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どうにもならないのか
まるで 行き場を失った風が
通り抜けられないから 吹き溜まりで
さ迷って 逆戻りしている
碧空も 浮雲も 陽も 野山も 草木も
何もかも ミドリの息吹に包まれて
眩しいほどの 煌めきの中で
輝いているのに
何故だか
風が泣いている
何処へ 行くのか
廻らされ 周りながら
進路を閉ざされた 迷路の中で
袋小路になって
抜け道を探しているよう
留まりなさい
止まりなさい
誰かが 叫んでいる
どうする どうしたい
いま この時…
そう コロナ禍に居る
どうにもならない現状に
みんなが それぞれの立場で揺れて
苛立って 遮っている
風を止めないで
風の行方 阻まないで
きっと その先
初夏の香りに 誘われ
爽やかな風を吹かしてくれるから
もう少し 辛抱しょうよ!
どうにも出来ない
緑の風に吹かれ
風のなかで~
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しとしと シトシト しんしん…
いつ頃からか 降り始めた雨
まだ 薄暗い空 明けそうにない
雨音に そっと耳を傾けながら
窓辺でひとり 古いカセットを
取り出している
昔 流行ったミュージックテープ
何故だか 回して
(病葉を・・・・川は流れる~)
誰も 知らないだろう
忘れられただろう
だけど この懐かしさは何だ!
青春が蘇るようで~いま
苦い 珈琲を飲みながら
思いにふけってしまう
いっとき
懐メロの世界に タイムバック
浸り 気持ちの再生 巻き戻し 繫ぎ
ほっと 溜め息ついているのは
雨の寂しさだろうか
それでも メロディ~が流れると
曲を求めて ハミング
そう・・・・今日の始まり
止みそうにないから 天を仰ぎながら~
しとしと・・・・シン…
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久しぶりの 図書館
何度行っても いつも同じ本棚の前で
ウロウロしている
「割と 込んでいるな…」何て
思いながら 手に取るのは
いつも詩集か 趣味の粘土関係だけど
新作がない
それでも以前 読んだ作者の
切なく哀しい詩
励ましてくれる詩
ちょっぴり 背伸びした愛の詩
手に取って 頷いている
粘土本は あらかじめ調べておいた
人形や雑貨の本で 見るだけで
ホッとしてしまうから ”おまけ”
いま 憧れているのが
ヨーロッパの古城 宮殿
何冊も買って 持っているのに
まだ 探している
見るだけで 旅行気分になり
時を超えて 思いが過り
想像し 引き込まれていく
そうそう
モン・サン・ミシェルに憧れている
それと リトアニアのトラカイ島城
いずれ 粘土で作りたい!
何時だったか
ロシアの聖ワシリイ大聖堂は
もう作って 飾ってある
幼い子供の遊びのようだと 言われそう
だけど 何か ワクワクしてしまうから
不思議な出逢いになる
それと パソコンはもう古びて
”Windows10”に変えなくてはと
思っているから お勉強の本を借りていく
ついでに 老後の本も交えて
あれこれ 色々借りていこう
満足しながら 眺めて
「さあ~ この連休に読むぞ!」
図書館って 憩いの場で面白い
何処まで 消化し 満足できるか
見て終れるかが・・・疑問で~
たわいもない話ですね…
「誰か 笑ってないかい?」
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あまりにも 眩しほどに
煌めく 薄緑や黄緑の若葉に
何処からか 爽やかな風が吹いて
散歩道は緑の息吹で いっぱい
野山も 木々も 野花も 野草も
待っていたかのように
イキイキ 燥いで
迎えてくれる
道端の タンポポ レンゲ クローバー
坂道に ツツジ ケヤキ クス サクラ
野には フジ 撫子 芍薬 名もない草花たち
もっと もっと 一斉にお披露目で
何処へ 行っても 賑やか!
お喋りの相手まで
空高く 舞いあがり
気まぐれに 通り抜け
時には 居座るように動かない
如何したいのか 分らないけど…
周ったり
廻って
止まったり
風は 忙しい
思い通りには 吹かないから
好きなように 見守って
しばらくは 吹かれていたい!
だけど 時々は
優しい風でいてよ!
五月の風さん~