なんだかこのところ雨がよく降りますねえ。先々週の金曜日も台風2号も絡み、大雨警報などが発令され、まとまった雨が降りました。お陰で、今日はもう11日ですが、6月に入ってまだ6回しか走れていません。まあ、雨以外にもその理由はありますがね。梅雨もあと一ヶ月以上は続くでしょうから、局地的な大雨も勘弁して欲しいし、夏も冷夏ではなく、きちんとした暑さを期待したいです。最近、左の太股が痛く、長雨があれば休養は取れるのですがねえ。いやはや。
まあ、そんなことで、今回は前回に引き続きブラームスであります。少し前の3番、そして前回の4番ということでしたので、今回は1番であります。過日、近所のBOOKOFFで見つけたCD。小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる演奏。1990年8月14,15日ベルリン(当時は東ドイツ)のシュウシュピールハウスでのライブ録音です。
サイトウ・キネン・オーケストラは、1984年に齋藤秀雄没後10年となる1984年に開催された「齋藤秀雄メモリアル・コンサート」で、齋藤氏のお弟子さんなどで編成されたオケが母体となったもの。夏の松本市でのサイトウ・キネン・フェスティバル松本で編成されており、1989年から91年まで、ヨーロッパ・アメリカへのコンサートツアーも行いました。そのツアーで、1989年はブラームスの4番、1990年は1番、1991年は2番、3番がそれぞれライブ録音されています。
このオケは、もちろん小澤征爾さんが主に指揮をしておられるのですが、なんと言ってもこのオケが驚きのメンバー。日本を代表する演奏家のみならず、小澤さんと親しい外国のソリストも加わるという、まあ超豪華な顔ぶれのオケになっていることから話題になっていました。そんなオケと小澤さんにより、このブラームスの交響曲全集も録音されましたが、ベートーヴェンの交響曲全集も録音されています。
この1990年は、小澤さん55才。ジャケットの写真もお若いです。今年はもう87才になられる小澤さんですが、壮年期でもあり、力みなぎる全盛期でありましたね。このあと、このブラームスの1番は、2010年ニューヨークのカーネギー・ホールでのライブもあります。また、1977年にはボストン響とも同曲を録音しています。ふたつとも未聴であります。小澤さん、この曲は得意とされていたんでしょうねえ。
やはり、このオケはスゴイ音がでますねえ。冒頭から分厚い音響で、頗る気持ちがいい。それぞれの楽器のスキもなく、密度の濃い演奏がとても心地よい。合奏での力強さ、独奏ではキメの細かい音色が聴け、オーケストラ演奏の醍醐味が聴け、とても興奮してしまいますねえ。一騎当千の奏者がたくさんいて、それをまとめるのは難しいようにも思いますが、そこは小澤さん、実にその統率力や音作りでの力量は大したものであります。こんな技量により、小澤さんはたいそう偉大な指揮者でありました。加えて、演奏は非常に客観的。小澤さんの感情の吐露はあまりない。それでも剛毅でスケールの大きく、迫力満点のブラームスとしての秀演なのでありました。
第1楽章、力強いオケはとても快感。そして細部にまで明瞭な気配り、そしてまとまりのよさ、飛び散る緊張感など、オーケストラ演奏の理想形とも思える。こんなブラームス、とても好きです。第2楽章、あっさりと屈託のない伸びやかな表情。時折聴ける木管の響きがとても心に響く。また弦も驚くほど緻密です。多少あっさりとした表現が気になるが、オケの充実度で消え去ってしまいます。終盤のホルンや弦も実にいいですねえ。第3楽章、ここでも明るい光りが輝くような、そして喜びを感じるような表現。それに耳が奪われる。やはり弦が秀逸であります。そして終楽章、巨大な造形物がゆったりと動くような、迫力とスケール感。フルートの響きもとても清新。見事な弱音のあとの高らかに歌い上げる表現、そしてそれに続く密度の濃さと力強さ、そして祝祭的な高揚感、とても満足であります。
プロ野球交流戦、マリーンズ、ジャイアンツ・タイガースに1勝3敗1引き分けのあと、スワローズ、カープに4勝2敗。なんとか5割となりました。今日も、カープは粘っこい攻撃に苦しみました。9連戦の最後でいろいろとお疲れでしたかねえ。今週はドラゴンズとベイスターズ。なんとか勝ち越してもらいたいですねえ。
