心もよう

 ・趣味の粘土細工、陶芸、パソコン画、
  詩などの紹介をしたい
 ・友達づくり

~野辺にひとり~

2018-03-31 | 

      

 何も言えなくて
 ひとり歩く 野辺に
 仄かな香りを 漂わせながら
 薄いベージュの 水仙が
 辺り一面に広がって 咲誇る

 小高い丘の やわらかな陽射し
 木立の合い間から 木漏れ日も届いて
 何もかもが 春色で染まり始めた
 
 蹲っていた虫たち
 戸惑いながら 小鳥の囀り
 新芽を待つ 幹の小枝
 埋もれてしまいそうな 野草の群れ
 いっせいに ざわめきの中で
 動き始めているような 気がして

 いつもと違う
 いつもと違えて
 走り出した季節の
 変わりの速さに   
 驚きもするけど
 置いてけぼりにされないよう 
 精いっぱい 輝いて魅せる 
 素朴に咲いた花に つい 
 愛しくなって
 足を止めてしまう

 何かの気配に
 誘われながら
 想い出に浸って
 何処までも 追いかけるのは
 何故
 
 水仙に聴いてみたいけど...

  
 
 
 
 
 
 
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~何も出来ない日~

2018-03-30 | 粘土細工
     

 
 何も 書けない

 何も 浮かばない

 何も 誰も 期待していないけど

 何も出来ない日は 憂鬱で

 出窓から 空を眺めてみる

 
 白い雲が

 薄蒼い空が

 通り抜ける 碧の風が

 山並みの 遥か彼方の街が

 花壇の 可愛い花が

 ひとつの絵になって 

 そんなこと どうでもいいじゃない 

 何て 言っているみたい


 ブログは 

 ”時には空白でいい”誰かが 

 そっと呟いた

 
 

 

 
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~目覚めの珈琲~

2018-03-10 | 

     

 
 何やかや言っても
 
 目覚めの珈琲を 飲めることが

 いま一番の 幸せ

 珈琲の香り こく 旨み 苦さ 渋みに

 気持ちを入れて

 穏やかな 平穏な 静かな 

 生活であれと

 いいえ

 その時は 訪れたから

 もう 今が 

 その時で

 美味しさが 沁みる

 飲み物に 出会えて 飲ほせる 

 ひととき

 
 少しだけ 湯気の中に

 少しだけ 潜んでいる

 ブレンドの風味

 可笑しいほど 味に

 ココロが入るから 味がどうか何て

 何となく 飲む前から

 わかっている


 今朝の珈琲タイム

 優しい苦さで 迎えて

 くれて~

 
 
 
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~春風に揺れる水仙~

2018-03-08 | 

      

 
 春風だろうか 

 柔らかい陽射しに 野辺に

 咲いている 水仙が

 ほのかな香りを 漂わせながら

 散らばって 咲乱れる

 
 小雪や寒風に耐えながら

 厳しい季節を 乗り越え

 やっと 暖かな陽射しが

 眩しく 揺れる 

 時を迎えた


 菜の花も

 梅も桃の花も

 フキノトウやつくしまでも

 賑やかに 顔をそろえて
 
 大勢の仲間で いっぱいに

 
 だけど

 もうすぐ 役目を終え

 土に戻る 水仙の花
 
 
 青空に 少しだけ

 小首を傾げた 可愛い素振りで 

 待っていてくれたのを 忘れないから

 しばらくは 春風と遊んでおいで 


 またいつか 

 会えるよね~ 


 

 
 

 

 
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~雨音~

2018-03-07 | 粘土細工
         


 
 バサバサ パラパラ トントン  

 まだまだ 降り注ぐ雨

 いつからか 梢を濡らしながら

 風まで 呼んで

 騒いでいる


 ほら ほら

 辺りいちめんが 灰色の世界で

 むせぶように 降らしているから 

 雨音が広がって

 軒下で叩く 合唱になり

 思わず 聴き入ってしまう


 喚いている

 語りかける

 叫んでいる

 詠っている

 いっぱいの愛嬌を ふりまきながら

 存在価値をアピールしてか 誘っている

 
 何処まで

 何処に行く

 まだまだ 続きそうで

 しばらくは 雨音に付き合うよ

 雨の響き 囁き 嘆き 調べ 旋律


 何もかもが雨音が~


 

 
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~昨日の雨~

2018-03-06 | 粘土細工

      


