風に吹かれ 揺れる花びら
ひらひら ひらひら ひらりひら
何処へ行くやら 飛んでいく
山里に隠されたような 小さな池の畔
並んだ樹木の合間 すっくと立ち
季節外れに咲いていた山桜
それでも 晩秋を彩るように
薄っすら桃色で 花びらを染めて
清楚な美しさが周りを驚かせる
密やかに 咲いた花よ!
訪れる人を待っていたのだろうか
旅する私を優しく迎えて~
池の水面に舞い落ちた花びら
綺麗な姿で水に映り込み
天の蒼さや白い薄雲まで 惑わせ
浮船のように漂う
どうして
咲く時季を間違えたのだろう
暖かな春を待てないで 散っていくなら
残った緑の葉や幹 あまりにも寂しい
風に飛ばされ 後を追う花びら
旅の ご褒美かも知れない
花吹雪に送られる喜び
心を揺さぶってしまう…
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