(Philips PHCP-150 1991年)
まあ、そんなことで、今回は前回に引き続きブラームスであります。少し前の3番、そして前回の4番ということでしたので、今回は1番であります。過日、近所のBOOKOFFで見つけたCD。小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる演奏。1990年8月14,15日ベルリン(当時は東ドイツ)のシュウシュピールハウスでのライブ録音です。
サイトウ・キネン・オーケストラは、1984年に齋藤秀雄没後10年となる1984年に開催された「齋藤秀雄メモリアル・コンサート」で、齋藤氏のお弟子さんなどで編成されたオケが母体となったもの。夏の松本市でのサイトウ・キネン・フェスティバル松本で編成されており、1989年から91年まで、ヨーロッパ・アメリカへのコンサートツアーも行いました。そのツアーで、1989年はブラームスの4番、1990年は1番、1991年は2番、3番がそれぞれライブ録音されています。
このオケは、もちろん小澤征爾さんが主に指揮をしておられるのですが、なんと言ってもこのオケが驚きのメンバー。日本を代表する演奏家のみならず、小澤さんと親しい外国のソリストも加わるという、まあ超豪華な顔ぶれのオケになっていることから話題になっていました。そんなオケと小澤さんにより、このブラームスの交響曲全集も録音されましたが、ベートーヴェンの交響曲全集も録音されています。
この1990年は、小澤さん55才。ジャケットの写真もお若いです。今年はもう87才になられる小澤さんですが、壮年期でもあり、力みなぎる全盛期でありましたね。このあと、このブラームスの1番は、2010年ニューヨークのカーネギー・ホールでのライブもあります。また、1977年にはボストン響とも同曲を録音しています。ふたつとも未聴であります。小澤さん、この曲は得意とされていたんでしょうねえ。
やはり、このオケはスゴイ音がでますねえ。冒頭から分厚い音響で、頗る気持ちがいい。それぞれの楽器のスキもなく、密度の濃い演奏がとても心地よい。合奏での力強さ、独奏ではキメの細かい音色が聴け、オーケストラ演奏の醍醐味が聴け、とても興奮してしまいますねえ。一騎当千の奏者がたくさんいて、それをまとめるのは難しいようにも思いますが、そこは小澤さん、実にその統率力や音作りでの力量は大したものであります。こんな技量により、小澤さんはたいそう偉大な指揮者でありました。加えて、演奏は非常に客観的。小澤さんの感情の吐露はあまりない。それでも剛毅でスケールの大きく、迫力満点のブラームスとしての秀演なのでありました。
第1楽章、力強いオケはとても快感。そして細部にまで明瞭な気配り、そしてまとまりのよさ、飛び散る緊張感など、オーケストラ演奏の理想形とも思える。こんなブラームス、とても好きです。第2楽章、あっさりと屈託のない伸びやかな表情。時折聴ける木管の響きがとても心に響く。また弦も驚くほど緻密です。多少あっさりとした表現が気になるが、オケの充実度で消え去ってしまいます。終盤のホルンや弦も実にいいですねえ。第3楽章、ここでも明るい光りが輝くような、そして喜びを感じるような表現。それに耳が奪われる。やはり弦が秀逸であります。そして終楽章、巨大な造形物がゆったりと動くような、迫力とスケール感。フルートの響きもとても清新。見事な弱音のあとの高らかに歌い上げる表現、そしてそれに続く密度の濃さと力強さ、そして祝祭的な高揚感、とても満足であります。
プロ野球交流戦、マリーンズ、ジャイアンツ・タイガースに1勝3敗1引き分けのあと、スワローズ、カープに4勝2敗。なんとか5割となりました。今日も、カープは粘っこい攻撃に苦しみました。9連戦の最後でいろいろとお疲れでしたかねえ。今週はドラゴンズとベイスターズ。なんとか勝ち越してもらいたいですねえ。
(Philips PHCP-150 1991年)
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