 先程から

 騒がしいほどに 雨音が

 聴こえて

 庭の木々を 揺するのか

 梢が泣いている

 薄く 群青色を流したような空は

 ひとごとのように そっぽを向いて 

 雲とお喋りだけど

 これから どうなるのか

 教えて欲しい

 
 出窓からの 額風景

 木斛や樫 欅が呼んでいて

 「出ておいでよ」と 言っているみたい

 揺らしながら 

 揺れながら

 待っても

 いまは 無理かな

 


 ほらほら

 雨音が激しくなって

 もう 呼んでも 駄目

 しばらくは お茶にするから~
 

 

 
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~雛祭りに~

2018-03-05 | 
    

 

 ひな祭りの町を 歩いて行く

 
 賑いのなか 誰もが

 想い出を 弄るように

      求めるように

      振り返るように

      浸るように

 ゆっくりと 見て回り

 お気に入りの人形に 見入って

 お喋りしたり 語りかけたり 笑顔になれたりで

 不思議にも映るけど 楽しくて

 
 何故だか 幼い頃に戻れたようで

 ワクワクしながら

 街並みを そぞろ歩く

 立ち並ぶ露店に 懐かしさが

 こみ上げて 大勢の人に揉まれると
 
 幼い頃まで 思いが及んでもいる


 お雛様 ぼんぼり 五人囃子 笛や太鼓 三人官女

 何もかもが ひな祭り

 いっとき 時を忘れたように

 賑やかな輪の中で 歌ってもいた

 
 何処までも歩きながら~

  
 
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~もう、明日の中にいる~

2018-03-04 | 粘土細工

      

 もう 明日の中にいる

 今日は このまま

 過ぎて行くから

 忘れられる

 忘れたい

 
 だから 明日の中にいる

 明日は どうだろう何て

 聴かないで

 聴かないで 欲しい


 きっと 明日の中にいる

 行き過ぎも 後戻りも

 立ち止まりも

 閉されて いないけど

 決まっている


 そう 明日の中でいる

 見えないのではなく 見たくない景色 

 どんな色なのか どんな動きか

 ゆっくり 見ていられるから


 明日

 明日はどうなる~
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~想い出を数えて~

2018-03-03 | 
      


 想い出を 
 指折りながら 数えて見た 
 多すぎて とても数えきれない 
 年月に ひとつひとつが大切だと
 想えるから
 何かしらの袋に詰めて
 閉まっておきたい

 変わらない 想いの糧
 忘れたい セピア色の写真
 残したい 生きてきた証
 辿りつきたい 居場所
 
 愛しさ 寂しさ 優しさ 辛さ
 そして もどかしさや懐かしさまで
 忘れられない
 忘れたくない

 詰物で いつぱいにしたら
 膨らんで 破れてしまいそうだけど
 年齢を重ねて来たからこそ
 ひとつずつ忘れても もう
 笑って生きられる

 そんな気がするけど~
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~春の嵐がやって来た~

2018-03-02 | 
       

  <
 凄まじいほどの 勢いで

 吹き荒れる風が 嵐のように

 騒いで 暴れて 襲って

 やって来た

 壊していくのか

 倒したいのか

 それとも 喧嘩してるのか

 何とか 言ってよ 春の風

 
 まるで 

 本当に すっかり 

 嵐のようで 何を狙ってか

 爆音まで 引き連れて

 力を見せつける


 だから 春は

 一足飛びには 定まらないけど

 怖くなるような風は 止めといて

 もうすぐ 暖かい陽射しに

 柔らかな 風が吹くから

 
 何処かへ 行ってよ~

 何処かへ 逃げてよ~

 
 いまはまだ 麗かな風景に

 染まりたい

 
 風よ もう吹かないで! 
 

 
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~穏やかでいたい~

2018-03-01 | 
     


何もかもが 
 ”穏やかな”言葉の中に
 表現できる 年齢を重ねてきたようだ

 日常生活も 
 時節も
 人との交わりも
 岐路も
 生き方も
 愛情までも

 ゆるやかに
 尖らないで
 もう 突き進みもしない
 許し 許されて
 時の中で 今になった

 ひとときの 癒し
 少しだけの 細やかさ
 もう 求めるものも
 もう 行き過ぎることも
 何もないだろう

 だから このまま
 だから なすがまま

 受け入れる 

 穏やかな 流れの中で
 優しく生きたい....だけ
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