～迷いの世界～

　　　
　　　　

　たぶん

　平凡な日常に埋もれてしまい

　何に対しても　真剣になれないで

　根気も無くなったから

　いい加減の中で　時間が過ぎて行く

　適当で　中途半端の　その日暮らし

　
　それもいいだろう

　それが願いで　憧れもあった

　何にも煩わせられることなく　日々が過ぎ去り

　静かに　自然に老いて行く


　だけど

　ここにきて　

　今頃になって　シニアの壁

　体力　気力　知力　社会性　それに

　何よりも　何かしらの欲が無くなって

　追っ払えない　迷いの世界に

　
　ブログで嘆いてみたって　

　どうにもならないのに

　何故か　

　助けを求めているようだ

　........unn


　　　　　

～春って何処から～

　　　　

　春って　

　何処から.....

　
　いままで　

　眠っていた野山が

　暖かい風と陽だまりに　目覚めて

　水仙　菜の花　もくれん　椿　それに

　梅の後は　桜花　

　花たちが一面に咲いて　

　桜色で染めようととしている

　土壌から

　枯草の中から

　樹木の間から

　山間や里からも

　小枝の揺すり　鳴き声　囁き　呟きが

　爽やかな春風に　誘われて

　いっせいに　動き出してみえる


　そう、春の息吹で　

　もうすぐ　

　タンポポ　レンゲ　すみれ　つくしも

　顔を出し始める


　雲　光　空　風　ものの芽

　すべてを待っていた　季節の訪問者　　

　どこから　やってきたのかわからないけど　

　うららかに

　
　

　
　

～こころの空中散歩～

　　　　

　
　この　でっかい大空

　蒼くて　澄んで　どこまで続くのか　

　誰か　教えてはくれないか


　浮かんで

　泳ぎながら

　ゆれて　飛ぶ

　疲れても　繰り返し

　飛んで

　飛べたら　

　何かを　求めるものを

　さがしてみる　

　　
　山並みも　川辺も　湖も　

　街中も　列車も　信号も

　野道も　住宅地も　看板も

　何もかも　通り過ぎて　ひとっ跳び　

　あてもないのに　さ迷って

　大気も　雲も　風たちも

　みんな　味方につけて

　ひととき　夢を見てみたい

　あとはどうなるのか　わからない

　
　空を見上げながら　とんでもない　

　こころの空中散歩をしている　　

　

　

　

　

　　

～ブログって何だろう、２～

　　　　

　

　もう、

　書きたくない　書けない

　と言いながら

　今朝もパソコンの画面に向かっている

　何だ　これ　どうした

　もう止めるんじゃあないのか

　わたしが私に叫ぶ　問いかける

　そう、確かに止めたいと言った

　いつも思っている　いまも

　昨日も　ずっと以前も

　
　だけど　

　何かを感じたから　

　気持ちをぶっつけたい　

　解かってもらえなくても　話したいことがある

　どうしてなのか　いつも問いながら

　答えられないまま　続けてしまう

　
　いま、この瞬間がわからない

　理解出来ない　理解不能で　

　愚痴それとも　優柔不断な自身へのエールか

　まあ　どちらでもいい

　何故か　発信してしまうけど　

　誰も　待ってくれるわけではない

　期待もされていない　でも

　ブログと言う名の　不思議な雑記帳に

　何かしら綴ってしまう　心を綴りたい　

　これからも

　
　ブログって何んだろう

　　　
　　
　　（先日、同じタイトルで投稿しました。
　　　　　　　　　　　　これは2回目です）


　

～雨のままで～

　　
　　　

　昨夜からの雨　

　まだ　降っていたのか

　朝もやの中でも

　音もなく降り注ぎ

　樹木に　草花にかかった　

　雨粒が瑞々しく　

　雫を　眺めて


　出窓の　四角い空

　待っていたのか

　青々と　背も伸ばし

　両手も広げるような　勢いで

　潤っている　けど

　曇天が　嘆いて見えるのは

　何故

　
　このまま　雨のまま　

　時間が過ぎるのだろうか

　
　しばらくの間

　流れる　息遣い　吐息

　雨だれ　雨音　揺する風　羽ばたき

　ざわつき　ざわめき　

　聴いていたいけど.....
　

～いまは～

　　
　　　　

　何かが　壊れそうで

　何かを　無くしてしまいそうだから

　このままではいけないと

　必死に　こらえていたのに

　もうどうにもならないほどの

　気持ちを

　何処へ持っていく


　話せばいい

　どうにかなる

　言えないから

　どうにもできない


　葛藤って

　何かが　何かと戦って

　交えるものがないと

　生まれないものなのに

　いつも　モヤモヤしながら

　終わってしまうのは　なに


　いまは　このままで

　このままがいい

　明日なら　どうにか切り替えられる

　こうやって　いつもの理屈で

　乗りきってしまう　時間に

　別れを告げたいけど　

　飛べない　　

　　

～今朝のはじまり～

　　　
　　　　　　


　 昨日　雨になると言ったから

　テーブルいっぱいに　粘土を並べて

　何を作ろうか何て　考えていたのに　

　無駄になったようだ　

　
　出窓には　青空が覗き

　雲がたなびいても　風はない

　日射しもどうやら　そそぎはじめ

　木斛の緑葉が　小鳥を呼んできて

　山茶花は散ってしまっても

　モクレンがちらほら　咲きはじめ

　花壇のチューリップに　声かけて

　誘っている

　「待っているから」何て　

　
　だから　

　思い通りにはならない　今朝のはじまり

　季節の気まぐれに　驚かされるけど

　
　出かけて行こうか、どこか遠くへ～


　

～野山を歩く～

　　　　　

