こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

アポーニー四重奏曲です。

2013年04月17日 23時10分06秒 | ハイドン
今週の日曜日の早朝午前5時33分、淡路島を震源とする地震が発生しました。時間や規模などから、誰もが阪神大震災のことを思いだしたことでしょう。かなりの揺れでした。幸いわが家では、私の部屋の本が落ちたくらいの被害でした。阪神大震災のときも同様で。まさか自分ところが最も被害が大きいとは思わなかったばかりではなく、南海・東南海地震が起こったなどとは、まったく思わなかったのであります。揺れに右往左往してましたが、あれほどの規模でよかったです。

さて、今回はハイドンの弦楽四重奏曲からであります。ハイドンのこのジャンルはなかなか奥が深いですね。交響曲とならんで、すべての曲を制覇することは、かなりの時間と労力が必要でしょうねえ。日本にこれを実現した人がどれだけいらっしゃるのでしょうか。制覇にはほど遠い私には、未知の曲を聴く度に、ハイドンの新曲に接するような気持ちになるので、それはそれで楽しいことなんですねえ。私の残された時間で、全曲制覇をしたいとは思いますが…。

そんなハイドンから今回は、作品71の弦楽四重奏曲。作品71は、変ロ長調・ニ長調・変ホ長調の3曲からなっております。この三曲は、作品74の三曲とならんで、アポーニー伯爵という音楽好きの貴族の依頼による作品と言われています。作品71の方は、第1アポーニー四重奏曲といわれ、ハイドンが最初のロンドン旅行からウィーンに帰った1793年に作曲され、1794年の3月10日、24日、31日に行われたザロモンの演奏会において、初演されたものです。

どれもこれ以前に作曲されたモーツァルトのハイドンセットのような派手さはありませんが、噛めば噛むほど味が出るとでもいうのでしょうか。渋い曲であります。その中から、弦楽四重奏曲第69番変ロ長調作品71-1であります。この曲の演奏は、全集の一曲として録音された場合を除くと、それほど入手が容易ではないかも知れません。ただ、作品54のトスト四重奏曲以降の曲を10枚のCDに収めた、アマデウス四重奏団の演奏があります。すべて1970年代の録音で。この第69番は、1978年11月から12月にかけての録音となります。

しかし、この曲、聴けば聴くほど…の典型のような曲ですねえ。第1楽章アレグロ。優美な主題が耳に優しいソナタ形式。第2楽章アダージョ、三部形式。しなやかなアダージョが心に染み込みます。第3楽章メヌエット。モーツァルトのほどのものではないが、メヌエットのよさがいいです。そして、第4楽章は、ヴィヴァーチェの変奏曲。疾走する優雅なソナタ形式。まあ、子連的な4楽章の典型的なものですが、その形式美とも相俟って、曲の味わい深さを実感しますねえ。

そして、アマデウス四重奏団の演奏。このようなかっちりとした曲を、それはもう堅実に演奏しております。少しのスキも無く、それがこの曲の素晴らしさを引き立ててくれています。それぞれの弦も味わい深いものがあります。やはり、第一ヴァイオリン、の統率はいいですね。また、表情や表現の深さも、このSQの力量が十二分に感じさせられるものであります。こんな曲の演奏はややもすれば、面白みもなく無味乾燥なものになりそうですが、なかなかどうして。曲の素晴らしさを存分に味合わしてくれる演奏であります。

もっともっと、ハイドンの弦楽四重奏は聴かなければいけませんね。頑張りたいと思います。このBOXは、7枚組。トスト四重奏曲op.54、55,64とアポーニー四重奏曲op.71、74が18曲収められています。またエルデーディとロプコヴィッツ四重奏曲は、別に3枚組があります。これはまだ持っておりませんので、買おう、と思っております。
(DG Collectors edition 4775145 2004年)

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2 コメント

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Unknown (木曽のあばら屋)
2013-04-18 23:18:16
こんにちは。
アマデウスSQのアポニー、このボックスではありませんが持っているので久しぶりに聴いてみました。
やっぱりハイドンはいいですねえ・・・。
まったりします、ホッとします。
ハイドンのSQ、CDだけは持っているものの、あまり聴いていないので、反省・・・。
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コメント感謝です (mikotomochi58)
2013-04-21 18:39:02
木曾のあばら屋 様、コメントありがとうございます。そうなんですねえ。そんなに頻繁に聴かないのですが、聴いたらいいなあ、って思うんですね。CDも聴く分には困らないだけは持っているんですよね。ほんとに、反省することしきりであります。またごご教示ください。
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