べれない お腹がはる おしっこが出ない
少しずつ症状が悪化しても
散歩が大好きで 連れて行くと
ヨタヨタしながらも帰りたがらない
力を振り絞って 戦っていたのか
捨て犬を育てて もう10年
お行儀が悪くて しつけの悪さが露呈していたけど
何とも言えない愛くるしい目で 見つめられると
何でも許してしまう 愛犬だ(中型の雑種)
結局
病院へ連れて行くと
前回と同じ尿道結石で 入院して
手術する羽目になった(1年後位)
”もういいだろう”とも思いながら
元の姿に戻してやりたいと また
承諾してしまって
明日が手術日に決まった
大人しくしているだろうか
無事に終わって欲しい
暴れる気力は残ってないけど
退院後を想像しながら
いまから 面会に出かける
何してるんだ 早く元気を取り戻せ!
何て 叫んでみたいけど~


想いが
イッパイ つまった本がある
もう 見ることもないから
処分しようか 何て
やっと その気になった
数十年近く 専門職で働いて
仕事一筋で 家庭もほったらかし
家族には迷惑かけたけど
リタイヤした後 手つかずにしていた本の山
沢山あるのは今まで生きてきた 私の生き様 証拠品
教科書 専門書 雑誌 辞書 趣味など
デッカイ本箱に ぎっしり詰まっている
今日こそは 別れを告げようと
ほとんど全部を束ねて 紐をかけている
懐かしさ 寂しさが残るけど
頑張って歩いて来た道に 本と共に
さよなら したい
研修や試験 学ぶことが多く
新しいことに 挑戦するのに必死で
仕事との両立が難しかった
人との関わり いたわる心 厳しさなど
多くを学んで 躓きもして 今があり
懐かしい思い出ばかりが蘇って
誰にでもある 輝いていた時期が
消えてしまうけど
もう 想い出すこともないだろうか

どこからか
聴こえてくる 蝉の鳴き声
煩いほどに 騒いでいるから
出窓のガラス戸 開けて
風を呼んでみた
何故
鳴いているのか
何を求めて
何をお喋りして
何が欲しい
いま 目覚めた朝
そっとしておいて欲しけど
これでは もう眠れない
欅が不思議そうにして
木斛の小葉が揺れていて
樫は揺るがないで
コスモスと向日葵が 同居している花壇は
まだ 紫陽花も頑張って咲いて
季節感が 混在してみえるけど
草木も野花も 何もかも同じで
いいえ 蝉がやって来て
樹木に群がっている 小さな生き物が
活気づいているようだ
やっと聴こえるように鳴いて
しばらくの間 夏本番を知らせている
さあ 季節の香りがしているよ!


先程から
激しく音をたてて降る雨
何を騒いでいるのか
何を怒っているのか
何が言いたいのか
わからないから そっと
教えて欲しい
どす黒い雨雲 曇天で蔓延り
ひとり占めをして
合い間に見える 蒼空を
追いやってしまい
泣いているのか それとも
降らせた勢いで 笑っているか
どうしたのかい もう少し
おとなしく降ればいいのに
皆が困っているよ
何て言ってみたいけど....
真夏の汗に
草木の潤いに
恋人たちの 語らいに
何よりも
ひとときの 癒しに
とても 大切ではあるけど
今朝の雨は いただけない
どうにかならないものなのか
あまりにも強すぎて
梅雨空に
声かけながら
夏晴れでは 期待をしているのに
勝手で我が儘な気持ちが
潜んでいる
さあ
もう諦めて
何をして過ごそうか


いつだったか
クレパスが欲しくて
駄々をこねて泣いた 幼い日
貧しさで 買って貰えないのは
わかっていたけど どうにもならなかった
想いが残って
いま
手を伸ばせば 大抵のものが手に入るけど
豊かさ 環境 時代 物欲 大儀 手軽
そんなものより
叶えられるのに 小さな夢を捨てている
追いかける 捨てない 力に変える 待ってみる 我慢して
いつからか 時の流れに揺らいだ 気持ち
24色になって 蘇えって
何を書こうか何て あまりにも自分勝手で
風景でも 置物でも お花でも 人でも
描きたいものがあっても 乗せられない気持ち
そう
忘れてきた何かがある
少しだけタイムスリップして
想い出そうとしている

窓辺の陽射しに
誘われたように 目覚めた朝
薄曇りだけど 雲間から
ちょっぴり青空がのぞいている
風は吹かないのか 開けたガラス戸から
小鳥のさえずりが 喧しいほど聴こえて
調べのような サウンドを奏でている
もう梅雨は明けたのか
雨の様相がないから 紫陽花がすねて
潤いを待ってか 紫が少しだけくすんで見えるけど
今日は降らないらしい
木斛も欅も 青々しくて
桜も すっかり青葉にうもれ
けや木はうなだれるほどに 葉がぶら下がり
なにやら 涼しげで
いつもの朝
テレビは テロの悲劇的なニュースを
騒がしく報じて
新聞はテーブルに 置きざり
扇風機は首を振りながら 活躍していて
「誰だ、パソコンを開いたままで」 何て
声も聞こえて来る
近くで車のエンジン音が聞こえ
もうすぐ近所の子供達も お喋りしながら
学校へ向かうのか
さあ
珈琲の香りがしてきたから
今日が始まる