～懐メロを思い出して～

　　　　　　　
　ひとり聴いている　懐かしのメロディ

　そう　あの懐メロよ

　ラジカセから流れてくる　音楽なんて　

　久しぶりで忘れそうだったけど　

　図書館で貸してくれたＣＤに

　多くの昔の歌が詰まっていて

　60年代　70年代に流行った

　超、懐かしい曲ばかり

　ワクワク　ドキドキしながら

　夢中になって聴いている



　あの頃　青春していたから

　きっと若くて　ちょっぴり

　輝いていた時かな　何て

　歌謡曲　演歌　ポップス　ムード音楽 　フォーク

　
　最近のリズムやテンポには　ついていけないけど

　これならまだ　大丈夫！

　ちょうどいい感じで　歌詞についていけてる

　恥かしいから　曲名は聴かないで欲しい


　気持ちでハマる　懐かしの歌

　ついつい　思い出して～
　

　
　

　

　

　

　

　

～空の色～

　　　　　　


　いつも　眺めている

　朝の空

　晴れ晴れした青だったり

　薄雲の日はグレーで

　それも　濃いすぎ

　蒼く染まると　雨色になり　

　雲が白でたなびくと　水色に

　いっぱい　いっぱい　

　輝きの色とか　不思議な色もあり　

　はじめてで　表現が出来ない事が多い　

　その日だけの色彩　色合に同じものはないから

　キャンバスで描いたら　どうなるだろう

　
　私の部屋の出窓　ひとりじめの気分

　空の色　心を映してか　

　さまざまで
　　　

　　　　　


　　（写真は瀬戸内芸術祭、女木島でのアート作品です）
　

　

　

～想い～

　　　　

　ふり返ったこと

　ありますか

　後悔したこと

　ありますか

　きっとあるでしょう　誰にも

　
　自分で自分に　言いきかせながら

　バックに　想いを

　ひとつ　ひとつ　集めて　

　詰めている


　もう

　閉めたら　

　開けられないけど　

～桜が風に～

　　　　

　

　花びらが舞って　

　散り始めた桜は

　名残を惜しむかのように

　風と戯れたら

　桃色の絨毯になる

　
そして
　
　また

　風に乗って

　一瞬　吹雪いて魅せ　

　去ってしまった
　

～言葉～

　　　　　

　言葉を紡ぎながら

　言葉で遊ばれ

　言葉をさがして

　言葉を求める

　
　いまを　この時を伝えるなら

　何と言うのか　わからない

　言葉はことば

　少しだけの　ちょっとした隙間

　風を感じない　あなたと

　風に惑わされる　わたし

　
　理解した度合いと

　理解できない度合いを

　測りたいけど　図れない　

　埋める何物もないから

　きっと　このまま

　言葉が見つかるまで　

　何も変わらない

　言葉は　きっと自然に

　流れの中で　出てくるのだから
　　

～小さな枠のなかで～

　　　　　　

　小さな枠のなかで

　喚いて

　嘆いて

　叫んで

　後戻り

　
　考えてみたって　どうにもならない

　真剣になるほど　ついていけない


　解っている

　解かっているから

　どうにかしたい　どうにか出来る


　でっかくて　大きい　

　どこまでも　広がり　

　そして

　優しくなれる　柔軟な枠を

　探している　我が儘なわたし
　

～風っていいな～

　　　　　

　いつも風が気になる

　何故だろう

　気ままで　自由で　どこへでも飛べる

　風って　いいな

　風だと　面白い


　飛んで　周って　止まって　また飛んで

　好き放題な　特殊品　　

　物で無いけど特殊物　

　誰にも真似が出来ない

　一人ぼっち　

　
　我が儘できて　少し憧れる
　
　子供のような気持ちにさせて

　時には大風になり　激しく吹いたら　

　どうにもならないことも

　
　だから　風

　風は　誰の中にもある浮遊物　

　得体の知れない　生き物

　神秘的で　時には魔物

　何とでも言えるのが　風


　ささやき　響き　音色　ざわつき

　風っていいな～　

　　　　

　　（写真は瀬戸内国際芸術祭、男木島のアート作品「歩く方船」
　　　　　山口啓介氏作です。海と島、不思議な世界が....）

　

～野山を歩く～

　　　　　

