チャイコフスキーの交響曲ですが、一番の名曲は6番でしょうか、5番でしょうか。まあ何をもって名曲とするかが難しいですが、ともにほんといい曲であります。5番はベートーヴェン張りの苦悩から歓喜へと一本の筋が通っており、わかりやすい曲です。前期のロシア的な色彩は薄まってはいるものの、根底には根強く感じられ、それが快感にまで昇華されているようです。学生アマチュアのオケの演奏曲としては、定番だそうです。
今回は、このチャイコフスキーの交響曲第5番をジョゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団、1992年の録音です。シノーポリのチャイコフスキーなんて、聴いたこと全くありませんでした。岡山の中古やさんで見つけました。本来これを買いたいから店に行った、というのでは全くありません。いくつか買うついでに、こんなんもあるがなって感じで購入しました。ですから、まったく期待はしておりませんでした。しかししかし、どうしてどうして、なかなか聴かせる演奏ですね。全編通じて、ハイ・テンション、ハイ・カロリーなのであります。第一楽章から、フィルハーモニアの機能全開で、ただちにオーバートップに至り、管も弦もチャイコフスキーの心に染み込む音楽を一気呵成に現しています。第二楽章は冒頭のホルンがもう少し伸びやかであってほしいな、と感じますが、時折登場する木管がきれいですね。第三楽章はワルツですが、たいそう見通しのよい音楽になっているのには感心させられます。そして、最後の第四楽章は、大いに盛り上がり、テーマの行進曲風には楽しむことが出来ますし、音楽は大団円を迎えます。そんな曲なんですが、よく「暗い運命に運命に打ち勝った凱歌」というように言われますが、そう言った印象をあまり感じないのが、辛いところでもあります。イタリアの指揮者によるロシアものなんでしょうかね。
シノーポリの演奏は、それほど聴いたことがありません。以前にマーラーの聴いて、なかなかと思ったことがあります。2001年にアイーダの演奏中に逝去されたそうですが、バイロイトでリングをやっていたときだけに残念でした。ワーグナーの録音もこれからという時でしたからね。いやはやでありました。
今回は、このチャイコフスキーの交響曲第5番をジョゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団、1992年の録音です。シノーポリのチャイコフスキーなんて、聴いたこと全くありませんでした。岡山の中古やさんで見つけました。本来これを買いたいから店に行った、というのでは全くありません。いくつか買うついでに、こんなんもあるがなって感じで購入しました。ですから、まったく期待はしておりませんでした。しかししかし、どうしてどうして、なかなか聴かせる演奏ですね。全編通じて、ハイ・テンション、ハイ・カロリーなのであります。第一楽章から、フィルハーモニアの機能全開で、ただちにオーバートップに至り、管も弦もチャイコフスキーの心に染み込む音楽を一気呵成に現しています。第二楽章は冒頭のホルンがもう少し伸びやかであってほしいな、と感じますが、時折登場する木管がきれいですね。第三楽章はワルツですが、たいそう見通しのよい音楽になっているのには感心させられます。そして、最後の第四楽章は、大いに盛り上がり、テーマの行進曲風には楽しむことが出来ますし、音楽は大団円を迎えます。そんな曲なんですが、よく「暗い運命に運命に打ち勝った凱歌」というように言われますが、そう言った印象をあまり感じないのが、辛いところでもあります。イタリアの指揮者によるロシアものなんでしょうかね。
シノーポリの演奏は、それほど聴いたことがありません。以前にマーラーの聴いて、なかなかと思ったことがあります。2001年にアイーダの演奏中に逝去されたそうですが、バイロイトでリングをやっていたときだけに残念でした。ワーグナーの録音もこれからという時でしたからね。いやはやでありました。
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