先日、日帰りの人間ドックに行ってきました。加齢ともにいろんなところで心配な状況や数値があるので、行ってきました。結果のすべてはまだ出ていないのですが、概ね平穏でした。検査の中でバリウムが苦手なので、今回は胃カメラにしまいた。前回これでいかんところが見つかったので、今回は少々緊張しました。そのせいか体が硬いと指摘され、少々苦しみました。なぜか、「うーうー」という声が無意識に出たりして、それなりに恥ずかしかったのでした。のど越しがどうおひっかかり…、入ってしまえば、もうどうってことないのですが…。でも、バリウムよりは私はましだ!、と思っています。
さて、前回中古やさんでのCD購入について述べましたが、そうは言っても買っているのです。ちょうど、年末から三宮でセンタープラザで「中古CD&レコード市」というのをやってまして、まあ、何軒かの中古やさんが出品されているのですね。けっこう安いのから高いのまで、いろいろなんですが、質的・値段的にも掘り出し物があったりなんですね。今回はそこで見つけたものです。
ドニゼッティの歌劇『ルクレティア・ボルジア』です。演奏は、ジョネル・ペルレア指揮イタリアRCA歌劇管弦楽団。こんなん知ってはりますか?。それはいいとして、タイトルロールがモンセラ・カバリエ。他にアルフレード・クラウス、シャーリー・ヴァーレットなどの歌手であります。このいわゆるベルカント・オペラ、以前にサザーランドの演奏を持ってました。でも、他の歌手によるものなんて、見たこともなかったのですが、今回偶然に発見。これは買わなければなりません、ということでした。2枚組で460円でした。安い!です。まあ、これはカバリエによるカバリエのためのカバリエのCDでありますね。これは無名のソプラノだったカバリエが、1965年カーネギーホールで急病のマリリン・ホーンの代役として出演して大成功を収めたオペラです。これでカバリエは一躍有名になるのですね。そして、翌年の1966年に録音されたのがこのCDであります。
しかし、この類のオペラは、舞台でみても、なんとも動きがなくて困ってしまいます。ビデオでもあまりみたことはないのですが、歌になるとそれほどの内容のない歌唱が続く。場面によって音楽の趣が変わるなんてこともあまりないのですねえ。またお話もなかなかのもので、この『ルクレティア・ボルジア』もルクレティアとジェンナーロのがいい仲になるのですが、二人は母と息子であることがわかり…。荒唐無稽でまあどうってことない内容ですね。だからまあ舞台もお話もどうでもいいのです。ひたすら、超技巧の限りを尽くした歌唱に耳を委ねればいいのです。耳触りのいい、音楽の洪水に身を浸すのも快感であります。
やはりカバリエです。若々しくて美声で糸を弾くような弱音の美しさなど魅力たっぷり。私的にはイタリアオペラでは一番好きなソプラノですね。これはプリアドンナ・オペラですから、カバリエの存在はたいそう大きい、というかすべてですねえ。全編カバリエの魅力が満載なんですが、プロローグの「安らかに休んでいる」から「何と美しい!汚れを知らない顔だち」ではゆったりとしテンポで息が長い美しい歌唱にはうっとりしてしまいます。またプロローグの最後でも息継ぎなしで約20秒のピアニッシモを長く伸ばす場面は、この種のオペラならでは、ですねえ。ちなみにサザーランドは約15秒で、カバリエの勝ちであります(笑)。また、最後の「彼は私の息子でした」もいいです。一方で、ジェンナーロのアルフレッド・クラウスもそれほど目立つ場面はないようですが、第1幕第一場の最後の二重唱などは、なかなかの美声でもう言うことがありません。二時間余り、ベルカント・オペラを満喫できます。うーん、満足
といっても、けっこう飽きてしまうところもあります。後のヴェルディやプッチーニにはない魅力はありますねえ。460円は安かったです。
(RCA BVCC-8869/7 RCA OPERA 2 for 1 series 1995年)
さて、前回中古やさんでのCD購入について述べましたが、そうは言っても買っているのです。ちょうど、年末から三宮でセンタープラザで「中古CD&レコード市」というのをやってまして、まあ、何軒かの中古やさんが出品されているのですね。けっこう安いのから高いのまで、いろいろなんですが、質的・値段的にも掘り出し物があったりなんですね。今回はそこで見つけたものです。
ドニゼッティの歌劇『ルクレティア・ボルジア』です。演奏は、ジョネル・ペルレア指揮イタリアRCA歌劇管弦楽団。こんなん知ってはりますか?。それはいいとして、タイトルロールがモンセラ・カバリエ。他にアルフレード・クラウス、シャーリー・ヴァーレットなどの歌手であります。このいわゆるベルカント・オペラ、以前にサザーランドの演奏を持ってました。でも、他の歌手によるものなんて、見たこともなかったのですが、今回偶然に発見。これは買わなければなりません、ということでした。2枚組で460円でした。安い!です。まあ、これはカバリエによるカバリエのためのカバリエのCDでありますね。これは無名のソプラノだったカバリエが、1965年カーネギーホールで急病のマリリン・ホーンの代役として出演して大成功を収めたオペラです。これでカバリエは一躍有名になるのですね。そして、翌年の1966年に録音されたのがこのCDであります。
しかし、この類のオペラは、舞台でみても、なんとも動きがなくて困ってしまいます。ビデオでもあまりみたことはないのですが、歌になるとそれほどの内容のない歌唱が続く。場面によって音楽の趣が変わるなんてこともあまりないのですねえ。またお話もなかなかのもので、この『ルクレティア・ボルジア』もルクレティアとジェンナーロのがいい仲になるのですが、二人は母と息子であることがわかり…。荒唐無稽でまあどうってことない内容ですね。だからまあ舞台もお話もどうでもいいのです。ひたすら、超技巧の限りを尽くした歌唱に耳を委ねればいいのです。耳触りのいい、音楽の洪水に身を浸すのも快感であります。
やはりカバリエです。若々しくて美声で糸を弾くような弱音の美しさなど魅力たっぷり。私的にはイタリアオペラでは一番好きなソプラノですね。これはプリアドンナ・オペラですから、カバリエの存在はたいそう大きい、というかすべてですねえ。全編カバリエの魅力が満載なんですが、プロローグの「安らかに休んでいる」から「何と美しい!汚れを知らない顔だち」ではゆったりとしテンポで息が長い美しい歌唱にはうっとりしてしまいます。またプロローグの最後でも息継ぎなしで約20秒のピアニッシモを長く伸ばす場面は、この種のオペラならでは、ですねえ。ちなみにサザーランドは約15秒で、カバリエの勝ちであります(笑)。また、最後の「彼は私の息子でした」もいいです。一方で、ジェンナーロのアルフレッド・クラウスもそれほど目立つ場面はないようですが、第1幕第一場の最後の二重唱などは、なかなかの美声でもう言うことがありません。二時間余り、ベルカント・オペラを満喫できます。うーん、満足
といっても、けっこう飽きてしまうところもあります。後のヴェルディやプッチーニにはない魅力はありますねえ。460円は安かったです。
(RCA BVCC-8869/7 RCA OPERA 2 for 1 series 1995年)
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