　青空がどこまでも広がり

　ふんわりと浮かんだ　雲の合い間から

　日射しがあふれ　そそぎ　

　すっかり春本番を迎えた　野山は

　芽吹きの　新たな命が

　生まれて育つ


　頂上までの石階段を上がると

　そこは　絶景パノラマが広がり

　山々も　島並みも　白波も　灯台も

　見渡す限りが　瀬戸内海で

　小島が無数に点在し　船が

　しぶきをあげて行き交う

　
　歩いて

　ここまで歩いてきた　野道は

　広大な風景の中で　自然の豊かさ

　はぐくむ生命を感じながらの　散策で　

　季節のすべてを　包み込んでいるようだ

　
　

　生を感じる　わずかな時間に

　”いつまでも”と　願って　

　歩いて　

　また歩く　

　
　　　　　

　　（現在、瀬戸内国際芸術祭開催中で、写真は瀬戸内海の
　　　女木島から、撮ったものです。
　　　　　女木島は別名、鬼が島とも言われていま～す！）

　

　

　

　






　

　

　

～春に降る雨～

　　　　


　

　いつ頃からか　降り出した雨　　

　やっと満開になり　見事に咲いた桜が

　悲しんでいるのか　それとも嬉しいのか

　わからないけど　

　曇り空はかすみ　乾いた風は去って

　樹木も　草花も　生きずいているようで

　
　だけど　春に降る雨

　しとしと　しんしん　しずしず

　降って　

　降りそそぎ　止まない

　
　何かを　待っても

　誰かに　会いたくても

　どうにもならない

　
　桜は　真っ盛り

　せいっぱい　咲乱れて　

　今を輝いて　魅せている


　小窓から　

　つい　呟いてしまう

　「花びらを　散らさないで」と
　
　

　　　

　

　

　
　　
　

　

　

～雨に逆らわないで～

　　　　　
　
　冷たい雫が　窓枠から

　すじを引くように　細く長く

　伝わって流れていく

　何でもない　四月の朝は　

　雨で始まり　

　音もなく流れる雫を　見ている

　
　昨日からの温もりを　すべて

　打ち消すような雨

　空は灰色をした　曇り空で

　遠くまでかすんで　

　
　やっと咲き始めた　庭の桜　　

　はじめて顔を覗かせたのに　

　また逆戻りで

　風なのか　木斛が揺れはじめ　

　幹や小枝　葉にかかった雫を

　落としてしまった


　硝子窓から見える　雨の雫　

　降り注ぐ雨には逆らわないで

　
　いつまで続く.....
　　　
　　　　（写真は「瀬戸内国際芸術祭」会場、
　　　　　　　　　　　　　　　男木港案内所です）

　

　


　

　

　

　

　

～野山に咲いた桜花～

　　　　　

　
　　　いつの間にか

　　花びらは薄桃色に染められ

　　満開で華やかに　桜が咲いて

　　野山は春の芽吹きで　いっぱい

　　
　　小高い丘の　石段を上がって

　　見下ろす先に　また咲いて

　　訪れる人を待っているのか
　
　　今しか見られない表情で

　　甘い香りを放ちながら　迎えくれる

　　　
　　もう多くの人で賑わい

　　野道は通せんぼ　みたいで

　　雑草にまみれて咲いた　野草が

　　イキイキと　お喋りしていて

　　ついつい　立ち止まってしまう


　　春風を呼んで

　　季節を呼んで

　　僅かな時を輝いて　魅せる

　　どこまで行っても　どこかで出会えるから
　　
　　散りゆくまで見守っていたい　桜花
　　

　　

　

　　　　

～春が来た～

　　　　　　

　春が来た

　いつの間にか　

　暖かい風が吹いて

　日射しも　木洩れ日も　陽だまりも

　菜の花　水仙　もくれん　椿

　クローバー　れんげ　たんぽぽ　

　それにつくしまで

　いっぱい　いっぱい咲いた野原

　いつも歩いているのに　こんなに変わると

　戸惑ってしまうから　そっとやって来て欲しかった

　
　いつか　

　歩きたかった川辺にも　桜が満開になって

　空は4月の青で　雲が見えない

　そうだ　もう春爛漫な季節

　うかうかしていると　芽が出てしまう

　何て言ったりして楽しんでいる　いま

　
　”春が来た”
　　、