いやいや、寒い一週間でした。まさに真冬の寒さでした。先週買ったベストが大いに役立ちました。それで、先週末も岡山のVAN((VAN HOUSE OKAYANA)に行きました。今回はBDシャツを買おうと思いまして、いそいそと出かけました。表町のPに車を駐めて、表町商店街を歩いて行きました。しかし、この商店街はさびれましたね。私が中高生のころは、人だかりも多く、岡山で一番の繁華街でした。今もそのころからの店を見ることはできますが、往時の様子は見られませんねえ。天満屋さんは健在ですが、なんとなくちっちゃくなったような気がします。自転車が通っていいようになったこともびっくりでした。当日は、岡山シンフォニーホールで、リリング指揮の岡山フィルの「ロ短調ミサ」がありました。満員の盛況だったようです。それでか、表町周辺の駐車場はけっこう一杯だったんですねえ(?)。行きたかったんですが、残念でした。
さてさて、今回も前回と同じくシベリウスです。まあ冬だから北欧、と言うわけでもないのですがシベリウスであります。ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47です。この曲も前回の「フィンランディア」同様、それほど聴く曲でもないのでした。今回これを取り上げたのは、「フィンランディア」を聴こうとしたときに、同じCDに収められていたことからです。コリン・ディヴィスのCDなんですが、まずヴァイオリン協奏曲があって、その次に「フィンランディア」が入ってるんです。そんなきっかけでこの曲を聴くことになりました。1903年、シベリウスが38才のときに、交響曲の第2番と第3番の間に作曲されました。シベリウス自身、ヴァイオリニストを志していたこともあっての曲でしょう。シベリウス作曲した唯一の協奏曲です。
しかし、いい曲ですね。随所にシベリウスらしさを聴くことができます。そしてヴァイオリンの美しい音色を十分に満喫できる曲です。第1楽章の冒頭部分について、「極寒の澄み切った北の空を、悠然と滑空する鷲のように」と述べていますが、北欧の自然と関わりが深いんでしょうねえ。美しい旋律と、それをあらわすヴァイオリンの魅惑的な音色は、数あるヴァイオリン協奏曲の中でも、出色の出来といっていいでしょう。
この曲、わが家にはさきほどのコリン・ディヴィス指揮でサルヴァトーレ・アッカルドによるものと、ユージン・オーマンディ指揮とダヴィット・オイストラフによるものの2つしかありません。今回は後者ということで。オケは言わずと知れたフィラデルフィア管弦楽団。オイストラフの1959年に行われたアメリカ・ツアーの際の録音。オイストラフは、1965年にもロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送響と旧メロディアに録音しています。
オイストラフのヴァイオリンは、情熱的でホットです。そして骨太でフォームもしっかりしていますね。音色も安定感があり、澄み切った美しさ一杯です。それほど情熱的にとか、意識するところは感じられないし、力んでいるところもない。しかし、訴えかけるところがたいそう多い。第1楽章では、中間部にあるカデンツァは、明快で自信にみちた演奏であり、それ以外でも熱い音色が全編をおおっていまず。第2楽章は、美しさの極み。低音での安定感はいいです。 オケとの掛け合いもスキがありません、弱音が美しい。そして、第3楽章、低弦のリズムの上に快活なヴァイオリン。ここでの安定感がさすがですし、極めてテンポが速い曲なのに、ひとつひとつしっかりとした音を聴くことができるのも凄いですねえ。オーマンディの伴奏、さすがであります。ヴァイオリンをうまく引き立てております。そのあたりは、百戦錬磨なんでしょう。
このCDは、チャイコフスキーの協奏曲が合わせて収められています。これもいい演奏であります。
(CBS CB701 MASTERWORKS PORTRAIT 輸入盤)
さてさて、今回も前回と同じくシベリウスです。まあ冬だから北欧、と言うわけでもないのですがシベリウスであります。ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47です。この曲も前回の「フィンランディア」同様、それほど聴く曲でもないのでした。今回これを取り上げたのは、「フィンランディア」を聴こうとしたときに、同じCDに収められていたことからです。コリン・ディヴィスのCDなんですが、まずヴァイオリン協奏曲があって、その次に「フィンランディア」が入ってるんです。そんなきっかけでこの曲を聴くことになりました。1903年、シベリウスが38才のときに、交響曲の第2番と第3番の間に作曲されました。シベリウス自身、ヴァイオリニストを志していたこともあっての曲でしょう。シベリウス作曲した唯一の協奏曲です。
しかし、いい曲ですね。随所にシベリウスらしさを聴くことができます。そしてヴァイオリンの美しい音色を十分に満喫できる曲です。第1楽章の冒頭部分について、「極寒の澄み切った北の空を、悠然と滑空する鷲のように」と述べていますが、北欧の自然と関わりが深いんでしょうねえ。美しい旋律と、それをあらわすヴァイオリンの魅惑的な音色は、数あるヴァイオリン協奏曲の中でも、出色の出来といっていいでしょう。
この曲、わが家にはさきほどのコリン・ディヴィス指揮でサルヴァトーレ・アッカルドによるものと、ユージン・オーマンディ指揮とダヴィット・オイストラフによるものの2つしかありません。今回は後者ということで。オケは言わずと知れたフィラデルフィア管弦楽団。オイストラフの1959年に行われたアメリカ・ツアーの際の録音。オイストラフは、1965年にもロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送響と旧メロディアに録音しています。
オイストラフのヴァイオリンは、情熱的でホットです。そして骨太でフォームもしっかりしていますね。音色も安定感があり、澄み切った美しさ一杯です。それほど情熱的にとか、意識するところは感じられないし、力んでいるところもない。しかし、訴えかけるところがたいそう多い。第1楽章では、中間部にあるカデンツァは、明快で自信にみちた演奏であり、それ以外でも熱い音色が全編をおおっていまず。第2楽章は、美しさの極み。低音での安定感はいいです。 オケとの掛け合いもスキがありません、弱音が美しい。そして、第3楽章、低弦のリズムの上に快活なヴァイオリン。ここでの安定感がさすがですし、極めてテンポが速い曲なのに、ひとつひとつしっかりとした音を聴くことができるのも凄いですねえ。オーマンディの伴奏、さすがであります。ヴァイオリンをうまく引き立てております。そのあたりは、百戦錬磨なんでしょう。
このCDは、チャイコフスキーの協奏曲が合わせて収められています。これもいい演奏であります。
(CBS CB701 MASTERWORKS PORTRAIT 輸入盤)
この指揮者のは、他のシベリウスとは一寸違うようですね。
むしろ、私のお気に入りは諏訪内晶子/
サカリ・オラモとバーミンガム市響のものです。
私もオイストラフ/ロジェヴェンのほうを持っています。
豪放なスケール大きいシベリウスです。
諏訪内さんの録音は一言でいえば「完璧」。
スコア見ながら聴くと、強弱・アクセントはじめ
あらゆる細かい指示に忠実に従っていることがよくわかります。
それでいてあふれんばかりの音楽性!
素晴らしいです。
ハーンよりミドリより気に入ってます。