　どこまで続くのか　

　雲もない

　風も吹かない

　日射しは　いっぱいに　

　そそいでいる　


　歩いて

　歩いて

　小高い丘は

　集落　田園　ため池　

　野山へと繋がる


　小道に咲いた　水仙

　道の両脇に　もくれん

　梅の木は　もう花を散らし

　椿も　紅色の花を落とした

　菜の花は　ばらけたり　

　並んで咲いて　黄色の衣が

　訪れる人を　待っているようで

　　

　散歩道は

　どこまでも　広がり

　果てしない空を　見上げながら

　行き着く先に　声かける

　「何処まで行こうか」


　歩いて

　歩いて

　春の訪れを　感じながら

　また　歩く


　　

～雲が流れて～

　　　　

　いつの間にか

　雲が流れて　飛んでいく

　いままで　空で悠々と泳いでいたのに　

　いなくなって　

　追いかけても　追いかけても

　何処へ行ったのか　わからない

　
　大空は　果てしなく雄大に広がり

　泳いで

　浮かんで

　飛んで

　どこへでも　いつでも　どんなときも

　好き放題に　わがままで　いられる

　
　モコモコでもなく　ふぁふぁでもない

　すじのように　細く引っ張りながら　

　裂かれるように　飛んでしまい　

　何処かへ行こうとして　かくれんぼ　　

　でも....

　
　どこまでも　雲

　やっぱり　雲

　広がって　散らばって　風に声かけて

　飛んだら　幼い頃に見た

　憧れだけは残して　

　追いかけるものを　拒まない

　
　雲が流れていく　

～ブログって何だろう、１～

　　　　

　
　ブログって　何だろう　
　
　
　ブログのなかで

　自分を

　曝け出している

　見つめている

　思い出している

　語っている

　妄想している

　面白がっている

　まともでいる

　素でいる

　わからない引き出しに　振り回されている

　自分でない　自分に出逢える

　表現している

　何でもいいやとも

　仕方ないとも思う

　時に飾ることも　落ち込むこともある

　何を語り　何を聴いて欲しいのか

　わからない時がある

　いっぱい　いっぱい遊べるけど

　どうにもならないことが　ほとんど

　
　ブログって

　良くも悪くも　友達で

　恋人にはなれないもの　

～風を呼んで～

　　　　

　風の香りを知っていますか

　風の泣く声を

　聴いたことありますか

　風の囁き　

　叫び　

　呟き

　何もかもが　森の中

　こだまして　跳ね返り

　聴こえてくる　

　だから　しばらくは

　ひとりにしておいて

　風と戯れていたい

　
　樹木に囲まれても

　通り抜ける　風の波

　静寂な　時の流れは

　誰も寄せ付けず　ただ

　余韻のなかで

　確かに動いている

　時間も　季節も　草木も

　雲も　空も　小鳥も　みんな


　森の音を　聴いている

　風の響きを　聴いている

　だから　風を呼んで　

　風を待つ　

～迷いの船～

　　　　　　　
　
　もしも

　気持ちを綴る言葉が　

　あるとしたら

　何て言えばいいのか

　
　こころは　ひも解けない

　だけど　抑えられない

　葛藤のなかで

　何かを見つけたいけど

　どうにもならない　いま

　後退りばかりで　進めない

　船がある


　迷いの船は　荒波にのまれそうで

　港をさがして　さ迷う

　いつか　いつの日か

　辿りつけたら

　言葉にして　

　あなたへ贈りたい

　
　まだ見つからない　言葉が

　波にもまれて　

　　

～その人の恋～

　　　　　

　忘れたいものと

　忘れたくないものがあるとしたら

　それは　儚い恋

　
　きっと　その人は

　憧れも　安らぎも　愛しさも

　すべてが夢のようで

　覚めてしまえば　儚く消えて　

　想い出となった


　もう少し　何か足りなかった

　もう少し　想いを伝えられたら

　
　何て

　そんなことではない


　恋って

　理屈抜きの感情　恋心　魔物

　誰にも理解できない　入り込めない

　その人にしか　わからない世界だけど

　経験しないより　はるかにした方がいい

　
　仮に失っても

　尊いもの　

　心に残り

　信じられるもの

　と

　想いたいけど....　


　　（多くのブログの中で、いつも気になっている人の
　　　　ブログから感じたままに～）
　

～このままで、今朝の雨～

　　　　　
　　　　　

　　もうすぐ　

　　やみそうな　今朝の雨

　　このままでいいのに

　　少しだけ　潤しただけで

　　冷たい吐息だけ残して

　　通り雨みたいに　去って行くのか


　　まだ　街頭も　窓明かりも

　　ついたままで

　　エンジンをふかす音も

　　通学路で話しながらの　学生の声も

　　まだ　聴こえては来ない

　　
　　出窓から　雨音だけが

　　ポッ　ポッ　ポット～ン　

　　響いて　落ちる

　　
　　珈琲の香りが　漂って

　　マグカップの音がするから

　　もう　雨と遊ぶのは諦めた

　　曇り空でも　いいから

　　灯りが　消えたら

　　春を満喫しに　出掛けようか

　　
　　何処へ行く


　　　　(昨日の雨で、書いたものです。ちなみに今日は晴天なので）

～想い出～

　　　　
　　　　　　　
　想い出を懐かしむ

　年になったようだ

　
　さかんに　昔が気になって

　古いアルバムを開いている

　青春の　輝いていた頃があったと

　思いたいのか

　懐かしむことが　楽しいのか

　わからないけど

　友の顔　校舎　先生　修学旅行　ナースキャップ

　あれもこれも　みんな想い出

　取り出してみても　何も変わらないのに

　不思議な感覚になるのは　何故

　形あるものが　なくなって

　何もないのに　追いかけているものがある

　
　さがして見たら　少しだけ

　蘇えって・・・・