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シューリヒトのブラームス その2

2015年03月29日 19時42分09秒 | ブラームス
もう3月も終わりになります。3月は更新これでやっと3回目ということで、まあ多忙極まりなかったということでしょうか。うーん、音楽をあまりゆっくり聴いていなかったということでほうね。なんとか年度末のお仕事もなんとか落ち着き、ホッとしております。そうこうしているうちに、かなり暖かくなり、プロ野球も開幕しました。ゆっくり休む間もなく、新年度となります。今年は異動もなく、それはそれで落ち着けるのですが、頑張らないといけませんねえ。

というわけで、今回はブラームス。カール・シューリヒト指揮によるブラームスの交響曲第3番ヘ長調作品90であります。オケは南西ドイツ放送交響楽団。1962年の9月バーデン=バーデンで録音です。一昨年の7月にタワーさんから出た「COLUMBIA X TOWER RECORDS/The Valued Collection」のひとつで、コンサートホールの原盤からリマスターされたものです。タワーさんの一連の復刻シリーズですので、タワーさんでしか入手できないものです。

シューリヒトのブラームスは、2番(VPO)・3番(南西ドイツ放響)・4番(バイエルン放響)の録音が残されていますが、4番については、2010年11月に取り上げたものですね。この4番の演奏が最も有名なんでしょうか。3番については、これまで入手困難な状況だったらしく、加えて、録音も劣悪なものだったようです。しかし、このCDでは「192kHz/24bitリマスタング」のお陰か、それほどの悪さを感じないようでありました。

私は、最近シューリヒトの演奏をよく聴くのですが、聴けば聴くほどこの人の演奏が好きになっていきますね。一言でいうなら渋い。人を驚かしたり、圧倒したりという演奏ではないのですが、オケの音色はブラームスの心情を表すような派手さはないですが、落ち着いた佇まいが漂っています。過剰な表情や味付けもなく、さらりと演奏しているようですが、聴き込んでいくと、テンポや強弱の表現、オケの音色などいいなあ、こんな演奏がブラームスの音楽なんだ、と思うようになっていきますねえ。

第1楽章、キレのある合奏による開始にまず耳が奪われ、そして澄んだオケの音色と闊達な表情がいいですねえ。熱気などはそれほど感じないが、ブラームスの世界に引き込まれていく。第2楽章、たいそう穏やかな表現で進み、主題も心に染み込んでくる快感がある。ゆったりとしてい糸を引くように旋律が歌われ、静けさたっぷりの中での表現は実に巧いですねえ。第3楽章、哀愁を帯びた有名な主題を中心に、寂寥感たっぷりにこれでもかという具合に演奏されます。気持ちがこもったとか、表情がこもっているとか、そんなことではなく、あっさりとした演奏なんですが、心に染み込んできます。もの静けさのなかの切々とブラームスの旋律が流れ、ここでの弦や木管の演奏の美しさは流石であります。そして第4楽章、一転して力の籠もった演奏。この変化は面白いが、どんどんと前に進む力は心地よいです。そして熱を帯びての表現には耳を奪われ、快感でもあります。しかし、最後は物静かに曲を閉めるところもいいですねえ。

マリーンズ、開幕三連戦は、ホークスとでした。涌井とイ・デウンで勝ち越しました。昨年の開幕五連敗と違って、幸先のよいスタートでした。職場のバファローズフアンが、順位予想でマリーンズ優勝と言っていた記者がひとりいたぞ、と言って喜んでました。この人はどういう根拠で言われているのか、ご教示願いたい気がしますが、それはともかくも優勝目指して頑張れ。
(DENON TWCO41→42 The valued collection COLUMBIA×TOWER RECORDS 2013)

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